こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法治療院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
フィシオエナジェティック検査で、皮膚の乾燥の原因を調べると、その原因はさまざまです。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
- 甲状腺機能低下
- 栄養不足(必須脂肪酸・ビタミンA・亜鉛)
- アレルギー
- 水不足
この中で、まず取ってみて損はない栄養素である必須脂肪酸と亜鉛について説明します。
この二つの栄養素は甲状腺機能低下を改善させる可能性がありますし、皮膚の乾燥を改善させえる可能性がありますし、皮膚の新陳代謝を活発にさせる可能性があります。
皮膚の乾燥を防ぐ必須脂肪酸
必須脂肪酸とは簡単に説明すると良質の油のことで、三大栄養素のひとつです。
必須脂肪酸の必須とは体内で合成できないために摂取する必要があるという意味です。
必ず食事からとる必要のあるものを必須栄養素といいます。
必須栄養素としては、
- たんぱく質(必須アミノ酸)
- 糖質
- 脂質(必須脂肪酸)
- 必須ミネラル
- 必須ビタミン
があります。
必須脂肪酸もその中の一つです。
必須脂肪酸の役割
必須脂肪酸の役割としては、
- プロスタグランジンの材料となります。プロスタグランジンとは、体内で作られるホルモンの様な働きをする物質で、炎症・痛み・腫れの調整、血圧、心機能、胃腸機能と消化酵素の分泌調整、腎機能と流動調節、血液凝固と血小板凝集、アレルギー反応、神経伝達、各種ホルモンの産生に関係している重要な物質です。炎症を抑える善玉プロスタグランジンと炎症を促進する悪玉プロスタグランジンがあります。
- 細胞壁を健全に保ちます。細胞壁に問題が起こると、細胞自体の機能が低下するので、全身に様々な病気を引き起こします。皮膚の乾燥もその一つです。油の膜が無ければ水分が乾燥してしまいます。脳神経細胞・末梢神経細胞などの神経細胞、皮膚・粘膜細胞、血管内皮細胞、やその他、内臓を構成するすべての細胞に影響します。
などがあります。
必須脂肪酸が不足すると・・・
必須脂肪酸が不足すると、
- 炎症が起こりやすくなる(関節炎、腰痛、肩こり、腸粘膜など)
- 免疫機能不全(感染症にかかりやすくなる)
- 血管障害(動脈硬化)、高血圧、高脂血症、高コレステロール血症、心臓病
- 椎間板の劣化
- 抑うつなどの精神症状
- 皮膚症状、皮膚の乾燥、手足が乾燥しカサカサする、発疹、ヘルペス、乾癬、口内炎
- 目の乾き(ドライアイ)
- 口の渇き(ドライマウス)
- しもやけ、あかぎれ
- アレルギー
- 疲れやすい(倦怠感)
- 視覚の明瞭度低下
- 気管支の問題(咳、痰など)
- 冷え性
- 便秘、下痢症
- ホルモン異常、甲状腺異常
- 腎臓や膀胱の機能低下
- 太りやすくなる(脂肪を貯めやすくなる)
- 神経伝達異常
- 学習能力の低下
- 憂鬱
- 攻撃的行動
- 成長障害
などなど、実際には細胞膜やホルモンに影響しますので全身すべての症状に関係します。
必須脂肪酸の摂り方
では油なら何でもいいのか?というと違います。基本的には常温で液体の油(不飽和脂肪酸)です。
植物や寒いところで摂れる魚に含まれています。それ以外の動物の脂(飽和脂肪酸)は必須脂肪酸には含まれません。
ではサラダ油は良い油なのか?というとこれも違います。サラダ油も必須脂肪酸ですが、摂りすぎると害があります。
必須脂肪酸は主に3種類に分けられます。
- オメガ3脂肪酸
- オメガ6脂肪酸
- オメガ9脂肪酸
必須脂肪酸のなかでも体に良いのはオメガ3とオメガ9です。
サラダ油はオメガ6が多いので、摂り過ぎは問題をおこします。
必須脂肪酸の特徴
必須脂肪酸の種類によって特徴があります。
①オメガ3(αリノレイン酸・/DHA/EPAなど)
- 抗炎症作用(善玉プロスタグランジンを増やす)があります。
- 加熱すると酸化します。
- 亜麻仁油(フラックスオイル)・えごま油・魚油(DHA/EPA 特に寒い地域で摂れる魚)に多く含まれています。
②オメガ9(オレイン酸)
- 加熱しても酸化されにくい。
- オリーブオイルやグリンナッツオイルに多く含まれています
③オメガ6(リノール酸など)
- 強力な抗炎症作用がありますが炎症促進作用もある(悪玉プロスタグランジンを増やします)ので、摂り過ぎると心臓病・ガンになりやすい
- 加熱すると酸化してしまう
- 月見草・ベニバナ油などに多く含まれています。
おすすめの必須脂肪酸の摂り方
必須脂肪酸のなかでもオメガ3をたくさん含み、そしてトランス脂肪酸を含まないおすすめの油を紹介します。
えごま油はしそ科の植物の種子を絞った油で、オメガ3をたくさん含みます。
アレルギー体質の方におすすめです。スーパーでも簡単に手に入ります。
ただし、熱を加えると酸化してしまうので、サラダやスープにかけて食べるようにしましょう。味が少ないのでサラダにかける場合は醤油をかけて食べるのがおすすめです。
インカインチオイル(=サッチャインチオイル=グリーンナッツオイル)
アルコイリス インカグリーンナッツインカインチオイル 180g
グリーンナッツオイルはオメガ3もオメガ9も多く入っている究極の油です。
オメガ9は熱に強いので炒め物にもOKです。ただし、やはり熱を加えないのがベスト!!
