こんにちは、大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
NHKの番組でヤマザキマリさんがお話しされているのを聞いて、直感的に「この人おもしろい」「この人好き」と思ってしまいました。
もちろん映画『テルマエ・ロマエ』を見て超面白かったからかもしれません。
興味が湧きヤマザキマリさんが書いた本を読んだら超面白かったです。
ヤマザキマリ
『壁とともに生きる』
壁とともに生きる わたしと「安部公房」 (NHK出版新書 675 675) [ ヤマザキマリ ]
本の中に虫好きの話が出てきました。
直感的に好きな人は結果的に虫好きの人が多い。
著者は人間の社会や人間のアイデンティティについてすごく深く探求しています。
その中でまさしく今のコロナ禍社会を表している文章をご紹介します。
『おそらく安部公房の作品の主人公たちが理想とする社会は、自由な思想を持つ人間が、一心同体とならずとも、バラバラなまま共生していける社会だと思う。対話し、異なる意見をぶつけ合いながら、知的に育まれていく社会。けれども現実は決してそんなふうにはいかない。人間は馬鹿であってほしいという権力側の人間の思惑に飲み込まれていく。』
コロナ禍という戦争~まるで戦時中のよう
この本にはコロナ禍の問題点について書かれているわけではありませんが、このコロナ禍だからこそ響く文章があります。
『そこでは価値観の共有が強制されるため、自分が船の舵を取ることはできず、また舵を取るような知性や能力もむしろ強制されないから、まかり間違うと太平洋戦争のように集団で滅亡へと突き進むようなことになりかねない。(途中省略)たとえ群れの中で生きていても、流されずにたちどまって、俯瞰で人間の生きざまを観察する能力を持つことができるように、自立した精神性を鍛えること。社会が大きな不安と混乱におちいっている今のような時代にこそ、作家が鳴らした継承に耳を傾けるべきではないだろうか。』
私はコロナ禍になってから戦時中の臭い(もちろん戦争を体験しているわけではありませんが…)を感じていました。
今の世の中は戦時中みたいなもの。
天皇や政府の悪口言うと袋叩きに合うから言えない。バカになって思考停止した方が圧倒的に楽。
戦争終わった後に騙されていた事に気づく。
そうなるんではないかと心配しております。