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自閉症でもあきらめないでください『自閉症と広汎性発達障害の生物学的治療法』おすすめ本

投稿日:2020年7月18日 更新日:

こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅のホリスティック治療院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。

自閉症でもあきらめないでください。

いまからご紹介する本を読んでいると、自閉症の研究は海外ではこれだけ進んでいるんだ、ということに驚かされます。

自閉症と自閉症の親御様に診てもらいたい本はこの本だけではありませんが、海外ではこれだけのことが行われており、希望があるということを知っていただきたいと思っています。

 

自閉症についてオススメ本

自閉症についてオススメ本をご紹介します。

自閉症と広汎性発達障害の生物学的治療法 自閉症や発達障害に関する効果的な最新治療法について
自閉症と広汎性発達障害の生物学的治療法 自閉症や発達障害に関する効果的な最新治療法について [ ウィリアム・ショー ]

 

内容は盛りだくさんですが、自閉症だけではなく、自閉症状の一部と相似している広汎性発達障害(PDD)、レット症候群、ウィリアム症候群、神経線維腫症、結節性硬化症、脆弱X染色体症候群、ダウン症候群、トウレット症候群、プラダー・ウィリ症候群や注意欠陥障害(ADD)をもつ方やその親御様にもぜひ読んでいただきたい本です。

主に腸内環境の問題と自閉症との関係について書かれています。

専門用語だらけで難しいですが、要はこれだけの研究が行われているということと、腸内環境が重要であるということを知ってもらえれば幸いです。

腸内環境

 

この本の中の一部をご紹介します(本文より引用)。

遺伝的要因以外でも自閉症の発症要因となる可能性がある。

 

自閉症と酵母菌(カンジダ菌)の関係

自閉症と酵母菌(カンジダ菌)の関係についてはこう書かれています。

カナダのオンタリオ州立グエルフ大学のコンスタンタリアスとホマティディスは、耳の感染症流行と自閉症の発症率に高い関連性があることを発見しています。

しかし、私はこれらの研究報告から、発達障害は抗生物質の過度の使用による、腸内から体内に吸収された酵母菌と耐性菌の異常代謝物のため、と解釈しています。

かなり多くの割合で自閉症の子どもたちが抗生物質で治療された耳の感染症もしくは他の感染症を多く経験していたからです。

これらの子どもたちの尿有機酸検査からは、頻繁に酵母菌や広域スペクトル耐性菌からの化合物が高濃度で検出されています。

⇒ 慢性酵母菌(カンジダ菌)感染について詳しくはこちら

 

抗生物質はカンジダ菌(酵母菌)を増殖させる

抗生物質はカンジダ菌(酵母菌)を増殖させます。

善玉菌が死滅すると、悪玉といわれる菌の急激な増殖を促します。

抗生物質が与える他の悪影響には、通常腸内に生息しているすべての細菌を死滅させ、酵母菌の増殖を促してしまう点にあります。

⇒ 腸内善玉菌について詳しくはこちら

 

カンジダ菌がリーキーガット症候群を引き起こす

カンジダ菌がリーキーガット症候群を引き起こします。

酵母菌によって破壊された腸内膜の絨毛細胞の隙間からは、不消化の食物分子が吸収されることは可能となります。

この現象は、Leaky Gut Syndrome(LGS:腸管壁浸漏症候群)と呼ばれ、主な影響として食物アレルギーによりかかり易くなります。

不消化食物が破壊された腸内膜を通り抜けると免疫システムによって異物と見なされ、IgEとIgGの両方の抗体が作られ始めます。

⇒ リーキーガット症候群について詳しくはこちら

 

カンジダ菌をハーブでやっつける

カンジダ菌をハーブでやっつける方法についても書かれています。

(カンジダ菌(酵母菌)に対して)もし、医師がナイスタチンの処方を承諾しない場合は、自然界にある抗真菌食品、たとえば、にんにく、カプリル酸(訳注:バター、ココナッツオイルなどの脂肪の加水分解生成物にみられる脂肪酸)、もしくはグレープフルーツの種子エキスなどと抗生物質を一緒に与えてください。

⇒ 慢性酵母菌(カンジダ菌)感染について詳しくはこちら

 

自閉症の原因は免疫の異常かもしれません

自閉症の原因は免疫の異常かもしれません。

自閉症児は高い率で分泌型IgA抗体を作ることが不十分であり、彼らの免疫システムは異常繁殖している酵母菌や悪玉菌を排除するのが難しいかもしれません。

⇒ 腸管免疫について詳しくはこちら

 

カンジダ菌(酵母菌)が作る毒素・酒石酸

カンジダ菌(酵母菌)は毒素である酒石酸を作ります。

酒石酸は私が微生物(酵母菌)に由来すると推測していた化合物の1つで、とても毒性のある物質です。わずか12gでヒトの致死が生じ、摂取後12時間から9日間で死亡事故が起きています。

その他の酒石酸の毒性として、消化器系の症状(激しい嘔吐と下痢、腹痛、のどの渇き)と、それに続く心血管虚脱や急性腎不全が記録されています。1グラムは、およそたばこ1本の重さと同じです。

