こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような記事を見つけました。
『難病の潰瘍性大腸炎の治療に取り組む順天堂大の医師らが設立したバイオベンチャー企業が今年4月、「腸内細菌バンク」の運用を始めた。患者の治療法の開発に役立てるため、健康な人から腸内細菌の提供を受けて保管する、国内では初の取り組みだという。
人の腸には約1000種類、40兆個もの細菌がすみついており、病気の人と健康な人では細菌の構成が異なるとされる。健康な人の便に含まれる腸内細菌を移植して病気の改善を目指す「腸内細菌叢(そう)移植」は国内外で研究されている。米国や豪州には細菌を保管するバンクがあり、細菌の構成バランスが崩れることによる感染症の治療に使われているという。』
https://mainichi.jp/articles/20240610/k00/00m/040/089000c より引用
このように健康な人の便を取り入れることを「便移植」とか「糞便移植」とか「腸内フローラ移植)とか呼んだりします。
まだ日本では実験段階で完全に実用化されたわけではないですが、難病の潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患の人が便移植を受けて寛解する臨床が海外では多数あります。
便移植のメリットとリスク
便移植のメリットとリスクがあります。
海外ではだいぶ前から研究されていますが、いろんな問題があって良い部分ばかりではありません。
便移植のメリット
〇腸管免疫が改善し自己免疫疾患が改善する可能性がある。
リスクはあったとしても自己免疫疾患などの難病の人はやる価値があると思います。
便移植のリスク
△体質が変わってしまう(太っている人がやせるのでダイエットに悪用?される)
×そもそも健康な人って?
海外では実際に痩せている人の腸内細菌バンクを扱っている企業があるそうです。
でも、そもそもがその人が健康であるということを100%証明することができるんでしょうか?
健康だと思っていたら後々大腸がんが見つかった、なんてことがあったらどうするんでしょう?
課題は山積みですが、難病の人は試してみる価値はあると思います。