こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
躁鬱病(双極性障害)という病気は誤解されやすい病態です。
当院のフィシオエナジェティック検査で調べると、本当は躁鬱病(双極性障害)の傾向があるのに、うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んでいる方が多いです。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
うつ病と躁鬱病は正反対~躁状態はハイテンションの状態ではなくイライラの状態です~
私が「うつ病ではなく躁鬱病の傾向がありますね」というと
「躁状態なんかありませんが…」という返事をもらうことが多いです。
うつ病と躁鬱病(双極性障害)の違い
うつ病と躁鬱病(双極性障害)の医学的な違いは
- うつ病は、脳の神経伝達物質セロトニンやドーパミンが少ない状態です
⇒ セロトニン不足について詳しくはこちら
⇒ ドーパミン不足について詳しくはこちら - 躁鬱病は脳のドーパミンやセロトニンが過剰の状態です。
⇒ ドーパミン過剰について詳しくはこちら
です。
つまり、うつ病と躁鬱病(双極性障害)は全く逆の状態ということです。
躁状態はハイテンションの状態ではなく、イライラの状態です
躁状態という状態はハイテンションとかすごい元気な状態をイメージします。
ですが、躁鬱病の人は現実には元気な状態なんかではありません。
現実には、躁鬱病は元気な状態とうつ状態を繰り返すのではなく、イライラ状態と不安状態を繰り返すのです。
躁鬱病(双極性障害)の人に抗うつ薬は危険です
躁鬱病(双極性障害)の人に抗うつ薬を処方するのは、大変危険です。
それはうつ病と躁うつ病(双極性障害)は正反対だからです。
ですので躁鬱病のひとに抗うつ薬を渡すのは、覚醒剤中毒の人に覚醒剤を渡しているようなものです。
抗うつ薬によりセロトニンの再吸収が阻害され、セロトニンが過剰になるとさまざまな問題を引き起こします。
セロトニン過剰によって起こる症状
セロトニン過剰によって起こる症状は結構怖く、
- 頭痛、吐き気、体温の上昇、高血圧、異常発汗、緊張、心拍数の増加、下痢
- 筋肉の痙攣、反射亢進、硬直、体の震え(振戦)
- 錯乱、混乱、興奮、など
- 自殺願望
- 神経質になる
- 批判に傷つく
- 嫌われることを恐れる
- 内気
- 劣等感
などの症状を引き起こす可能性があります。
もともと犯罪者にはセロトニンが過剰な人が多いということからセロトニンの研究が始まっています。
もちろんセロトニンが不足しているのも問題なのですが、セロトニン過剰のほうがもっと問題なのです。
セロトニン過剰だけではなく、ドーパミンも過剰になります。
ドーパミン過剰によって起こる症状(最終的には交感神経を刺激)
ドーパミン過剰によって起こる症状としては、
- 不眠(寝つきが悪い・何度も目が覚める) 、悪夢、血管収縮( 頭痛、 吐き気、ふらつき 、ほてり、高血圧、動悸、血圧上昇、血行不良、冷え、 肩こり、しびれ)、発汗、多汗、食欲不振、胃腸障害(便秘、逆流性食道炎)、疲れが取れない、皮膚の痒み
- 寝言、歯ぎしり、食いしばり、レム睡眠行動障害
- イライラ、不安感
- 躁鬱病(双極性障害)
- 薬物乱用性頭痛(鎮痛剤、抗うつ薬、点鼻薬、鼻炎薬など)
- 幻覚
- 筋肉硬直 、痛み、肩こり、腰痛、 起床時の体の痛み・硬直 、筋緊張型頭痛、顎関節症(朝起きたときに顎に違和感)
- パニック障害 、過換気症候群(過呼吸)、自律神経失調症、頻尿
- 鼻炎(突然鼻水が出る)、慢性鼻炎(点鼻薬の副作用など)、皮膚のかゆみ
- 低プロラクチン(不妊症、流産、むくみ、性欲減退、前立腺の問題など)
- ドーパミン受容体増加による依存症(過食症、アルコール・カフェイン・甘い物中毒・薬物中毒)
等があります。
最終的にはノルアドレナリンに変換されて交感神経を刺激します。
躁鬱病なのに抗うつ薬を飲んでいる状態は大変危険な状態です
実際に当院にも副作用と思われる症状で苦しんでいるひとも来られています。
ただし、薬はすぐにやめられないので大変なのです。
セロトニンが過剰の状態になっているので、薬をやめると自殺などの突発的行動を起こすことがあるのです。
これは覚醒剤中毒者が覚せい剤をやめた時の離脱症状のようなもので、大変危険なんです。
おそらくセロトニンが減っていて抗うつ薬を飲んでいる方は大丈夫だと思います。
私自身も投薬治療すべてを否定はしていません。
きちんと診断できないのに投薬していることが問題なのです。
本来うつ病は、やる気が起きなくなったり、食欲がなくなったり、寝れなくなったりしますが、イライラしたり働きすぎたりはしません。
イライラしたり働きすぎたりするのは躁鬱病(双極性障害)です。
うつ病の診断が難しい理由と双極性障害とうつ病の違いについて書かれたおすすめ本
【中古】 NHKスペシャル うつ病治療常識が変わる 宝島SUGOI文庫/NHK取材班【著】 【中古】afb
帯には「不適切な投薬と診断の実態」とあります。でも投薬治療そのものを否定する内容ではありません。
ここでは、主に「うつ病」と「躁鬱病(双極性障害)」をどう区別するのか?について書かれています。
それを間違うと副作用で苦しむことになりますよ、という内容です。
お医者様の立場からすると、3分治療でそれを区別するのは大変難しいということが書いてあります。
それを診断するすべは問診しかないのです。
最近は特殊な検査でどちらかを診断する検査機器が出来てきているらしいですが、数は少ないそうです。
こういう情報を広めることが重要ですね。