こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
当院でハーブを使うこともありますが、ハーブの有効成分のことをフィトケミカルと言います。
フィトケミカルとは?
フィトケミカルとは植物に含まれている化学物質(毒)のことです。
毒は薬にもなります。
フィトケミカルを植物が何のためにつくるかというと、
- 植物が自らの葉を食べられないようにする
- 種を運ばない虫には食べられたくないので虫をやっつける物質を作る。種を運んでくれる動物には影響のないような物質を作る。
- 自らの酸化を防ぐための抗酸化物質を作る
などです。
よって葉っぱというのは、通常は動物も虫もあまり食べないです。
若葉は毒が少ないので動物も食べますが、成長すると毒が増えるので食べられなくなります。
葉っぱを食べる動物にはおそらく毒素を解毒する、もしくは害にならないようにため込んでおく仕組みがあるんでしょうね。
中には動物や昆虫類と共生関係を作るというとても複雑なことにフィトケミカルが利用されているケースもあるようです。
人間はその中で食べれるものを選び、さらに品種改良によって毒を減らして野菜として食べています。
例えば、昔は野菜が苦かったのがどんどん苦みが減って食べやすくなっています。
その代わりに農薬(殺虫剤)で虫をやっつけないといけないという状態になっていますが…
フィトケミカルの例
フィトケミカルにはいろいろありますが、本日はポリフェノール、アルカロイド、消化酵素について簡単に説明します。
ポリフェノール
例えば、ポリフェノールという物質は抗酸化物質として植物がつくる物質ですが、人や動物の健康にとっては役立つこともあるのです。
ポリフェノールのほとんどは副交感神経系を刺激し、リラックスをもたらし血管を拡張させます(すべてではありません)。
ほとんどの大人は交感神経系が緊張しているので、ポリフェノールはほとんどの大人に役に立つのです。
ですが、すべての人ではありません。血管が拡張しすぎて問題を起こしている人もいますから、そういう人にはマイナスに働くこともあるんです。
そういう人にとっては血管を収縮させる(交感神経を刺激する)アルカロイド毒などが役立つケースもあるのです。
交感神経を刺激する毒は鎮痛作用・麻酔作用・抗アレルギー作用があります。
ポリフェノールの多くは水溶性ですので西洋医学の薬としてはほとんど使われません。
アルカロイド毒は薬にもなります
アルカロイド毒は小さな動物にとっては猛毒になりますが、人間のような大きな動物にとってはまれに役に立つケースもあります。
アルカロイド毒のほとんどは交感神経を刺激し、緊張をもたらし血管を収縮させます(すべてではありません)。
役に立つケースもありますが、ほとんどのケースは毒です。毒にも薬にもなる物質と言えます。
先ほどにも言いましたが、麻酔や鎮痛剤・抗アレルギー作用として使えますが、覚醒作用があるので中毒にもなるとも言えます。
アルカロイドの多くが脂溶性ですので西洋医学の薬になります。
消化酵素
ほかにも例えば植物の果実に含まれるたんぱく質を消化する酵素は虫を溶かします。
虫にとっては毒なのです。ですが人が摂ると膵臓の消化酵素の役割をしたり、血液に乗って血管の掃除をしたり炎症を抑えたりする効果もあるのです。
そもそも種を動物に食べてもらって便をつかって広めるのが目的ですから、鳥や人などの哺乳類には食べられたいですが虫には食べられたくないんです。
ですので種子は消化しにくく毒のあるものも多いです。
有名なものとしてはアーモンド毒です。あれは品種改良でアーモンド毒を減らしてきた歴史があります。
当院で使用しているハーブ療法はこのようなフィトケミカルの作用を利用しています。フィトケミカルは毒にも薬にもなるのです。
ハーブ療法の臨床例
- フラボノイド(ポリフェノールの一種)がガンを予防する?
- ウコンは危険なのか?
- 喘息の自然療法(ハーブ/サプリメント)での治し方
- 自然療法でメンタルヘルスケア~心に効くかもしれない栄養素/ハーブサプリメント~
- パニック障害の自然療法(ハーブ/栄養サプリメント)での治し方
- めまいの自然療法(ハーブ/栄養サプリメント)での対処法
- 耳鳴りの自然療法(ハーブ/サプリメント)での治し方
- 起立性調節障害(OD)の自然療法(栄養/ハーブサプリメント)での治し方
- 糖尿病を自然療法(ハーブ/サプリメント)で治す~自分で血糖値を下げる方法~
- 動脈硬化を防ぐ自然療法(ハーブ/サプリメント)
- 脳細胞を増やすハーブ/脳の抗炎症ハーブ
- 生理痛の原因(まとめ)~鎮痛薬を使わずに生理痛を和らげる~
- 脳に役立つハーブ(記憶力を上げるかもしれないハーブ)
- 当院おすすめティツリーオイル商品
- 内服可能なメディカルアロマ(精油=エッセンシャルオイル)
- フィトケミカルとは?
- アロマテラピー療法(アロマセラピー)
- インフルエンザを予防するハーブ
- 抗ストレスハーブ「アダプトゲン」
- ルイボスティは血管障害の改善に役立つかもしれないハーブティです
- 心臓病に役立つかもしれないハーブ(自然療法)
- クローン病を自然療法(ハーブ/栄養サプリメント)で治療する
- 冬場は加湿器のカビに要注意!!
- 漢方薬に副作用が無いというのは嘘です
- 口内炎の自然療法(ハーブ/サプリメント)での治し方
- 治らない水虫(白癬菌)の治し方
- ゴースト血管を防ぐ自然療法(ハーブ/サプリメント)
- 更年期障害を自然療法(ハーブ/サプリメント)で治す方法
- 花粉症を自然療法(ハーブ療法/サプリメント)で治す方法
- 甲状腺機能低下症を自然療法(ハーブ/サプリメント)で治す
- 腎臓病を自然療法で治す(腎臓機能低下に効くかもしれないハーブサプリメント)
- 憩室炎の再発を防ぐ自然療法(ハーブ/栄養サプリメント)
- 胃もたれの自然療法(ハーブ/栄養サプリメント)での治し方
- うつ病の自然療法(ハーブ/栄養サプリメント)での治し方
- 血管障害による痺れを自然療法(ハーブ/栄養サプリメント)で治す