こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような記事を見つけました。
『アトピー性皮膚炎の発症メカニズムには、2型免疫と呼ばれる免疫応答の異常亢進が深く関わっていることが知られています。2型免疫は、IL-4やIL-13といったサイトカインを介して誘導され、炎症性の細胞が皮膚に浸潤することで皮膚バリア機能の低下や炎症を引き起こします。』
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/373f40ca8e5cab90315396ebd40b1505b92c081b より引用
サイトカインIL-4/IL-13とアトピー性皮膚炎
2型免疫をコントロールしているのがヘルパーTh2細胞という白血球の一種です。
ヘルパーTh2細胞は、IL-4(インターロイキン4)、IL-5、IL-10、IL-13などのサイトカインを放出し免疫反応を促進します。
ヘルパーT細胞には、Th1・Th2・Th9・Th17などがあります。
特にアトピー性皮膚炎に関係するのはヘルパーT細胞であるTh1とTh2のバランスです。
ヘルパー細胞:Th1とTh2のバランス
Th1とTh2というヘルパーT細胞は互いに調節し合い、生体内でシーソーのようにバランスを取り合っています。
Th2側に傾くとアレルギー症状がひどくなります(Th1側に傾いても起こるアレルギーもあります)。
Th1
インターロイキン2(Il-2)を産生し、細胞障害性T細胞(キラーT細胞)による細胞性免疫を賦活化します。
細胞障害性T細胞は以前はキラーT細胞と呼ばれており、細菌やウイルスの感染細胞や腫瘍細胞を直接攻撃します。
IFN-αを産生しマクロファージを活性化しTh2を抑制します。
その他に腫瘍壊死因子β(TNF-α)、インターロイキン12(Il-12)などもサイトカインを分泌します。
炎症性疾患や自己免疫疾患と関係します。
Th2
インターロイキン4(IL-4)やIL-13などを分泌し、B細胞による体液性免疫を賦活化(アレルギー)します。
B細胞は抗体を作る細胞で、IgE産生B細胞を活性化しアレルギー反応を促進します。
そのほかにIL-5,IL-10(抗原提示細胞に作用してTh1を抑制),TGF-β、などのサイトカインを分泌します。
もともとはTh2細胞は寄生虫に対応するヘルパーT細胞ですが、寄生虫が減ったのでアレルギーが増えたのではと言う説もあります。
1型アレルギー反応(即時型アレルギー反応、アナフィラキシー)を引き起こします。
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