酒石酸が特に筋肉や腎臓を障害し、ヒトに致命的な腎症(腎障害)を起こす可能性さえあることに、私は関心を持ちました。

興味深いことに、線維筋痛症を持つ大人の尿サンプルからも高濃度の酒石酸を見つけました。おそらく酒石酸は体内でまたはサンプルの輸送時に形成されうるアラビノースが分解して生じる生成物です。

尿中酒石酸が多い線維筋痛症患者の多くは、リンゴ酸での治療に良い反応を見せます。

 

 

自閉症とワクチン摂取の関係

自閉症とワクチン摂取の関係についてはこう書かれています。

自閉症児の親たちからの依頼により、ウェークフィールド博士が腸管の検査をしたところ、新三種混合ワクチンを接種した多くの自閉症児に、リンパ過形成があることを発見しました。

⇒ ワクチンについて詳しくはこちら

 

自閉症とクロストリジウム・ディフィシル菌

自閉症とクロストリジウム・ディフィシル菌の関係についてこう書かれています。

(自閉症の方の尿中に発見された物質)私はこの物質を3-(3-ヒドロキシフェニル)-3-ヒドロキシプロピオン酸(3-(3-hydroxyphenyl)-3-hydroxypropionic acid)または、HPHPAであると同定しました。

HPHPAは、クロストリジウム・ディフィシル菌(Clostridum difficile)による腸内感染症を起こしている子どもや大人たちの尿からも、高濃度で検出されることがあります。

高濃度レベルのHPHPAは、自閉症の患者だけから検出されるわけではありません。500mmol/molクレアチニン以上のHPHPA値が測定される場合、そのほとんどの患者が、神経系、精神系、あるいは消化器系の疾患を持っています。これらの疾患には、自閉症、重度のうつ病、慢性疲労症候群、チック症、精神異常行動または精神分裂症、局部筋弛緩、重度の大腸炎、またはこれらの疾患を合併していることもあります。

HPHPA(3-(3-hydroxyphenyl)-3-hydroxypropionicacid)には、元になる物質が2つ考えられます。フェニルプロピオン酸(phenylpropionic acid)と3-ヒドロキシチロシン(3-hydroxytyrosine)です。この2つの化合物は神経物質性の作用が大きくあり、動物や人間に異常な行動を引き起こす可能性があります。

ラクトバチルス・アシドフィリス菌株(L.acidophilus)が腸内でクロストリジアの集落再形成を抑制するのに非常に効果があると報告しています。

 

脳神経伝達物質ドーパミンとノルエピネフリン(ノルアドレナリン)への影響

クロストリジウム属の脳神経伝達物質ドーパミンとノルエピネフリン(ノルアドレナリン)への影響についてこう書かれています。

フェニルアラニンが重要というのは、1つに、フェニルアラニンはその代謝経路で、神経伝達物質ドーパミンとノルエピネフリンに転化されるためです。

特定のクロストリジウム属が多く繁殖していると、腸内で、フェニルプロピオン酸あるいは3-ヒドロキシチロシンがフェニルアラニンから腸内で転化されると考えられます。

フェニルプロピオン酸は重要な物質で、脳でエンケファリンを分解する酵素を抑制する働きがあります。マウスへのフェニルプロピオン酸の投与は脳エンケファリン濃度を上げ、また腹腔内へ注入された場合、無痛覚症(鎮痛症状)を引き起こします。

エンケファリンとエンドルフィンは、脳および副腎から分泌されるオピオイドペプチドです。エンケファリンは幅広く体内機能にかかわり、無痛覚症、脳視床下部の機能調整、感情の調整、摂食や性行動の刺激、または血圧、体温、消化機能などの調整にも関与しています。そのうえ、これらの物質は免疫系機能の多くを変える働きがあります。

私は尿HPHPA値が高いとフェニルプロピオン酸も増加することを確認しています。

⇒ ドーパミンについて詳しくはこちら

⇒ ノルアドレナリンについて詳しくはこちら

 

3-ヒドロキシチロシンは、もう1つの可能なHPHPAの生産源で、これもまた重要な化合物です。この化合物は、マウスでは特有の行動様式を誘発します。

3-ヒドロキシチロシンが、自閉症、統合失調症やその他の疾患にみられる異常行動に直接的に関与している可能性も考えられます。

HPHPA形成過程から生じる副産物が、ドーパミンからノルエピネフリンへの転化経路を阻止している可能性を示しており、そのため、比較的ドーパミンが増加するということが考えられます。

 

自閉症について当院でできること

フィシオエナジェティックという検査法を使い、自閉症についてどこからどのような順番で問題を解決すべきかを調べていきます。

例えばカンジダ菌(酵母菌)が増えているなら、その原因とカンジダ菌を減らすためのハーブを調べアドバイスさせていただきます。もしドーパミンが過剰になっているとしたら、その原因とそれを減らしていくためのハーブを調べます。

⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら

 

自閉症の臨床例

 

 

 

 

 

※当院でおこなうフィシオエナジェティック検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。

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