こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
ふと、医療類似行為について検索したらウィキペディアで記事があったので見てみました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E6%A5%AD%E9%A1%9E%E4%BC%BC%E8%A1%8C%E7%82%BA
カイロプラクティックは医療類似行為?
医業類似行為とは、あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう・柔道整復のことです。
私がおこなっているカイロプラクティックは、医療類似行為には入っていません。
ウィキペディア上では医療類似行為に整体やカイロプラクティックが入っていますが、現実は違います。
カイロプラクティックや整体は、現実には医療行為は何もしてませんよ、身体に触れてるだけですよって感じです。
では、国は無視しているのかというと一応ガイドライン的な事は出しています。
カイロプラクティックについてのガイドライン
いわゆるカイロプラクティック療法に対する取扱いについて
近時、カイロプラクティックと称して多様な療法を行う者が増加してきているが、カイロプラクティック療法については、従来よりその有効性や危険性が明らかでなかったため、当省に「脊椎原性疾患の施術に関する医学的研究」のための研究会を設けて検討を行ってきたところである。今般、同研究会より別添のとおり報告書がとりまとめられたが、同報告においては、カイロプラクティック療法の医学的効果についての科学的評価は未だ定まっておらず、今後とも検討が必要であるとの認識を示す一方で、同療法による事故を未然に防止するために必要な事項を指摘している。
こうした報告内容を踏まえ、今後のカイロプラクティック療法に対する取扱いについては、以下のとおりとする。
(1) 禁忌対象疾患の認識
カイロプラクティック療法の対象とすることが適当でない疾患としては、一般には腫瘍性、出血性、感染性疾患、リュウマチ、筋萎縮性疾患、心疾患等とされているが、このほか徒手調整の手技によって症状を悪化しうる頻度の高い疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、環軸椎亜脱臼、不安定脊椎、側彎症、二分脊椎症、脊椎すべり症などと明確な診断がなされているものについては、カイロプラクティック療法の対象とすることは適当ではないこと。
(2) 一部の危険な手技の禁止
カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。
(3) 適切な医療受療の遅延防止
長期間あるいは頻回のカイロプラクティック療法による施術によっても症状が増悪する場合はもとより、腰痛等の症状が軽減、消失しない場合には、滞在的に器質的疾患を有している可能性があるので、施術を中止して速やかに医療機関において精査を受けること。
(4) 誇大広告の規制
カイロプラクティック療法に関して行われている誇大広告、とりわけがんの治癒等医学的有効性をうたった広告については、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第十二条の二第二項において準用する第七条第一項又は医療法(昭和二十三年法律第二百五号)第六十九条第一項に基づく規制の対象となるものであること。
(https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/061115-1a.html より引用)
これから言うと、リウマチやヘルニアと診断されている方はカイロプラクティック施術をしてはいけないことになっています。
もちろん知っていましたが、当院では対応しています(笑)
リウマチがカイロプラクティックで禁忌なのは第2頚椎(軸椎)の歯突起が炎症によって折れやすくなっていることがあるからです。
もちろん知ったうえで対応しています。
世界的なカイロプラクティックの状況
世界的にはどうなのか、というとカイロプラクティックは80カ国以上で行われ、その約半数の40カ国で国家資格になっています。
先進国で国家資格になっていないところのは、少ないのが現状です。
では、なぜ日本では国家資格にならないのか?というと、問題は一つだけではないと思ってます。
日本においてカイロプラクティックが国家資格にならない理由
私が思うカイロプラクティックが国家資格にならないのは、
- 健康保険の問題
- 科学的に証明できないという問題
- 国家資格にする意味が、日本と海外では感覚が少し違うという問題
- 国家資格になるにあたって、組織の統合ができていないという問題
などが考えられます。
健康保険の問題
どうしても日本では「国家資格=健康保険」というイメージがあるので、ただでさえ健康保険は破綻しかけているのにこれ以上増えては困る、ということですね。
本当は、国家資格になっても保険適用外にすればいいだけなんですけどね。
実際に他国ではカイロプラクティックが国家資格でも保険が使えるとは限りません。
科学的に証明できないという問題
それと、西洋医学のお医者様は非科学的なことを排除しようとしていること。
つまり科学的根拠がないってやつですね。
でも科学的に検査してないのに薬が処方されてますよね。
例えば、うつ病とか…
それと、日本で国家資格にする意味が、日本と海外では感覚が少し違うという問題
海外では、怪しいものとそうでないものを分けるために国家資格にします。
簡単に言うと、歴史のあるものはある程度の研究や論文があれば、国家資格にしているようです。
もちろん、ある程度の科学的な研究は必要ですが、間違ったものに長い歴史が出来るわけがないですからね。
例えば、ヨーロッパにはホメオパシーという治療法が多くの国で国家資格になっています。
ホメオパシーというのは、ドイツのお医者様が考案した治療法で、物質のエネルギーを使って病気を治すという変わった治療法なのですが、200年の歴史があり、フランス・ドイツ・イギリスなどでは保険適用も認められています。
科学的根拠が100%わからなくても、効果があるというエビデンスがあるということで認められている治療法です。
日本の代替医療は、西洋医学によって抑え込まれているのが現状です
私自身、西洋医学を全否定しているわけではなく、ガンになったら西洋医学の治療は必ず受けます。受けようと決めています。
でも西洋医学だけではなく、いろんなことを試したいと思っているんです。
日本には、その選択肢が、あまりにも少なすぎるんですね。
それに、代替医療がきちんと整理されてないので、何をしたらいいのかがわからない、という現状があります。
私自身の西洋医学の捉え方は、「西洋医学は素晴らしいものですが、まだ人間全体の10%くらいしかわかってないんですよ」、って感じですね。
健康診断を毎年受けてたって、突然末期のガンが見つかるんです。
健康診断で肝臓の問題が何も出なくたって、突然、末期の肝臓ガンがみつかるんです。
まだまだ、わからないことだらけなんです。
ですので、病気が治らなくったって、お医者様が悪いわけでもありません。
なんせ、ほとんどが、わからないことなんですから。
もちろん、科学が進歩していけば、もっといろんなことが分ってくるようになるでしょう。
でも今10%しかわからないんだったら、その他の部分を代替医療で埋める必要があるんじゃないかと思っているだけなんですけどね。
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