こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の代替療法院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
当院でおこなっている上部頚椎カイロプラクティック(アトラスオーソゴナルカイロプラクティック)やフィシオエナジェティック、ボディートーク療法は医療ではありません。
代替医療とか代替療法と呼ばれる部類に入ります。
本日は、代替医療や代替療法についてのことと、日本の代替医療の現状について私が思うことを書きたいと思います。
代替医療(代替療法)とは?
代替医療(代替療法)とは、通常の「現代西洋医学」以外の「自然医療の総称」です。
具体的には、いろいろな療法があります。
例えば、
- 針灸・指圧・漢方などの東洋医学
- 足ツボ療法のリフレクソロジー
- カイロプラクティック
- 整体
- マッサージ
- オステオパシー
- アロマテラピー
- 栄養療法
- ハーブ(薬草)療法
- アロマテラピー
- ホメオパシー
- ヨガ
- 気功
などなど。
東洋医学や肉体からアプローチするカイロプラクティックやオステオパシー、ハーブや栄養をつかう食事療法(自然療法)や、ヨガや気功などの人間のエネルギーに働きかけるもの、変わった治療法としてはホメオパシー療法などのエネルギー療法(波動療法)もあります。
オステオパシーというのは、アメリカ発祥の整体で、カイロプラクティックと同じく、120年くらいの歴史があります。
現在は、フランスやイギリスなどヨーロッパを中心に広がっています。
ちなみにアメリカでは、ドクターオブオステオパシーD・Oと呼ばれ、投薬や手術も出来るため整形外科医的な扱いになっています。
ちなみにカイロプラクティック・ドクターはD・C(ドクターオブカイロプラクティック)と呼ばれます。
統合医療とは?
代替医療と良く似た言葉として、「統合医療」という言葉があります。
統合医療は、お医者様が西洋医学だけではなく、西洋医学に先ほどのような代替医療を取り入れて行う医療のことを言います。
しかし、現実には、統合医療を行うのは日本では非常に難しいのです。
なぜかというと、保険診療と自由診療を同時に行うことを混合診療と言うんですが、混合診療っていうのは、日本では歯医者さんしか認められてないんです。
例えば、保険適用外の薬を使うとなると、同時に受けている保険診療すべてが保険適用外になり、自費治療になってしまうんです。
ですので、現状は、日本では統合医療を行うのは非常に難しい状態となっております。
統合医療をしているお医者さんは、現実的には、保険診療を捨てて代替医療だけを行っている人が多いです。
医療類似行為とは?
医療類似行為とは、西洋医学と代替医療の間にあるもので、資格でいうと「柔道整復師」「按摩マッサージ師」「鍼灸師」ですね。
皆様マッサージをするのに国家資格が要るのをご存知ですか?
統計によると、半分くらいの人が知らなかった、と答えているそうです。
この分野というのは、意外と本質が知られてない分野ですので、ちょっとお話ししたいと思います。
柔道整復師とは?
まずは、医療類似行為のひとつに、「柔道整復師」という資格があります。
柔道整復師は、もともと国技である柔道を選手として引退した後の仕事を保障するために出来た資格なのです。
ですので、専門学校の授業には柔道の授業もあります。
今では、柔道初心者にも門戸を開いてますので、柔道経験がなくても専門学校に入ることが出来ます。
では、柔道整復師って何する人? と思っておられる方もおられると思いますので簡単に説明します。
一般的に、接骨院や整骨院という看板を出しているところは、柔道整復師の方が施術をしている、かもしくはオーナーであるかです。
本来柔道整復師さんは、マッサージすることは原則禁止となってますし、 授業でマッサージを習いません。
もともと柔道整復師の治療範囲は「骨折・脱臼・捻挫・打撲」だけなんです。
でも骨折や捻挫をしたらお医者様に行きますよね?
接骨院には行かないですよね?
なぜ、こんなことになっているのか?というと、資格の意味と現実が違うことになっているのを、黙認しているからなんです。
そのくらいはOKという、暗黙の了解という状態になっているのです。
先ほど言ったように、柔道整復師の治療範囲は、急性症状だけです。
肩こりや腰痛などの慢性症状はそこに入りません。
でも、現実には肩こりは頚椎捻挫などとして保険請求します。
しかし本来は急性の症状だけなので不正請求になります。
他にも、実際にこんな事を患者さんから聞いたことがあります。
その患者さんは、ある整骨院で、実際に行ってない日に保険請求されていたそうです。
整骨院の院長に言ったら、「患者様には一切の負担にはなりませんので、許してください。」と土下座されたようです。
他にも、ある整骨院でアルバイトで働いていた人から聞いた話しですが、治療費無料で保険請求だけしてた、しかも院長はめったに来ない、そんな話しも聞いたことがあります。
ある柔道整復師の資格のある方が、「皆が不正請求しているのがいやになって、カイロプラクティックの世界に入った」、などという話しも聞いたことがあります。
決して、柔道整復師の悪口を言っているわけではなく、なぜこんな状態になっているかというと、法律が現状と合わなくなっているのに黙認していることと、柔道整復師の人数が多すぎることに問題があるんです。
もともと、柔道を引退した人のためのものだったのを、1998年に一般に門戸を広げたんです。
結果として柔道整復師がどんどん増え、今のように、「空き店舗が出たら、知らぬ間に整骨院ができている」、という状態になってしまっているんです。
鍼灸師とは?
