こんにちは。大阪府池田市の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は豊中市からお越しの、チック症でお悩みの患者様の例です。
チック症の原因とメチレーション/豊中市より来院
チック症の症状としては、
- 2年位前から症状が出てきた
とのことでした。
チック症以外の症状としては、
- 左肘の痛み
- かみ合わせの違和感
- 不眠症(睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)を服用)
- 耳鳴り
- 呼吸が浅くなる
などでした。
フィシオエナジェティック検査で、チック症などの原因を調べると、
- 帯状疱疹ヘルペスウイルスの活性化 ⇒ 左ひじの痛み・耳鳴りの原因
⇒ 帯状疱疹ヘルペスウイルスについて詳しくはこちら - 活性酸素の影響
⇒ 活性酸素について詳しくはこちら - 毒素の蓄積
⇒ 毒素のデトックスについて詳しくはこちら - グルタチオン不足(メチレーションの問題) ⇒ チック症の原因
⇒ グルタチオンについて詳しくはこちら - チラミン不耐性によるドーパミン過剰(タバコ吸う、カフェイン飲む) ⇒ 不眠症の原因
⇒ チラミン不耐性によるドーパミン過剰について詳しくはこちら - ビタミンB6不足による脳神経伝達物質ギャバ不足
⇒ ビタミンB6について詳しくはこちら
⇒ 脳神経伝達物質ギャバについて詳しくはこちら - 第1頚椎の歪みによる胃酸不足
⇒ アトラスオーソゴナルカイロプラクティックについて詳しくはこちら
⇒ 胃酸不足について詳しくはこちら - 胃酸不足によるビタミンB1、ビタミンB12不足
⇒ ビタミンB1について詳しくはこちら
⇒ ビタミンB12について詳しくはこちら - 精神心理的問題
⇒ 心理療法について詳しくはこちら
でした。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
メチレーションの問題には。もしかしたら遺伝的要素もあるかもしれません。
チック症の原因になるメチレーションとは?
メチレーションとはメチル基(CH3)を作り供給することです。
物質のメチル基が結合する生化学反応のことをメチレーションと言います。
メチレーション回路とは?
メチレーションにはさまざまな回路(歯車)が関係しており、その回路全体をメチレーション回路と呼びます。
解毒を促進し、炎症をコントロールして、神経伝達物質のバランスを保つ重要な細胞経路であるメチル化で活性化の低下、あるいは活性化の過剰が起こると、気分の浮き沈みや情緒の変化のみならず肝臓、膵臓、胃、腸、副腎、甲状腺、ホルモンなどのアンバランスが生じることがあります。
メチル基の役割
メチル基は酵素を活性化したり、さまざまな機能に関与しています。
- RNAやDNAの修復と構築の問題
- 遺伝子発現に影響(DNAのサイレンジング)
- 免疫性機能に影響(Treg細胞(制御性T細胞)の減少、B細胞の増加)
- ヒスタミンの増加(炎症の増加、アレルギー)
- 神経伝達物質のバランス(セロトニンの減少(うつ病)、メラトニンの減少(不眠症など)、ドーパミンの減少(うつ症状など)、ノルエピネフリンの増加(パニック障害など)、エピネフリンの減少(うつ症状など)、グルタミン酸の増加(双極性障害やてんかん発作、チック・トゥレット障害、パニック発作など)) ⇒ 鬱病、パニック障害、統合失調症などの精神症状
- グルタチオンの減少(抗酸化物質、解毒物質の減少) ⇒ 神経系炎症増加(アルツハイマー病・パーキンソン病・ハンチントン・脳梗塞・多発性硬化症・筋萎縮側索硬化症などの神経系疾患に関与)
- リーキーガット症候群(腸管壁漏症候群)
- 腸管免疫不全
- 金属物質の解毒機能低下
- ホスファチジルコリンの減少(細胞膜 、ミエリン鞘(髄鞘)の材料) ⇒ 統合失調症・自閉症といった精神疾患
- ミトコンドリア機能の低下(クレチニンの減少、カルニチンの減少、CoQ10の減少、エネルギー(ATP)の減少) ⇒ 疲労感、倦怠感など
- 膜の流動性の問題(細胞間のシグナル伝達の問題)
- エストロゲンの過剰(エストロゲンの不活性化) ⇒ 乳がん、更年期障害など
- ホモシステインの増加(動脈硬化、心臓病、老化)
- アンモニアの増加(自閉症、統合失調症、頭痛など)
- 妊娠中の胎児への影響(胎児の神経管損傷など)
- ガン(ガン遺伝子の発現)
