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おすすめ健康本 分子整合栄養医学 栄養療法 統合失調症

統合失調症は分子整合栄養療法で治るのか?

投稿日:2020年12月29日 更新日:

こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅のホリスティック療法治療院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。

本日は統合失調症について書かれた本をご紹介します。

統合失調症

 

 

統合失調症は分子整合栄養療法で治るのか?

統合失調症を治す
統合失調症を治す 栄養療法による驚異的回復! [ エイブラム・ホッファー ]

 

分子整合栄養療法とは?

分子整合栄養療法とは、ビタミンを大量投与する「治療としてのビタミン」メガビタミン療法から考案された栄養療法です。

分子整合(オーソモレキュラー)という言葉を最初に使ったのはライス・ポーリング博士です。

この本の著者であるエイブラハム・ホッファー博士は分子栄養整合栄養医学のパイオニアの一人です。

分子整合栄養療法では欠乏疾患以外にビタミンを大量に投与する「治療としてのビタミン」という新しい分野を開拓したのです。

 

統合失調症とは?

統合失調症は以前は精神分裂症と呼ばれていました。統合失調症は知覚症状(幻覚や錯覚)と思考障害(パラノイア、関係妄想、誇大妄想)を伴います。

 

統合失調症は「知覚の変調があやまりであると認識できない疾患」とこの本では紹介されています。

 

統合失調症の要因

この本には統合失調症の原因としていくつかの要因を挙げています。

  • 脳アレルギー(脳アレルギーが統合失調症の発症に主要な役割を果たしている
  • ビタミンB3とビタミンB6の依存症(アドレナクロム仮説)
  • 壊血病(ビタミンC欠乏)やペラグラ(ビタミンB3欠乏)などのビタミン欠乏症
  • 必須脂肪酸の欠乏症
  • 亜鉛などのミネラル欠乏症
  • LSDなどの幻覚剤
  • リウマチ熱、梅毒などの感染症

 

統合失調症の原因(説)

この中のいくつかをご紹介します。

 

アドレナクロム仮説

ホッファー博士は統合失調症の症状とよく似た症状を引き起こす、メスカリンという化学物質に着目しました。

そして、アドレナリンの構造がメスカリンの構造とよく似ていることを発見したのです。

その後アドレナリンが酸化した物質であるアドレナクロムという物質が統合失調症の一因ではないか、という仮説を立てました。

①ノルアドレナリン + メチル基 → アドレナリン
②アドレナリン + 酸素 →アドレナクロム

その後アドレナクロムが体内で作られる幻覚物質であると証明されてきました。

 

アドレナクロムを減らす方法

①メチレーションの抑制

ビタミンB3(ナイアシン)を大量投与することによりメチレーションを抑制し、ノルアドレナリンからアドレナリンの変換を遅くすることができます。

アドレナリンを減らせばアドレナクロムの量を減らせることになります。

ちなみにメチレーションとはCH3というメチル基を物質に結合させる代謝(化学反応)のことです。

アドレナリンを抑制するにはノルアドレナリンにメチル群が加わるメチレーションを抑制すればいいと考えました。

ビタミンB3(ナイアシン・ナイアシンアミド)は、メチル群を拾い上げるので、ビタミンB3によりノルアドレナリンがメチル群を利用できなくすれば、アドレナリンの生成を減少させることができると考えました。

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ナイアシンはナイアシンアミドという形で摂ることにより、ナイアシンフラッシュ(熱感、かゆみ、しびれ、紅潮などを伴う症状)という副作用を抑えることができます。

ビタミンB3(ナイアシンアミド)

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②酸化を抑制する

ビタミンCを大量に取ることによりアドレナリンの酸化を防ぎます。

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③ビタミンB6依存症

エイブラム・ホッファー博士は何千という患者の尿を検査し、急性統合失調症の患者の75パーセントにクリプトピロールが検出されることを発見しました。

カール・C・ファイファー博士のグループは、体内でこのクリストピロールが亜鉛とビタミンB6の療法と結びついてしまうため、亜鉛とビタミンB6が欠乏することを証明しました。

ピロールがある状態をピロルリアと名付けました。統合失調症の体内でクリプトピロールという物質が何らかの原因で増え、この物質が亜鉛とビタミンB6の欠乏を起こすのです。

亜鉛は銅とバランスを取っているため、亜鉛が不足すると銅が過剰になりさまざまな問題を引き起こします。

ビタミンB6は、トリプトファンをビタミンB3に変換するのに必要ですので結果としてビタミンB3不足にもつながります。

ファイファー博士は統合失調症を3つのタイプに分けました。ピロルリア、そして高ヒスタミンと低ヒスタミンです。

そのことが体内の亜鉛と銅の役割に注意を向けさせることになりました。銅と亜鉛は体内でバランスを取っており、銅が過剰になるとヒスタミンが減少します。

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④低血糖症の問題

低血糖症はアドレナリンの分泌を促進させる。結果的にアドレナクロムを増加させる要因になります。

⇒ アドレナリンについて詳しくはこちら

 

⑤ドーパミンの抑制

アドレナリンの前駆物質はノルアドレナリンであるが、さらに前駆物質を遡っていくと、ドーパミン、Lドーパ、チロシンである。

ドーパミンを抑えれば、結果としてアドレナクロム形成も抑制される。

⇒ ノルアドレナリンについて詳しくはこちら

⇒ ドーパミンについて詳しくはこちら

 

必須脂肪酸の欠乏症

統合失調症の患者様に必須脂肪酸がプロスタグランジンに変換できないという問題があります。

この問題にペラグラという代謝異常によるビタミンB3(ナイアシン)欠乏があります。

ペラグラは代謝異常によるナイアシン欠乏症のことです。

セレンが不足するとプロスタグランジンが作れなくなるのでセレンも重要です。

⇒ 必須脂肪酸について詳しくはこちら

 

メチレーションの問題

L・コッツカ博士は葉酸とビタミンB12の大量投与で多くの統合失調症を治療しています。

これらの物質とビタミンB3は統合失調症に非常に重要と思われるトランスメチレーション反応に関わっています。

統合失調症の患者を調べると脳の前頭葉の血流が低い傾向がみられますが、ビタミンB12は毛細血管の赤血球の流れを良くします。

マンガンは精神安定剤(リチウムなど)の副作用である遅発性ジスキネジアを防ぎます。

⇒ メチレーションについて詳しくはこちら

 

統合失調症に対して当院でできること

私自身は統合失調症は遺伝的要素が関わっていると思っています。

それを大量のビタミン、ミネラル、必須脂肪酸などのでカバーできるのであれば、薬を使うよりは確実に副作用が少なくいい方法だと思います。

当院のフィシオエナジェティック検査で必要な栄養素と必要量を調べることができます。

⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら

 

中には大量に栄養素が必要になってくるケースもあります。そういう場合、栄養の消化吸収の問題もあるかもしれませんが、もしかしたら遺伝的要素が関わっているかもしれません。

 

遺伝的要素によって栄養素の必要量は変わってきて当然なのですが、一般的には必要量の基準が決まっています。

ですので体内で蓄積しない水溶性のビタミンですら大量に摂取するのは抵抗がある方が多いですね。

薬なら内容も考えずに簡単に口にするんですけどね。

 

 

統合失調症は分子整合栄養療法で治るかもしれません。統合失調症でお悩みの方、ぜひご相談ください。

統合失調症の臨床例

分子整合栄養療法に関する記事

※当院でおこなうフィシオエナジェティック検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。

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