こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は、がんになった人、抗がん剤の治療中の方、そしてそのご家族の方に知っておいてもらいたい情報が書かれた素晴らしい本をご紹介します。
抗がん剤治療で栄養不足になるのはなぜ?
「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める (光文社新書) [ 東口高志 ]
この本を何気なく読んでみてびっくりしました。がん患者様に対して栄養療法をしているお医者様がおられるのか、と。
私自身、癌の治療中の患者様はそれほどたくさんの人をみているわけではありません。
その中で抗がん剤を受けている人をフィシオエナジェティック検査で調べると
- 免疫力の低下による感染症(骨髄での白血球の細胞分裂能力の低下)
- 消化酵素不足による消化不良
- 小腸の粘膜異常による栄養吸収障害
が起こっています。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
小腸の粘膜の問題は栄養吸収障害だけではなく、細菌や真菌類が血管やリンパ管に入り込み免疫がどんどん疲弊していく。という問題が必ず起こってくるのです。
この本に核心が書かれていますが、がん患者様はガンで亡くなるではなく栄養障害や感染症で亡くなる、という事実があります、
ただし私個人的には「では抗がん剤をやめた方がいいのですか」と聞かれると「抗がん剤は続けてください」と答えます。
そこに注釈をつけるとしたら、理想は抗がん剤のペースを私が指示できれば一番理想的なのですが、ということです。
もちろんお医者様に指示することは不可能なので、不可能なんですが…
抗がん剤治療の問題点の一番は小腸の問題です
栄養障害は小腸の問題がメインなのですが、小腸の問題は命に関わります。
抗がん剤を長く続けていくと、小腸は穴の大きなザルのような状態になってしまい、未消化のタンパク質や細菌などの異物が肝臓に流れ込み肝臓や免疫を疲弊させていくだけでなく、異常な栄養吸収障害になるのです。
ひどくなると食べ物から何も栄養を得られていないような状態になるのです。
こうなると、初期状態では消化不良や結合組織の弱化によりおなかがポッコリ出てくるだけですが、だんだんと筋肉や脂肪もなくなってきます。
栄養不足により細胞がエネルギーを作れなくなると心不全につながってしまうこともあります。
抗がん剤の副作用
抗がん剤はいろいろなタイプのものがあると思うのですが、抗がん剤のほとんどは亜鉛というミネラルの利用を阻害し細胞分裂(DNAのコピー)を止めるものです。
今までの臨床が少ないのでほぼ妄想ですが…
亜鉛の利用が阻害されると、細胞分裂が活発に行われている場所に影響が大きくなります。
機能的に影響が大きいのは小腸と骨髄です。
小腸粘膜の細胞は約2~3日で総入れ替えされます。小腸は栄養を吸収する場所なので、どうしても細菌などの異物が入り込んでしまうのです。
小腸のリンパ組織では常に白血球が戦っているため慢性炎症が起こります。だから常に細胞を作り替えないといけないのです。
骨髄での血球成分の分化が行われないと、貧血や免疫力の低下などの問題が起こります。
免疫力低下は慢性感染症につながるのです。
ちなみに抗がん剤でしびれで苦しむのは、結合組織の劣化による毛細血管の破壊によるものだと思っています。
この本の内容によると、西洋医学では栄養療法をするとガンが成長する、逆に言えば栄養を断つと癌の成長が止められる、という考えの先生が多いそうです。
確かに、私もそう思っていた時期もありました。臨床で栄養障害がこれほどひどくなる現実を知るまでは。
著者はさまざまな視点で栄養障害を考えられておられます。
- 細胞の中でエネルギーを作るとき、酸素の必要ない嫌気性解糖と酸素を必要とする好気性解糖(ピルビン酸をミトコンドリアに取り込んで行う反応)があります。ところが、がん細胞は酸素のある状況でも好気性解糖を行わないのです。嫌気性解糖ではたくさんの乳酸がつくられ、一部はブドウ糖に戻るのですが、それにもATP(エネルギー)が大量に必要なため、すべてを戻すことができず、癌患者様は乳酸がたまり身体がだるくなるのです。
- 好気性解糖をできるだけ活性化するための、そして乳酸を減らすための栄養療法をしているそうです。
- 小腸のエネルギー源であるGFO(グルタミン(アミノ酸)と水溶性ファイバーとオリゴ糖)を使い、腸管の機能を活性化する治療法を行っているそうです。
- 『経静脈栄養では、栄養を直接血管に入れますから、腸を使いません。そのため腸の粘膜が萎縮しますが、小腸の粘膜が萎縮すると免疫機能が低下して、小腸の中にあった細菌や毒素が全身に回ってしまうのです。』
ですので経腸栄養と経静脈栄養をを使いわけるそうです。
全てのがん患者様が、栄養障害や感染症で亡くならないよう、このような考え方のお医者様が増え、標準治療になっていくといいですね。
がんの臨床例
- じんましんとがんの関係
- 大腸がんを増やすのは砂糖、乳製品、パン、アルコール
- 胃薬の副作用
- 若い女性の病気が増えているのはなぜ?
