こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅のホリスティック整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は「なぜ抗生物質を投与すると太りやすくなるのか?」についてお話しします。
なぜ抗生物質を投与すると太りやすくなるのか?
失われてゆく、我々の内なる細菌 [ マーティン・J.ブレイザー ]
マイクロバイオーム(細菌叢)について研究した本です。
ちょっと難しく、ほとんどがマイクロバイオームがからだに与える影響をどのように研究したのかについて書かれた本です。一般向けではないかもしれません。
この中で今まで知っていたけど自分自身深く考えたことなかったことで「なるほど」と思ったことを紹介します。
太りやすい人は幼少期に抗生物質を摂取した可能性があります
結論から言うと、抗生物質を投与された家畜は成長促進効果があるが、人間にも同じ効果がある、ということなんです。
成長するならいいじゃないかと思う方もおられるかもしれませんが、その効果は体脂肪率があがる、つまり太りやすくなる、肥満につながるということなんです。
今や家畜に抗生物質を使うのは当たり前になっているようで、魚やうなぎの養殖にも使われているようです。
これはたまたま抗生物質をニワトリに与えたら大きくなる個体があったことからはじまったようで、理屈はいまだに分かっていないそうです。
これについては本にも書いてありますが、今回はインターネット(http://gigazine.net/news/20140401-antibiotic-fat-drug/)の記事を引用します。
その理屈を解明しようと研究した方がこの本の著者でもあるブレイザー博士です。
またインターネット(http://gigazine.net/news/20140401-antibiotic-fat-drug/)の記事を引用します。
『さらに抗生物質と肥満の関係について研究を進めたブレイザー博士は、腸内細菌の数に注目しました。腸内で活動するバクテリアの中には、免疫反応、食物の消化、栄養素形成、健康的な体重の維持などに関係するものがあることが知られていますが、ブレイザー博士は抗生物質が有益なバクテリアを殺してしまうことが肥満につながっているのではないかと考えたというわけです。
これまで体内のバクテリアを識別しその数を測定する方法がありませんでしたが、近年開発された超高速ゲノム塩基配列解読装置によって体内バクテリアの検査が可能になりました。超高速ゲノム塩基配列解読装置を使った最近の研究では、抗生物質シプロフロキサシンを投与された患者の消化器官の細菌は全個体数が10分の1まで減少することが明らかになっています。』
この文章にも書いてある通り抗生物質は20世紀に様々な細菌による病気に役立ちたくさんの患者様を救いました。
しかしそれによって耐性菌の問題や肥満など新たな問題が出てきたのです。
風邪では抗生物質は飲んではいけない
大事なポイントは「本当に症状の原因が悪玉の細菌なのか?」ということを調べ、細菌が原因であることがわかれば抗生物質を飲むべきだということ。
風邪のほとんどがウイルスであり、ウイルスには抗生物質は効かないので軽い風邪程度では飲まないこと。
但し重大な問題を引き起こす細菌もありますので、診断が確定した場合は必ず抗生物質を摂取してください。
今後はしっかり細菌なのかウイルスなのかを診断して薬を飲む時代になっていくでしょう!?
この本にも書かれていますが生まれてから抗生物質の投与が早ければ早いほど肥満になる確率が上がるそうです。
さらに1回(1時期)抗生物質を投与するたびに善玉菌の種類が減り、その種類は戻らないそうです。つまり1回の抗生物質の投与が一生に関係するということ。
当院のフィシオネジェティック検査法でも腸内細菌の問題を調べますが、調べているのは数であって種類の問題ではありません。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
種類を増やす方法が確立されれば当院でも「腸内細菌の種類が減ってますので補充しましょう!!」という時代が来るかもしれません。
○○菌がいないので脂肪がつきやすくなってますね、補充しましょうって時代がくるかもしれません。
しかし、ここでも問題があるのですが腸内細菌叢のバランスは母親に似る、つまり母親の腸内細菌叢の情報によりある程度のバランスがコントロールされていることです。
ですので〇〇菌を取ればそのままその菌が増えるわけではない、ということ。これをクリアーするにはエネルギー的な施術が必要になるかもしれません。
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