こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような問題が記事になっていました。
『小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントを摂取した人から健康被害が報告されている問題で、小林製薬は25日、入院者が20人増えて、被害者が合計33人に増えたと発表しました。
22日の会見では「商品や自社で作っている紅麹の原料の成分を分析した結果、意図しない成分が含まれている可能性が判明した」とし、「カビから生成される何らかの成分」が原因とみられると説明しましたが、この成分と腎臓の疾患との関連性の有無は分かっていません。』https://news.yahoo.co.jp/articles/0f3d8de2c7d00d5562f289204f598bf02fa2026a より引用
麹カビは悪玉菌です
麹カビは悪玉菌です。
麹カビ類は大なり小なり毒を作ります。
有名なのはアフラトキシンという猛毒を作る麹カビです。
アフラトキシンは、アスペルギルス・フラバスによって作り出される発ガン性の高いカビ毒で、急性でも肝障害や腎障害、慢性化すると肝臓ガンを引き起こす猛毒です。
有名なのはナッツ類ですね。
日本で使われている麹カビは毒性の少ない突然変異種です
日本で使われている麹カビは毒性の少ない突然変異種です。
日本では毒性の低い突然変異種が使われているので命にかかわることはありません。
ですが全くの無毒と言うことでもありません。
麹カビを発酵で使用するのはほぼ日本だけと聞いたことがあります。
日本では毒をあまり作らない突然変異種を培養して使っています。
紅麹のコレステロールを下げる作用もカビ毒
紅麹のもともとコレステロールを下げると言われている物質もカビ毒の一種だと思われます。
カビ毒が脂質合成(コレステロール合成やCoQ10合成など)を阻害するということです。
今回は猛毒なカビ毒ができたのでしょうが、もともと肝臓や腎臓に問題があった人が摂取するとカビ毒が代謝されず肝臓や腎臓に負担がかかるのだと思われます。
紅麹も毒をあまり作らない変異種を使っているそうですが、それでも摂らないほうがいいです。
内閣食品安全委員会のホームページ(https://www.fsc.go.jp/sonota/kigai_jyoho/benikouji_supplement.html)でこのようなものを見つけました。
『紅麹を由来とするサプリメントに注意(欧州で注意喚起)
欧州において、以下の注意喚起が行われています。「血中のコレステロール値を正常に保つ」としてヨーロッパや日本などで販売されている「紅麹で発酵させた米に由来するサプリメント」の摂取が原因と疑われる健康被害がヨーロッパで報告されています。EUは、一部の紅麹菌株が生産する有毒物質であるシトリニンのサプリメント中の基準値を設定しました。フランスは摂取前に医師に相談するように注意喚起しており、スイスでは紅麹を成分とする製品は、食品としても薬品としても売買は違法とされています。』
特に日本では麹カビに対して良いイメージを持っているのもあり、サプリメントとして商売になるんでしょうね。
そもそも麹カビは悪玉菌であるということを覚えておいてください。