こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日はご紹介するアルツハイマー病についての本の内容から説明します。
アルツハイマー病を自然療法で予防する
アルツハイマー病真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム [ デール・ブレデセン ]
この本の内容は、アルツハイマー病を診ている病院関係者様、アルツハイマー病のご家族の方、アルツハイマー病の予防をしたい方に見てもらい、そして試してもらいたいです。
ただし、ここに書いてあることすべてを実践するのは大変なことです。
それは、アルツハイマー病の原因は一つではないからです。いくつかの問題が複合的に関わっています。
「アルツハイマー病を自然療法で治す」というタイトルですが、この本の内容はリコード法という西洋医学で認められた方法です。
著者たちは、アルツハイマー病の患者様の脳にアミロイドβという物質が蓄積しているのが原因という「アミロイド仮説」をもとにアミロイドβを除去する薬を開発していました。
臨床結果上はアミロイドβを取り除くことはできたのですが、症状が改善しないことがわかのです。
そこで方向転換し、アミロイドβが蓄積する(脳で生産される)理由を調べ始めたのです。
こういう分野をアメリカでは機能性医学と呼ぶそうです。
機能性医学とは、発症メカニズムが複雑である慢性疾患に対して、対症療法に終始するのではなく、発症原因に着目しながら、その予防と根本治療を目指す、個体差を考慮した医学である。(http://ifmj.jp/about より引用)
リコード法
そして臨床的に効果があるということを確かめたうえで「リコード法」として発表したのです。
リコード法の一つ一つの内容すべてを著者たちが考えたわけではないですが、βアミロイドが生成される仕組みを解明し、その原因を解決する方法をまとめたのです。
最初はだれからも評価されなかったそうです。
それでも活動を続けたのは、こういう思いがあったからだそうです。
『わかりきったことだが、機能性医学の先駆者が経験したように、みんなのすぐ目の前でまっとうなことをやっているにもかかわらず、だれにも評価されないときは、「パラダイムを変える何か」を行っているからだ。』
『だが、才気溢れる物理学者リチャード・ファイアマンの言葉を肝に銘じた。「技術の成功にとっては、関係者の配慮よりも、真実を優先すべきである。なぜなら自然を騙すことはできないからだ。』
もしかしたら、評価されるのは次世代かもしれない。
その中で『もう誰もアルツハイマー病で死なせない』という強い意志をもって研究された著者には頭が下がります。
アルツハイマー病の原因とまとめ
この本に書いてあるアルツハイマー病の原因を簡単にまとめると、
- 炎症性障害(感染またはトランス脂肪など)
- 栄養や栄養因子とホルモン値の不足
- 金属や毒性化合物(カビやバクテリアの生物毒素を含む)に対する防御反応
ということになります。
この内容を診るとアルツハイマー病は自己免疫疾患ではないかと思われます。私もその可能性が高いとは思っています。
もちろん、認知症はアルツハイマー病だけではありません。
アルツハイマー病の原因になるポイント
この本の書かれているポイントを引用します。
- ホモシステインの上昇は血行と脳にダメージを与える(ホモシステインの代謝には葉酸(ビタミンB9)・ビタミンB12・ビタミンB6が必要です)
- インスリン抵抗性(インスリン抵抗性の要因の一つは炎症です)
- ビタミンD3(ビタミンDは日光に当たると合成されるホルモン様物質です)
- 甲状腺機能低下
- エストロゲンとプロゲステロン(女性ホルモン)
- テストステロン(男性ホルモン)
- コルチゾール、プレグネロン、DHEA(副腎の問題)
- 銅:亜鉛比(銅が過剰で、亜鉛が過少な状態は危険)
- 赤血球中マグネシウム値
- セレンとグルタチオン
- 重金属(水銀・ヒ素・カドミウムなど)
- ビタミンE
- ビタミンB1
- リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)
- 血液脳関門透過性
- グルテン感受性
- 自己抗体
- ミトコンドリア機能
など。
やはりこれらのものは自己免疫疾患に関係するものと言えますね。
アルミニウムについてはあまり書かれていませんが、アルミニウムも自己免疫疾患の原因になる物質です。
アルツハイマー病を自然療法(ハーブ/サプリメント)で予防する
この本の中で、摂取して損はない(害の少ない)ものをご紹介したいと思います。
※これらの栄養素/ハーブサプリメントは合わない方もおられます。自己判断で摂取する場合は体調に注意し1か月以上の長期摂取はお控えください。
アルミニウムのデトックスに役立つハーブサプリメント
下記のサプリメントは合わない方もおられますので、自己判断での長期摂取はご注意ください。
リンゴ酢
パセリ
ネトル(イラクサ)
アセチルコリンを増やすハーブサプリメント
カモミール
ローズマリー
レモンバーム(メリッサ)
コリン
レシチン
ビタミンB100 コンプレックス (ビタミンB群)
朝鮮人参(高麗人参)
フェンネル
フェヌグリーク
亜鉛
マグネシウム
ビタミンE
オメガ3
脳の血流を改善するハーブサプリメント
イチョウ葉
ヴィンポセチン
ピューリタンズプライドビンポセチン10 mg
免疫を上げ脳の修復を促すハーブ
本の中で紹介されていたハーブや栄養素で、使ったことがないハーブが紹介されていたので、今後試してみようかと思っています。
神経成長因子(=神経栄養因子の一種:NGF)を増やすハーブとして、ヤマブシタケ(山伏茸)というキノコが紹介されていました。
神経成長因子(NGF)は脳神経の修復に重要なだけではなく、脳由来神経栄養因子(BDNF)と共に、脳に毒素が入らないように守る血液脳関門(BBB)の透過性に関与するといわれています。
ヤマブシタケ
【DM便送料無料】国産 ヤマブシタケ 粉末 100g 山伏茸 パウダー 菌活 やまぶしたけ きのこ キノコ 健康 アミセノン スーパーフード あさイチ 令和
脳のエネルギー不足を改善するサプリメント
アルファリポ酸
CoQ10
SAMe
日本のお医者様で「リコード法」を検査しアドバイスできる先生がいるかどうかはわかりません。
認知症はアルツハイマー型が一番多いですが、アルツハイマー型の他にも様々な理由があります。
当院のフィシオエナジェティックでは、脳梗塞性の認知症やアルツハイマー病による脳変性を治すのは難しいかもしれませんが、アルツハイマー病の進行を止めることはできるかもしれません。
(※当院では西洋医学的な診断は行いません。どのような栄養素やハーブが役に立つのかを調べるだけです)。