こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅徒歩3分の自然療法治療院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
うつ病は、狭義ではセロトニンやドーパミンの減少によって起こると言われています。
ですが、医学的にはセロトニンやドーパミンが減っているかどうかを調べる方法がありません。
ですので、薬を飲む必要があるのか、を医学的にも判別することが難しいのです。
うつ病を自然療法で治す
まずは、うつ病の原因の一つであるセロトニンとドーパミンについて説明します。
セロトニン不足によるうつ病
セロトニンとは、中枢神経系に存在する神経伝達物質で、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質です。
消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、体温調節、食欲、性欲などを制御しています
皆様「うつ症状」や「不眠症」と関係するということで知っておられると思います。
人体中には約 10ミリグラム程度が存在しており、そのうち約 90%は小腸の粘膜にあるクロム親和細胞と呼ばれる細胞内にあり、消化管の働きに作用していると考えられています。
体内の残り 10%のセロトニンのうち、 8%は血小板に収納され血液の循環を通じて体内を巡ります。
残りのわずか2%が脳内の中枢神経に存在し、人間の精神面に大きな影響を与えていると考えられています。
セロトニンは血液脳関門を通らないので、脳で機能するセロトニンは脳内の後頭葉でつくられます。
セロトニン不足によって起こる症状
セロトニン不足によって起こる症状としては、
- うつ症状(うつ病、抑うつ状態)、気分障害
- 不安感、思考の混乱
- 熱意の喪失
- 強迫観念
- 集中力が無くなる
- 痛みに対して敏感になる
- 片頭痛、群発頭痛
- 目の奥が痛くなる
- 便秘、下痢
- 不眠症、寝汗で寝れなくなる
- 睡眠のリズム異常(セロトニンは松果体でメラトニンに変換されます。メラトニンは睡眠のリズムに関連します。)
- 食欲低下
- 過食症・拒食症
- 社会との関わりができなくなる
- 性欲減弱、早漏
- 体温調節がうまくいかなくなる。低体温、冷え性
- 心拍・血圧調節、動悸、低血圧、高血圧
- 顔の紅潮や蒼白
- アレルギー体質
- 膀胱炎を繰り返す
- アルコール依存症
- 炭水化物(糖質)が欲しくなる
などがあります。
セロトニン過剰によって起こる症状
セロトニン過剰によって起こる症状としては、
- 頭痛、吐き気、体温の上昇、高血圧、異常発汗、緊張、心拍数の増加、下痢
- 筋肉の痙攣、反射亢進、硬直、体の震え(振戦)
- 錯乱、混乱、興奮、など
- 自殺願望
- 神経質になる
- 批判に傷つく
- 嫌われることを恐れる
- 内気
- 劣等感
などがあります。
セロトニン不足の原因
セロトニン不足の原因としては、
- 栄養不足
- 男性ホルモンや女性ホルモンの問題
- 有害物質(重金属、農薬など)
- 電磁波
等があります。
セロトニンの合成機序
Lトリプトファン + (葉酸(ビタミンB9) + 鉄 + ナイアシン(ビタミンB3))
↓
5HTP + ビタミンB6
↓
セロトニン + (SAMe + マグネシウム)
↓
メラトニン
ビタミンB100 コンプレックス (ビタミンB群)
セロトニン過剰の原因
主にうつ病の治療薬である SSRIの多量摂取、もしくはセロトニン不足ではない人がうつ病の薬を摂取するとセロトニンが過剰になります。
セントジョーンズワートというハーブにも注意が必要です。
ドーパミン不足によるうつ病
ドーパミンは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、交感神経を刺激するアドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもあります。主に前頭葉で作用します。
ドーパミンとアセチルコリンには拮抗作用があります。
アセチルコリンは副交感神経を刺激する神経伝達物質です。
ドーパミンが減るとアセチルコリンが増え、ドーパミンが増えるとアセチルコリンが減ります。交感神経と副交感神経がバランスをとっているのです。
ドーパミン不足によって起こる症状
ドーパミン不足によって起こる症状としては、
- パーキンソン病(身体の振るえ、身体のすくみ、動きが止められない、突進、動けなくなる、つまずく、歩きにくい、足が重たい)
- 動作が鈍くなる。集中力、注意力が無くなる、無気力、社会から離れる、人との関わりがなくなる
- 睡眠過多、睡眠障害(ナルコレプシー様症状)
- 嗅覚障害、嗅覚異常、嗅覚過敏
- 注意欠陥多動障害(ADHD)
- 筋肉硬直・痛み、顔の表情がなくなる、まばたきが減る、膝を伸ばせなくなる
- まぶしがり症
- 倦怠感、うつ病、双極性障害、恐れ
- 血糖値の問題(糖尿病、低血糖症)
- 低血圧
- 便秘や下痢
- 胸に違和感
- 高プロラクチン(不妊症・無排卵)
- 甲状腺障害
- 嚥下障害
- 性欲低下、性欲減退
などがあります。
ドーパミンの生成機序
Lフェニルアラニン + (葉酸 + 鉄 + ナイアシン)
