こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
『雑草はすごいっ!』
著者:稲垣 栄洋 小島よしお
出版社:PHP
価格:1540円(税込み)
今日は健康とはあまり関係ないですが、良いことが書いてある本のご紹介です。
まあ個人的に小島よしおさんが好きだから買った本ではあります。
なぜ好きかと言うと私にはないものを持っているから。
憧れみたいなものですね。
集中力と行動力、そして純粋な目立ちたがりだということ。私は集中力が無く、そして天邪鬼でできるだけ目立ちたくない人間(笑)
下記の文章には引用が多いですが、引用部分のほとんどは稲垣氏の言葉です。
表紙の裏に
『雑草は小さなチャレンジを繰り返している。だからこそ、成功にたどり着けている。』
と書かれています。
私はうまくいかなくなるとすぐにあきらめちゃいます。うまくいかないときにこそ小さなチャレンジを繰り返すことが重要なんですけどね。
『すべての生物は居場所を持っている。そして、居場所を持っている。そして居場所を持たない生物は子の自然界に存在することが許されないのだ。』
『自然界で生き残るために必要なことは、他の生物より優れていることではなく、他の生物とは違う自分だけのニッチを持つことである。』
これが難しいところなんですけど、自分が好きなことは自分でわかるんですが、自分だけのニッチって自分ではなかなかわからないんですよね。
大概は自分だけのニッチって他人との関りの中でしかわからないんです。
他人から「字がきれいだね」「話が面白いね」「手先器用だね」とか言われないと自分てなかなかわかりませんよね。
好きなことが自分だけのニッチではないことがほとんどです。
『どんだけ頑張っても、どんなに努力しても、自分では変えられないものがある。
『自分で変えられるものは自分自身である。』
『他人は変えることはできない。』『植物と同じように、変えられないものは受け入れるしかないのだ。そして、与えられた環境の中で変えられるものは自分だけなのである。』
「環境は変えられない、変えられるのは自分だけ」というのはこの世の中でうまく生きていくための基本でもあり、心理学の基本でもあります。
私も、不幸なのは親のせいだ、とか働きづらいのは上司のせいだ、とか思ったことがあります。
環境のせいにしたりすると怒りが生まれどんどん不健康になります。
クライアント様にこういう話をすると「では私が悪いってことですか?」とか「いじめられる人が私が悪いってことですか」と聞かれることがあります。
良い悪いの話ではないんです。
例えば私が上司にいじめられているとします。上司を変えることはできないんです。この環境の中でいじめられないためには自分がどう変わればいいかが重要なんです。
上司と話し合うのも一つの手。
上司に嫌われないように自分を変えるのもひとつの手
会社を辞めるのも一つの手。
どちらにしろ相手を変えようとしない事が重要。
何で自分が変わらなきゃいけないの、と思う気持ちもわかりますが、怒りが収まらずどんどん心が不健康になってしまいます。
『まさに自然界はイス取りゲームである。
それでは、どのようにして居場所を見つければよいのだろうか?
苦手なところで勝負しても勝てるはずもない。誰かのマネをしても、誰かに勝てるはずはない。』
さきほども言ったように自分の得意なことって自分ではわからないことが多いんです。
普通は他人と比較して自分の不得意な事ばかり見てしまい、得意なことは他人から指摘してもらわないと見えないんですね。
他人の声を聴ける素直な人はイス取りゲームに勝てるんですね。
『自然界では、厳しい生存競争が繰り広げられている。そこにはルールも道徳もない。とにかく、生き残れば勝ちという熾烈な競争が繰り広げられている。
そんな自然界で生物たちが最終的にたどりついた戦略は何だろう。それは「助け合う」ことなのである。』
本来、人間の世界でも助け合って生きてきました。苦手な部分は得意な人に助けてもらえればいい。
社会の中でも、そうで皆が得意な事で隙間を埋めていくことが、協力しながら生きることだと思うんです。
そういう感覚が学生にも社会(大企業)にもあまりないのが現代。
本来は得意な事で隙間を埋めるのが仕事なんですが、そういうことを学習せずに社会人になる。
とりあえず大学に行って大企業に就職して、行った場所で働くだけ。
私もそうでしたね。
もちろんその中で助け合っていくことはできるとは思うのですが、他人と比較してできないことばかりが見えてしまって、苦しんでいる人も多いでしょうね。
足を引っ張りあったり笑
『自然界を生き抜くうえで、最も重要なことは、他人より優れていることではない。他の生物と「かぶらない」ことなのである。』
私もなんとか50年以上生きてきました。
競争に敗れ競争の世界が嫌になってはぐれてたら、なんとなくこの世界に入ってました。
好きなことが仕事にできていいですね、と言われることもありますがそうではないんです。
身体のことを考えることは好きなんですが、人の体にさわることも触られることも苦手なんです。
施術家としてはどうかと思うんですが笑
そのなかでも「かぶらない」ことは考えてきました。
私は施術家というよりは「アドバイザー」的な役割かな、と思っています。
クライアント様ができるだけ健康になるにはクライアント様自身がどういう工夫をすればいいか、をアドバイスする人、という感じですね。
ただそれを仕事としてどうやってお金をいただくかはなかなか難しく、課題ではありますね。
最後だけ小島よしおさんの言葉です。
『仕事のない僕のことを周りは心配していましたが。僕はそれほど思い悩んではいませんでした。空いた時間を活用して、芸人としてもっと成長するためにいろいろやってみようと思ったからです。』
小島よしおさんはテレビで活躍していた時は、正直好きではありませんでした。
でもテレビに出れなくなった時にいろんなことを勉強していろいろな活動をしているのを聞いてから好きになりました。
苦しいとき暇なときに何をするか、が今後の人生を決めるということを思いながら生きてます。