メチル化サイクルが最適に機能しない場合、DNA、細胞修復、解毒、精神的な健康状態、集中力および発話語に必要とされる構成要素を産生する代わりに、さまざまな症状を引き起こす物質(ホモシステイン、アンモニアなど)を産生します。
ただし、メチレーションが過剰になっても問題が起こりますので、自己判断でメチル基であるSAMeのサプリメントの摂取はしないようにしてください。
メチル化サイクルに問題が起こる原因
まずはメチル化サイクル、メチレーションを正常化するためには、その原因に対してアプローチする必要があります。
- 有害な重金属や毒素の問題
- 感染症
- 栄養不足
- ストレス
- 副腎疲労
- 甲状腺機能低下
など。
遺伝子的問題(遺伝子多型=SNIP)が関与することもあります。
遺伝子的問題があったとしても栄養成分の欠損部分を供給することにより、機能低下を防いでいくことも可能です。
メチレーションの問題が引き起こすチック症以外の問題
メチレーションの問題が引き起こすチック症以外の問題としては、
- 統合失調症
- 自閉症
- アレルギー体質
- 自己免疫疾患
などがあります。
メチレーションにかかわる主な歯車(回路)
メチレーションにかかわる主な歯車(回路)にはこのようなものがあります。
- 葉酸回路(DNAの産生・修復、神経伝達物質の産生に必要な補酵素を産生)
- メチオニン回路(メチル基供給体SAMeの産生、脂質や筋肉の産生、遺伝子スイッチのオンオフ、ホルモンの分解、ホモシステインの産生・再利用)
- トランススルフレーション回路(解毒や抗酸化作用のために必須であるグルタチオンの産生、アンモニアや硫黄の処理)
- 神経伝達物質回路(神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの産生、メラトニンの産生)
- アルギニン回路(NO(一酸化窒素)の産生により、血管拡張や殺菌、尿素回路のサポート、アンモニアの解毒など)
- 尿素回路(アンモニアを無害化する)
メチレーションに関わる主な酵素
メチレーションに関わる主な酵素としては、
- MTHFR(メチル葉酸の合成) ⇒ 補酵素が必要(ビタミンB2とB3(ナイアシン))
- MTR(ホモシステインという代謝産物をメチオニンにリサイクル) ⇒ 補酵素が必要(ビタミンB12、亜鉛)
- MTRR(ビタミンB12を使ってMTRにメチル基をチャージ)
- BHMT(ホモシステインのリサイクル、メチオニンやジメチルグリシンという物質を作りSAMeの産生を助ける)
- CBS(ホモシステインを分解してシステインを産生、グルタチオンの産生) ⇒ 補酵素が必要(ビタミンB6)
- VDR(ビタミンD受容体を働かせる酵素)
- COMT(神経伝達物質ドーパミン、エピネフリン、ノルエピネフリン、エストロゲンを分解)
- MAO-A(神経伝達物質に影響するチラミンと、神経伝達物質のドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニンを分解します)
- MAO-B(神経伝達物質エピネフリン、ヒスタミン、ドーパミンを分解します)
- DAO(炎症やアレルギーに関わるヒスタミンを分解します)
- GAD(神経伝達物質に変わるGABAを産生)
- GSTとGSS(グルタチオンを産生)
チック症に対して当院でできること
当院のフィシオエナジェティックでは、クライアント様、お一人お一人の身体の声を聴き、チック症の根本原因を探ります。
チック症の根本原因はさまざまです。
- 構造的問題(骨格の歪み、筋肉、筋膜、靭帯、関節、椎間板など)
- 化学的問題(栄養の問題、感染症、毒素、アレルギーなど)
- 精神心理的問題(ストレス、感情、トラウマなど)
- 情報伝達の問題(経絡の流れ、電磁波、土地のストレス、瘢痕組織など)
- オーラ、チャクラなどエネルギー的問題
これらの問題を取り除くオーダーメイド治療をしています。
フィシオエナジェティックコースでは、チック症に対してできる治療法や心理療法を探り、日頃工夫していただく必要なハーブや栄養素をどのくらいの期間どのくらいの量摂取するといいのかを調べアドバイスをおこないます。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくこちら
チック症の原因はメチレーションの問題かもしれません。原因不明のチック症でお悩みの方、お気軽にご相談ください。