↓
Lチロシン + (葉酸 + 鉄 + ナイアシン)
↓
Lドーパ + ビタミンB6
↓
ドーパミン + (ビタミンC + 銅)
↓
ノルアドレナリン
ドーパミン過剰によって起こる症状(最終的には交感神経を刺激)
ドーパミン過剰によって起こる症状(最終的には交感神経を刺激)としては、
- 不眠(寝つきが悪い・何度も目が覚める) 、悪夢、血管収縮( 頭痛、 吐き気、ふらつき 、ほてり、高血圧、動悸、血圧上昇、血行不良、冷え、 肩こり、しびれ)、発汗、多汗、食欲不振、胃腸障害(便秘、逆流性食道炎)、疲れが取れない、皮膚の痒み
- 寝言、歯ぎしり、食いしばり、レム睡眠行動障害、イライラ、不安感
- 注意欠陥多動障害(ADHD)、てんかん、失神、躁鬱病(双極性障害)
- 統合失調症(精神分裂病)、トゥレット症候群(チック症状など)
- 薬物乱用性頭痛(鎮痛剤、抗うつ薬、点鼻薬、鼻炎薬など)
- 幻覚、覚醒状態、性的行為へのモチベーション
- 筋肉硬直 、痛み、肩こり、腰痛、 起床時の体の痛み・硬直 、筋緊張型頭痛、顎関節症(朝起きたときに顎に違和感)、寝返りが打てない⇒朝起きた時調子が悪く、動き出すとましになる。
- パニック障害 、過換気症候群(過呼吸)、自律神経失調症、頻尿
- 鼻炎(突然鼻水が出る)、慢性鼻炎(点鼻薬の副作用など)、皮膚のかゆみ
- 低プロラクチン(不妊症、流産、むくみ、性欲減退、前立腺の問題など)
- ドーパミン受容体増加による依存症(過食症、アルコール・カフェイン・甘い物中毒)
- アセチルコリン不足の症状(眼の問題、ドライアイ、ドライマウス、鼻炎、便秘、下痢、食道裂孔ヘルニア、消化の問題、疲労感、昼間の眠気、関節炎、体臭)
などがあります。
セロトニンに関する参考本
肌も体も不調の原因は脳だった かんたん「評価テスト」でわかる、あなたの脳の健康度 [ エリック・R.ブレーバーマン ]
うつ病の自然療法(ハーブ/サプリメント)での治し方
当院のフィシオエナジェティック検査ではセロトニンやドーパミン不足だけではありませんが、うつ病の臨床例で役立つハーブ/サプリメントの中で、副作用の少ないものだけご紹介します。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
うつ病に役立つハーブ/栄養サプリメント
うつ病に役立つハーブ/栄養サプリメントをご紹介します。
※下記の栄養素/ハーブは、すべての人に役立つわけではなく合わない方もおられます。ですので、自己判断での1か月以上の長期摂取は控えてください。
ビタミンBコンプレックス (ビタミンB群)
ビタミンB群は脳の抑制系の神経伝達物質(セロトニン・アセチルコリン・ギャバなど)やメラトニンの合成に必須な栄養素です。
副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモン・性ホルモンの合成にも関係します。
エネルギーを作る解糖系・ミトコンドリアの機能にも関係する重要な栄養素です。
マルチミネラル
ミネラルは神経伝達物質やホルモン合成、代謝などの酵素の合成に欠かせません。
オメガ3
全ての細胞膜に必要な栄養素です。神経伝達物質の受容体には欠かせない栄養素でもあります。
パッションフラワー(トケイソウ)
睡眠の質を改善しますので、寝る少し前に摂取すると役に立つかもしれません。
イチョウ葉
脳の血流を改善する優秀なハーブです。
副腎疲労症候群によるうつ病
副腎疲労症候群によってセロトニンが不足するケースもあります。
副腎皮質ホルモンであるコルチゾール(ステロイドホルモン)が過剰に分泌されることにより、セロトニンの合成が抑制されることがあります。
当院でよく副腎疲労症候群に対して使用するハーブサプリメント
当院でよく副腎疲労症候群に対して使用するハーブサプリメントをご紹介します。
※下記のハーブはすべての人に役立つわけではありませんし、合わないひともおられます。自己判断で摂取する場合は、体調の変化に注意し、一か月以上の長期摂取は避けてください。
アストラガルス根
甘草(カンゾウ = リコリス)
零芝
ロディオラ・ロゼア
シベリアニンジン(エゴウソギ)
朝鮮人参(高麗人参)
冬虫夏草
うつ病に対して当院でできること
当院のフィシオエナジェティックは、クライアント様、お一人、お一人の身体の声を聴き、うつ病の根本原因を探ります。
うつ病の原因はさまざまです。
- 構造的問題(骨格の歪み、筋肉、筋膜、靭帯、椎間板など)
- 化学的問題(栄養の問題、感染症、毒素、アレルギーなど)
- 精神心理的問題(ストレス、感情、トラウマなど)
- 情報伝達の問題(経絡の流れ、電磁波、土地のストレス、瘢痕組織など)
- オーラ、チャクラなどエネルギー的問題
これらの問題を取り除くオーダーメイド治療をしています。
フィシオエナジェティックコースでは、うつ病に対して必要な治療法、必要なハーブや栄養素をどのくらいの期間どのくらいの量摂取するといいのかを調べます。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
治らないうつ病でお悩みの方、お気軽にご相談ください。
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