こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
オキシトシンというホルモンが不足することにより様々な症状を引き起こすことがあります。
愛情ホルモン「オキシトシン」は自閉症や統合失調症と関係する可能性があります。
愛情ホルモン「オキシトシン」不足は自閉症や統合失調症と関係するかも
オキシトシンは視床下部の「室傍核」と言われるところで作られ下垂体後葉に運ばれます。
オキシトシンは「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」、「癒しのホルモン」とも呼ばれています。
女性に優位なホルモンで、男性は社会性ホルモン「ヴァソプレシン」というホルモンが優位です。
オキシトシンの役割
オキシトシンはすべての役割がわかっていないホルモンではあります。
「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」としての作用
オキシトシンの一番の作用は「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」としての作用です。
- 夫婦間の絆などのコミュニケーションに関係します。
- 恋に落ちたときにも分泌されます。
- 男女共に性交渉で絶頂を迎えたときに大量に分泌されます。
- 分娩後の母性行動や雌雄ペアの安定性、良好な子育てにも関係します。
- 他者への信頼性や愛情の形成などに関与しています。
- 母性愛や社交性など、他者とのつながりを求める気持ちが高まります。
- 「扁桃体」に働き「心地よさ」を高める作用がある(男性)
- 男性の場合では、仕事や社会の上での他の人との競争について、より繊細に感じ取るようになります。オキシトシンを投与された男性では「競争関係」にある状態の解釈が、より正確に行われるようになり、女性では「家族や友人との関係」にある状態の理解がより正確に行われります。
オキシトシンの感情的作用
オキシトシンの感情的作用としては、
- ストレスホルモンであるコルチゾールの血中濃度を下げ、ストレスを緩和します(HPA軸の調整)。
- 興奮性ホルモン「ノルアドレナリン」を抑制
- 幸せホルモンセロトニンの分泌
- 幼い時のオキシトシン分泌によって幸せホルモンであるセロトニンが出やすい体質になる
などがあります。
オキシトシンの肉体的作用
オキシトシンの肉体的作用としては、
- 女性には子宮の平滑筋収縮により陣痛を促進し、分娩を促します(オキシトシンは陣痛促進薬や 分娩誘発剤として使われます)。
- 乳腺を刺激し乳汁分泌を促します。乳腺の筋線維収縮による乳汁の分泌促進作用があり、授乳に作用します。
- 求心性迷走神経を活性化することで食欲を抑制します。
- 自律神経(副交感神経を優位にする)
- 鎮痛作用
- 抗炎症作用
- 血管拡張、血圧低下
- 心臓の保護
- 胃腸の運動強化
- 腸粘膜の修復
などがあります。
オキシトシンを増やす方法
皮膚への接触でその分泌が増えるので「抱擁ホルモン」とも呼ばれます。
オキシトシンを増やす方法としては、
- スキンシップによって分泌が促進されます。
- ペットと触れ合うとお互いにオキシトシンが分泌されます。
- マッサージ
などがあります。
オキシトシンが減少すると…
オキシトシンが減少すると、
- 対人コミュニケーション障害
- 自閉症スペクトラム障害
- 統合失調症
- うつ病
- 不安症
等の問題が起こる可能性があります。
オキシトシンを増やす方法
オキシトシンを増やす方法としては、
- 海外ではオキシトシンの鼻スプレーが使われている国もあります。
- フェヌグリークというハーブはオキシトシンを増やす作用があります(子宮収縮作用がありますので妊婦さんの使用は厳禁です!!)
などがあります。
オキシトシンを増やすフェヌグリーク サプリメント
オキシトシンは魔法のホルモンではありません。過剰になってもダメなんです。
オキシトシンは魔法のホルモンではありません。過剰になってもダメなんです。
オキシトシンは多ければ多いほどいいというわけではなく、最新の研究で、オキシトシンはストレスを感じる状況下において恐怖心や不安感を増幅させ、辛い記憶を強化することも判明しています。
- トラウマを増強してしまい、不安や恐れを引き起こします。恐怖心や不安感を増幅させ、辛い記憶を強化されるため過去の記憶に囚われることになります。
- 嫉妬深くなる
- 共感しすぎる
オキシトシンは最新の研究では心臓も分泌している可能性があるそうです。
心臓は愛情とも関係があります。
愛情が強すぎると、相手を束縛したり攻撃的になったりという傾向はないでしょうか?
それが過ぎると嫉妬深くなります。
愛情と嫉妬とは紙一重なんですね。
オキシトシンは、心の健康状態を良くすることも悪くすることも出来る諸刃の剣なのです。
オキシトシンと関連するかもしれない神経伝達物質アセチルコリン
オキシトシンと関連するかもしれない神経伝達物質としてアセチルコリンがあります。
ここから書く話題は私の個人的に気になっていることで、科学的に証明はされていません。
という関係性です。
ということは、
- アセチルコリンを増やすものは、オキシトシンを増やす可能性がある。
- ドーパミンを減らすものは、オキシトシンを増やす可能性がある(ドーパミンを増やすチラミンなどの覚醒物質の影響)
ということです。
上記にご紹介したフェヌグリークはアセチルコリンを増やすハーブでもあります。
その他アセチルコリンを増やすかもしれないハーブ サプリメント
その他アセチルコリンを増やすかもしれないハーブ サプリメントをご紹介します。
※下記のハーブはすべての人に合うわけではありません。自己判断での一か月以上の摂取は注意してください。妊婦さんは厳禁!!
カモミール
ドーパミンを減らすかもしれないハーブ サプリメント
ドーパミンを減らすかもしれないハーブ サプリメントをご紹介します。
ピクノジェノール
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