こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、このような記事を見つけました。
『子宮内は無菌状態だという常識が覆されたばかりか、善玉菌が妊娠する可能性とも関係するとの研究が近年進んでいる。不妊で悩む人には希望となりうる話だが、治療法はいまだ確立されていない。顕微鏡で花畑のように見えることから子宮内フローラと呼ばれる細菌の集まり。期待と限界を探った。』
https://mainichi.jp/articles/20240607/k00/00m/040/379000c より引用
子宮フローラを整える
腸内フローラという言葉があります。
腸内に住んでいる腸内細菌叢がフローラ(植物群)に見えることから腸内フローラと呼ばれますが、子宮にもフローラがあることが現代科学でもわかってきています。
子宮内フローラを整えるのは子宮環境を整えるのに役に立つ可能性があります。
もちろん不妊の原因は甲状腺機能低下など子宮環境以外にもたくさんあります。
例えば、膣内には乳酸桿菌などの細菌が作る酸性物質により、Ph4程度の酸性環境になっています。
酸性にすることにより悪玉の細菌感染を防いだり、カビ(真菌)やカンジダ菌(酵母菌)の増殖を抑えています。
体外はすべて善玉菌と悪玉菌がバランスを取っている
個人的には、体外はすべて善玉菌と悪玉菌がバランスを取っていると思っています。
皮膚や口から肛門まではもちろんのこと、尿道や膀胱、尿管も、膣・子宮・卵管・卵巣なども体外と言えば体外です。
それらの場所は感染症になりやすいので善玉菌が住みついていると思われます。
子宮フローラを改善する
子宮フローラは乳酸桿菌など善玉菌と悪玉菌がバランスを取っています。
海外では直接、無糖の乳酸菌を挿入したり、タンポンに塗って挿入するという方法もあるそうです。
PH4の酸性を保つために、乳酸菌が作る乳酸という物質を使って膣内を酸性に保つ商品も売られているようです。
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