こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は自閉症の方が書いた本をご紹介します。
自閉症の方が書いた本をご紹介
「跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」
著者:東田直樹
発行所:イーストプレス
価格:1300円+税
跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること [ 東田直樹 ]
自閉症の方が書いた本なのですが、まるで哲学書です。その中の一例を紹介します。
まず、今の自分の悩みの答えが書いてあったので引用します。
『相手に共感するという気持ちは、誰もが簡単にできるはずなのに、最も難しいものではないでしょうか?なぜなら、相手の気持ちを考えるだけではなく、そこに自分の気持ちを重ねてしまうからです。人は、相手の思いを想像したあと、自分ならどうするんだろうと考えてしまいがちです。人の立場に立った時、困難にくじけてしまう自分を思い描きたくはないでしょう。だからアドバイスと言いながら、自分が主人公になった物語を創作してしまうのだと思うのです。僕は相手のためだという理由で、好き勝手な意見を伝えるよりは、その人の苦しみにただ寄り添うほうが、大切なこともあると感じます』
この文章で共感の本当の意味がわかりました。共感というのは本当に難しいです。
共感というのは、ただ患者様に寄り添うだけでいいのに、そこに自分の気持ちを重ねてしまうからダメなんですね。私は共感してはいけないと思い込んでいました。
■その他の名言集!!(本文より引用)
「苦しくてたまらなくなると空を見上げます。ひとりぼっちなのに、世界中の人と繋がっている気分になります。自然はどんな時でも人々に平等です。」
「今日の幸せが明日の幸せにつながることを信じ、今笑顔でいるのが大切なことなのです。」
「人が備えている感性は、どんなに生活が便利になっても、なくしてはいけないものだと思います。」
「考えるのをやめ、自然の一部になることで見えてくる世界もあると思います。」
「僕は音楽と文学はとても近いものだと思っています。どちらもかけがえのないものだからです。」
「人は、ひとりでは生きられないということを生まれながらに知っているのではないでしょうか?」
「生きる意欲は、人との関係性の中で育まれるものだと思いますが、ひとりになれる時こそ、自分が何者であるかを思い出すために必要な時間です。」
「自分を知らない人が、この世に存在することが、当たり前なんです。そう考えると、人からよく思われたいとか、誰かに比べて優位に立ちたいという願いは、あまり意味がないことのように感じます。みんな誰かに支えられています。それがわかった今、人を恐れる気持ちもなくなってきました。」
「僕の幸せは、現実世界でしかつかめないのです。」
「心が悲鳴を上げた時に、そのはけ口をどこに持っていくのかは、ひとそれぞれだと思いますが、たとえどんな困難に遭遇しても、いつかは乗り越えられると信じてください。けれども、全てが元通りになることを強く望んではいけません。刻々と過ぎていく時の中で、景色は常に変化しているからです。」
「自己の確立というのは、人とのつながりで育つものではなく、自分で自分のことを支えようとする生き方から、生まれるものだと思っています。」
短い文章でこれだけ表現できるのはすごいです。
私が解説するようなことは何もありません(笑)
この本の中にこう書かれています。
「人の話を黙って聞く、こんな苦行を続けられる人間が、世の中にどのくらいいるのでしょうか?」
この苦行に耐え続けているから魂が磨かれるかもしれませんね。
それか、もともとこの肉体の元に入ってきた魂はレベルの高い人なのかもしれませんね。
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