必須脂肪酸は熱に弱く、すぐ酸化します。熱を加える場合はオリーブオイルかグリーンナッツオイルがおすすめです。
自然に摂れるものでは豆類、ナッツ類、青魚があります。
良質の油は血管や皮膚を作る成分になったり、ホルモンの材料になるもので絶対必要なものです。
日本人の7割は必須脂肪酸不足と言われていますし、肩こりや腰痛の予防にもなりますので、積極的に摂るようにしましょう。
どんなに良い油でも、トランス脂肪酸が入っていると健康を害する危険があります。それについてはまた後日に説明します。
皮膚の新陳代謝を活発にさせる
皮膚の新陳代謝を活発にさせるために亜鉛というミネラルは必須です。
亜鉛の役割
亜鉛の役割としては、
- たんぱく質の合成
- 結合組織の生成
- コラーゲンの合成
- ヒアルロン酸の合成
- インシュリンの生成
- ホルモンの合成
- 性ホルモンの合成
- 酵素の生成
- 解毒酵素の生成
- 消化酵素の生成
- 胃酸の生成
- 細胞分裂
- 活性酸素と戦うSOD(スーパーオキシターゼ)の材料
- 抗炎症作用
- インターロイキン機能の活性化(免疫機能)
などです。
亜鉛が不足すると
亜鉛が不足すると、
- 手足の冷え
- 末梢血行不良
- 味覚障害
- 関節炎(変形性膝関節症など)
- 前立腺の障害
- 疲労感
- にきび
- 銅の蓄積
- 不妊症
- 月経異常
- 甲状腺機能低下
- 副腎機能低下(コルチゾール不足は変形性膝関節症などの関節炎につながります)
- 免疫力低下
- 皮膚炎(湿疹、アトピー性皮膚炎など)
- 皮膚の乾燥
- ふけ
- 薄毛(脱毛)
- 粘膜障害(潰瘍、リーキーガット症候群など)
- 皮膚障害(皮膚のバリア)
- 学習障害
- 成長障害(骨格奇形、側弯症など)
- うつ症状
- 糖尿病
- 消化不良(消化酵素不足)
- 食欲不振
- 解毒力低下
- 低血糖症
等の問題が起こる可能性があります。
亜鉛を含む食品
亜鉛を含む食品としては、
- 魚介類
- 肉
- 卵
などがあります。
亜鉛サプリメント
※亜鉛は必須ミネラルですが蓄積する重金属でもありますので、ご注意ください。
皮膚の乾燥に対して当院でできること
当院のフィシオエナジェティックは、クライアント様、お一人、お一人の身体の声を聴き、皮膚の乾燥の根本原因を探ります。
皮膚の乾燥の原因はさまざまです。
- 構造的問題(骨格の歪み、筋肉、筋膜、靭帯、椎間板など)
- 化学的問題(栄養の問題、感染症、毒素、アレルギーなど)
- 精神心理的問題(ストレス、感情、トラウマなど)
- 情報伝達の問題(経絡の流れ、電磁波、土地のストレス、瘢痕組織など)
- オーラ、チャクラなどエネルギー的問題
これらの問題を取り除くオーダーメイド治療をしています。
フィシオエナジェティックコースでは、皮膚の乾燥に対して必要な治療法、必要なハーブや栄養素をどのくらいの期間どのくらいの量摂取するといいのかを調べます。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
原因不明の皮膚の乾燥でお悩みの方、お気軽にご相談ください。