「鍼灸師」も医療類似行為ですが、鍼灸にも色んな問題があります。
鍼灸も按摩マッサージ師も、もともと視覚障害者の方が働けるように作られた資格です。
もともと、定員が非常に少なく、健常者は、学校に入ることすら難しい状態でした。
視覚障害者の方が減ってきたのもあって、健常者にも門戸を広げよう、ということになりました。
結果、鍼灸師に関しては定員が増えました。
ですが按摩マッサージ師については、反対者が多いために今のところ実現していません。
なぜなのかというと、按摩マッサージ師は盲学校の必修科目になっているくらいですので、門戸を広げると言うことは、眼に見えない人の仕事を奪ってしまうことになるからなのです。
本来、マッサージは資格が無いと出来ないので、「ほぐし」や「リラクゼーション」などという表現を使って「マッサージじゃないですよ」、ということをアピールしてるんですね。
ところで「鍼灸やマッサージって、ほとんどが保険使えないんですが、何故だと思いますか?」
実は、マッサージや鍼灸院でも保険が使えるところもあるんです。
これがまた、ややこしい話しになるんですが・・・。
保険請求するには、お医者様の同意書が必要なんです。
難しいのは、お医者様にとっては、めんどくさいだけでメリットが何も無いんです。
お医者様に「同意書を書いてくれ」って頼んでも、断られるらしいです。
それに、保険を支払う組合に拒否されることもあるそうです。
一部、お医者様や組合の方と知り合いのいる鍼灸師さんだけが、保険請求できる、という、おかしな状態になってるんです。
知り合いのいない鍼灸師さんは、自費治療になっちゃうんですね。
医療類似行為についてお話しましたが、不正請求があるといったって、柔道整復療養費が年に約4,000億円、按摩マッサージが612億円、鍼灸が360億円ですので、西洋医学の健康保険に比べたら、たいしたことはないですよね。
だから不正請求が暗黙の了解で許されているのかもしれません。
カイロプラクティックは医療類似行為?
私のやっているカイロプラクティックは、この医療類似行為にも入っていません。
つまり医療行為は何もしてませんよ、身体に触れてるだけですよって感じですね。
世界的にはどうなのか?というとカイロプラクティックは80カ国以上で行われ、その約半数の40カ国で国家資格になっています。
先進国で国家資格になっていないところのは、少ないのが現状です。
では、なぜ日本では国家資格にならないのか?というと、問題は一つだけではないと思ってます。
私が思うのは、ひとつは、
- 健康保険の問題
- 科学的に証明できないという問題
- 国家資格にする意味と海外での感覚が少し違うという問題
- 国家資格になるに当たって組織の統合ができないという問題
などが考えられます。
どうしても日本では「国家資格=健康保険」というイメージがあるので、ただでさえ健康保険は破綻しかけているのにこれ以上増えては困る、ということですね。
本当は、国家資格になっても保険適用外にすればいいだけなんですけどね。
実際に他国ではカイロプラクティックが国家資格でも保険が使えるとは限りません。
それと、西洋医学のお医者様は非科学的なことを排除しようとしていること。
つまり科学的根拠がないってやつですね。
でも科学的に検査してないのに薬が処方されてますよね。
例えば、うつ病とか・・・・
それと、日本で国家資格にする意味と海外での感覚が少し違うという問題。
海外では、怪しいものとそうでないものを分けるために国家資格にします。
簡単に言うと歴史のあるものは根拠があるもの、とみなして、国家資格にしているようです。
もちろん、ある程度の科学的根拠は必要ですが、間違ったものに長い歴史が出来るわけがない、という感覚で国家資格になります。
例えば、ヨーロッパにはホメオパシーという治療法が多くの国で国家資格になっています。
ホメオパシーというのは、ドイツのお医者様が考案した治療法で、物質のエネルギーを使って病気を治すという変わった治療法なのですが、200年の歴史があり、フランス・ドイツ・イギリスなどでは保険適用も認められています。
科学的根拠がわからなくても効果がある、ということで認められている治療法です。
ちょっと話しがそれてしまいましたが、日本の代替医療は、西洋医学によって抑え込まれているのが現状です。
私自身、西洋医学を全否定しているわけではなく、ガンになったら西洋医学の治療は必ず受けます。
受けようと決めています。
でも西洋医学だけではなく、いろんなことを試したいと思っているんです。
日本には、その選択肢が、あまりにも少なすぎるんですね。
それに、代替医療がきちんと整理されてないので、何をしたらいいのかがわからない、という現状があります。
私自身の西洋医学の捉え方は、「西洋医学は素晴らしいものですが、まだ人間全体の10%くらいしかわかってないんですよ」、って感じですね。
健康診断を毎年受けてたって、突然末期のガンが見つかるんです。
健康診断で肝臓の問題が何も出なくたって、突然、末期の肝臓ガンがみつかるんです。
まだまだ、わからないことだらけなんです。ですので、病気が治らなくったって、お医者様が悪いわけでもありません。
なんせ、ほとんどが、わからないことなんですから。
もちろん、科学が進歩していけば、もっといろんなことが分ってくるようになるでしょう。
でも今10%しかわからないんだったら、その他の部分を代替医療で埋める必要があるんじゃないかと思っているんですね。
代替療法に興味がある方、ぜひご相談ください。