鉄のデトックス|阪急宝塚線池田駅の自然療法治療院
こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法治療院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
鉄は酸化しやすく、酸化した鉄が強力な活性酸素(ヒドロキシラジカル)を発生させるため、大きな問題を引き起こすことがあります。
過剰な鉄は蓄積し炎症を引き起こします。
蓄積しやすい場所は心臓や肝臓です。
鉄は蓄積し、
- 心不全
- 肝硬変
- COPD
- 脳疾患
- 子宮内膜症
- 喘息
などを引き起こす可能性があります。
鉄のデトックス
こういう場合、鉄のデトックスが必要です。
鉄は必要なものですが肝臓にとって鉄は毒にもなるので、小腸での鉄の吸収を抑えるペプシジンというホルモンを分泌し、鉄の吸収を抑えているのです。
まずは鉄の役割について説明します。
鉄の役割
鉄の役割としては、
- 酸素を運ぶヘモグロビンの材料
- 酵素生成(抗酸化、代謝、ホルモン、神経伝達物質など)
などです。
鉄が不足すると
鉄が不足すると、
- 貧血
- めまい
- 肩こり
- 疲労感
- 集中力低下
- 記憶力低下
- うつ状態
- 発育障害
など、さまざまな症状に関係します。
鉄を含む食品
鉄を含む食品としては、
- 肉
- 卵
- 緑黄色野菜
- 海藻類
など。
普通に食べていれば、通常は鉄の摂取不足になることは少ないです。
鉄が不足する原因
- 紅茶は鉄分の吸収を抑えます。
- 肝臓の機能低下
⇒ 肝臓機能低下について詳しくはこちら - 胃酸不足
⇒ 胃酸不足について詳しくはこちら
など。
鉄が蓄積する原因
鉄が蓄積する原因としては、
- 肝臓機能の低下(抗酸化物質の生成などの問題)
⇒ 肝臓機能低下について詳しくはこちら - 抗酸化物質の摂取不足(ビタミンCなど)
⇒ 抗酸化物質について詳しくはこちら - 鉄剤や鉄の強化された食品の摂取
- 低酸素状態(有酸素運動不足、睡眠時無呼吸症候群など)
- 悪性腫瘍や慢性炎症による低酸素誘導因子(HIF)により、エリスロポエチンが亢進して赤血球が増加します。ヘプシジンも抑制されるため腸からの鉄の吸収が高まります。
⇒ ペプシジンについて詳しくはこちら
などがあります。
鉄の蓄積=ほとんどの場合は鉄不足になります。
鉄不足であったとしても鉄をサプリメントや鉄剤で補給をしてしまっても鉄は増えないばかりが副作用があるのです。
鉄の副作用
鉄はもちろん必須ミネラルではあるのですが、口から摂取する鉄のほとんどが吸収されていないのはなぜかというのは、長年の謎ではあったのです。
簡単に説明すると、微量必要ではあるのですが多すぎると害になる栄養素でもあることがわかってきたのです。
その他、鉄の副作用としては、
- 鉄がピロリ菌などの胃の悪玉細菌のエサになってしまったり、悪玉菌のカンジダ菌などの酵母菌や真菌類のエサになってしまう。
- 炎症を引き起こす(例えば、喘息や心臓病の一因ともいわれています)
- 免疫細胞を暴走させ慢性炎症や自己免疫疾患を引き起こす可能性があります。
- 強力な活性酸素(ヒドロキシラジカル)を発生させる
⇒ 活性酸素について詳しくはこちら - LDLコレステロールの酸化作用や内皮細胞へのダメージによる血管障害(アテローム性動脈硬化症、心臓疾患(心不全、不整脈)など)
- 肝臓に負担をかける(肝臓がヘプシジンというホルモン用物質を使って腸での鉄吸収を抑えています。肝臓にたまった鉄は、活性酸素を発生させ肝硬変を引き起こす原因になります。)
- 悪性腫瘍は鉄をエネルギー源にします
- 鉄は成長を促すので子どもの成長には必要ですが大人の場合肥満の原因になる可能性があります。
- 鉄はⅡ型糖尿病の原因になる可能性があります。
- 神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病など)
- 骨粗鬆症
- 自己免疫疾患
などがあります。
鉄のデトックスに役立つケルセチン
鉄を解毒するには、肝臓そのもの機能を上げることと、鉄が発生させる強力な活性酸素ヒドロキシラジカルを無害化することが重要です。
ケルセチンサプリメント
ビタミンPの一種であるケルセチンを鉄剤や鉄のサプリメントを同時に摂取すると、鉄剤の害を防ぐことができます。
※上記のサプリメントは体質に合わない方もおられますので、自己判断での長期摂取にはご注意ください。