こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は、本のご紹介と痛みを抑える油、痛みを増やす油についてのお話しです。
良い油は痛みを抑えます、悪い油は痛みを増やします
この本は脂質・油について、専門的な話しを非常にわかりやすく説明しています。
人のアブラはなぜ嫌われるのか -脂質「コレステロール・中性脂肪など」の正しい科学ー (知りたい!サイエンス) [ 近藤和雄 ]>
良い油は炎症を抑えますが、悪い油は炎症を増加させます。
この本の図解の部分を読むだけでも、油(脂質)に関するほとんどのことがわかります。
脂質の種類
脂質の種類には下記のような分類があります。
脂質
→ グリセリン
→ コレステロール(細胞膜の材料・ステロイドホルモンの材料・胆汁酸の材料)
→ リン脂質(主に細胞膜の材料)
脂質の吸収経路
脂質の吸収経路としては、
という流れです。
さまざまな脂質の分類
さまざまな脂質の分類方法があります。
脂肪酸の種類
- 短鎖脂肪酸(酢酸(酢)、酪酸、カプロン酸(ヤギミルク))
- 中鎖脂肪酸(カプリル酸(ココナッツ油)、カプリン酸、ラウリン酸)
- 長鎖脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、αリノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA))
油脂
- 常温で液体の油(植物油、魚油)
- 常温で固体の油(動物の脂)
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
脂肪酸
→ 不飽和脂肪酸 → 一価不飽和脂肪酸 → オメガ9系脂肪酸(オリーブ油など)
→ 多価不飽和脂肪酸 → オメガ3系脂肪酸(αリノレン酸(亜麻仁油、シソ油)
→ オメガ6系脂肪酸(リノール酸(植物油全般))
必須脂肪酸(体内で合成できないので、食事から必ず摂る必要がある)
- 動物の脂 → 飽和脂肪酸(体内で合成できる)
- 植物の油 → 一価不飽和脂肪酸(オメガ9系、体内で合成される)
- 魚の油 → 多価不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ6、体内で合成されない=必須脂肪酸)
中性脂肪、コレステロールの運搬サイクル
抗酸化のメカニズム(酸化LDL、過酸化脂質が動脈硬化の原因に)
↓ ← ← ← ←
↓ SOD ビタミンC
↓ (スーパーオキシド ↑ ビタミンE
↓ ディスムターゼ) ↑ ポリフェノール
過酸化水素 → →
↓
↓カタラーゼ
↓グルタチオンペルオキシターゼ
↓
水+酸素一重項酸素(紫外線による) → αカロチンβカロチン(カロテノイド)
内臓脂肪の蓄積がなぜ悪いのか?
↓
悪玉アディポサイトカイン(善玉はアディポネクチン、レプチンなど)レジスチン TNF-α 遊離脂肪酸 アンジオテンシンノーゲン PAI-1
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
高血糖 高血糖 高血糖 脂質異常 高血圧 血栓の形成↓
動脈硬化
エネルギー代謝における糖質と脂質の違い
↓ ↓分解
↓分解 脂肪酸
↓ 脂肪組織 ↓
ブドウ糖 → 中性脂肪
↓ ↓肝臓・筋肉
↓ グリコーゲン ↓
↓
すぐに利用 運動時 飢餓時↓
ATP
脂質のβ酸化(脂質代謝)とミトコンドリア
↓
脂肪酸 ↓
↓
ミトコンドリア ブドウ糖
↓
アシルCoA ↓
↓β酸化
アセチルCoA ← ピルビン酸
↓
クエン酸回路 ↓
↓
電子伝達系 ATP2分子
↓
ATP38分子
ケトン体とは?
↓ ↓
アセチルCoA → ATP
↓
ケトン体
①アセト酢酸
②β-ヒドロキシ酪酸
③アセトン
※糖質の摂取が不足するとケトン体がエネルギー源になる
プロスタグランジンと必須脂肪酸の関係
オメガ6系
・ → アラキドン酸 ⇒ プロスタグランジンE2(炎症を促進、血管収縮作用=喘息・アトピー・リウマチ)
オメガ3系
・ → プロスタグランジンE3(炎症を抑制、血管拡張作用)
おすすめ油(炎症を抑えるオメガ3系)
おすすめ油(炎症を抑えるオメガ3系)をご紹介します。
オメガ3
フラックスオイル(亜麻仁油)
クリルオイル(おきあみ)
肝油
おすすめの食用油(加熱には向きません)
食用油はできるだけ化学溶剤を使わない、「コールドプレス(低温圧搾)」のものを選びましょう。少々高いですが・・・
比較的過熱に影響を受けにくい油
比較的過熱に影響を受けにくい油ですが、できれば加熱しないほうがいいです。
インカインチオイル(グリーンナッツオイル)(460g)【slide_e8】【アルコイリス】
ヴィラブランカ オーガニック エクストラバージン オリーブオイル(500ml*2コセット)【ヴィラブランカ】
※食用油を選ぶ場合の注意点
コールドプレス(低温圧搾)のものを必ず選んでください。
良い油は痛みを抑えます、悪い油は痛みを増やします。