こんにちは、大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、このような記事を見つけました。
『腸内細菌が作る低酸素環境で、腸炎抑制細胞が増加する仕組みを解明-酸素化や低酸素における発現遺伝子を中心とした新しい治療開発に期待-』
『今回、研究グループは腸内細菌によって形成される低酸素環境と、低酸素環境に適した特徴的な遺伝子を発現し調節することによって酸素需要の少ない CD4+CD8αα+細胞が小腸上皮領域で存在できることを発見しました。』
https://research-er.jp/articles/view/111056 より引用
低酸素状態が好きな嫌気性細菌が腸の炎症を抑制する
腸内で低酸素状態を作るには、胃から小腸に住んでいる好気性細菌であるアシドフィルス菌などの乳酸菌に酸素を消費させる事が重要です。
好気性細菌と嫌気性細菌
好気性乳酸菌の代表がアシドフィルス菌です。
低酸素状態が好きな嫌気性の細菌もいます。
有名な嫌気性乳酸菌がビフィズス菌です。
好気性乳酸菌であるアシドフィルス菌は小腸など腸の上の方にいます。アシドフィルス菌は酸素を消費し、好気性の悪玉菌の増殖を抑え、嫌気性乳酸菌であるビフィズス菌を増やしてくれます。
嫌気性細菌はビフィズス菌だけでななくクロストリジウム属やバクテロイデス属などの細菌や大腸菌なども免疫にとって重要な細菌です。
皆様、クロストリジウムや大腸菌というと悪いイメージがあるかもしれませんが、それぞれに善玉、悪玉がいます。
善玉の大腸菌は免疫トレーニングに重要で、腸管免疫という粘膜の免疫に重要な役割を果たしています。
粘膜の免疫は全身の免疫の6割を占める重要な免疫機能です。
これらの嫌気性細菌を増やすためにはアシドフィルス菌などの好気性細菌が酸素を消費することが重要になるのです。