- フラボノイド(ポリフェノールの一種)がガンを予防する?
- がんになった人に健康食品をすすめてはいけません
- 縮毛矯正が女性ホルモン関連の癌のリスク増加に影響を及ぼす
- ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんを起こすかもしれません
- Q&A:先生は癌になったら抗ガン剤を使いますか?
- 男性のHPVが口腔がん・舌がん・中咽頭がんの原因に
- 電磁波と乳がんの関係
- 思春期のヘアカラーは危険!乳がんになりやすい人の傾向
- 線虫がん検査は役に立つのでしょうか?
- 発がん性物質アセトアルデヒド
- がん悪質液って何?~がん悪質液を防ぐことが重要
- 乳ガンで痩せてきている/池田市より来院
- 「○○でガンが消える」とか「○○でがんが治る」とかいう宣伝文句には気を付けましょう!
- 鉄剤や鉄のサプリメントはダメ!!大腸癌を悪化させるかもしれません
- 抗がん剤には「がんを治す力」はありません
- 乳がんになった人のほとんどが毛染め(ヘアカラー)をしているという現実
- 新型コロナワクチンでガンになるとしたらウイルス性です
- 胃癌手術後の体調不良/大阪府茨木市より来院
- がんを増殖させるmTORとは?
- 日本人女性の13人に1人が大腸がん!?
- 乳がん手術後の体質改善をしたい/和歌山県橋本市より来院
- 胃がん手術後に肝臓転移の疑い/兵庫県川辺郡猪名川町より来院
- 自律神経と癌の関係 ~ガン細胞には神経伝達物質アセチルコリンがない~
- 前立腺がん治療中に背中の痛み/兵庫県神戸市より来院
- 胃がん手術後に胃潰瘍/大阪市中央区より来院~胃潰瘍の心理~
- ガンが重曹で治る!?~『ガンの新しい治療法』~
- ピロリ菌を除菌すると胃癌は減り食道癌になりやすくなる?~ピロリ菌は病原菌ではない
- ガンの診断はまだまだ難しいことなのです
- がんを予防する抗がん作用のある食べ物【デザイナーズフーズ】
- ガンの原因になる慢性炎症
- 甲状腺ガン手術後の不調/西宮市より来院~甲状腺腫に関わる心理
- 子宮ガンの再発を予防したい/川西市より来院
- がんに関する記事をいくら書いてもグーグル検索には引っかかりません
- 抗がん剤治療で栄養不足になるのはなぜ?
- 精神的ストレスがガンを育てる!?
- 日中眠くなるのは毛染めが原因かも~ヘアカラーの毒素は強力です~
- ガンになった方に読んでいただきたいおすすめ本『がんが自然に治る生き方』
- 大腸がん手術後の体調不良/宝塚市より来院
- がんで人は死なない ~直接的原因は呼吸不全、あるいは循環不全(≒心不全)~
- がんになったときに落ち込んでしまう人と冷静に対処できる人、どちらが長生きできますか?
- 乳がんとリウマチの原因には共通点がある/大阪市淀川区から来院
- Q&A:ガンの診断はできますか?癌は治るの?
- アセトアルデヒドは慢性炎症の原因となります~発がん性物質アセトアルデヒド~
- メラトニン不足は乳癌の原因になります
- ばりばり働いている女性に子宮内膜症や乳がんが多い~自身の女性性を否定しないと現代社会では生きていけない~
- 前立腺がんの疑い/京都市より来院