こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
遺伝子にはスイッチがあります
そんな遺伝子のスイッチに関する本をご紹介します。
『遺伝子のスイッチ』
著者:生田哲
出版社:東洋経済新聞社
価格:1960円(税込み)
遺伝子のスイッチ 何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える [ 生田 哲 ]
『たとえ同じ遺伝子をもっていても、同じ結果になるとは限らない。それどころか、同じ結果にならないことが多い。遺伝子の働きは、食事や運動などの生活習慣やどんな書物を読むか、どんな人と付き合うかなどによって劇的に変わるからである。そして最近の研究によって遺伝子の働きを変えるしくみ、すなわち、遺伝子を使う<オン>にしたり、遺伝子を使わない<オフ>にするスイッチが存在することが明らかになった。
このスイッチを研究するのが「エピジェネティクス」という、今、爆発的に発展している分野であり、本書のテーマである。』
遺伝子(決まっているもの)か環境か、どちらが重要なのかという問題は長年議論されていましたが、大規模な双子の研究によって環境が重要という結論になりつつあります。
一卵性の同じ遺伝子を持つ双子でも生きる環境が変われば、身長・体重・顔つき・なる病気もすべて変わってくる、ということが証明されたのです。
それを科学的に説明する方法としてエピジェネティクスがあります。
エピジェネティクスについては過去に何度もご紹介したことがあります。
この本にはこう書かれています。
『DNAにタグをつけたり、つけたタグをはずしたりすることによって、DNAの塩基配列を変化させることなく、遺伝子の働きを変えること、また、このことを研究する学問分野を「エピジェネティクス」と呼んでいる。』
この遺伝子発現を決める「遺伝子のスイッチ」にはいろいろな仕組みがあり、まだすべてわかっている訳ではありません。
そのなかで重要なキーワードとしては1つはヒストン(DNAがヒストンというタンパク質に巻き付いたものをヌクレオソームと呼ぶ)とクロマチン(ヌクレオソームが集まったもの)の凝縮度です。
ちょっと難しい話になりますが非凝縮クロマチン(緩く詰まったクロマチン)は遺伝子発現がオンになり、凝縮クロマチン(密に詰まったクロマチン)では遺伝子発現がオフになります。
DNAとヒストンにつけられているタグ「ヒストン装飾」であるメチル基とアセチル基によりコントロールされていることが分かってきました。
詳しくは本をお読みください。
遺伝子のスイッチを変えたり、元に戻すにはどうしたらいいか?
遺伝子のスイッチを変えたり、元に戻すにはどうしたらいいのでしょうか?
一度オンになったりオフになったりした遺伝子発現をどのように変えるのか、についてはとても難しい話になります。
この本にもほとんど書かれていません。
当院で行うフィシオエナジェティックでは、その根本原因を探って対処することができます。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
また、ボディートーク療法ではエピジェネティクスという概念(項目)があり、遺伝子のスイッチ問題に対応できるかもしれません。
⇒ ボディートーク療法について詳しくはこちら
遺伝子のスイッチが変化する理由
ただし遺伝子のスイッチが関与しているかどうかはフィシオエナジェティック検査ではわかりません。
遺伝子のスイッチが変化する理由は研究レベルでもわかってきている事があります。
それは、
- 精神的トラウマ
- 有害な重金属や毒素の影響
- 予防接種
- ホルモン
- 感染症
などです。
それらを取り除いて環境を変えればスイッチを元に戻せる可能性もあるのです。
どのような環境要因が遺伝子のスイッチを変えてしまったのかわからない場合
ではどのような環境要因が遺伝子のスイッチを変えてしまったのかわからない場合はどうしたらいいんでしょう。
私は「生活習慣を変えること」が重要だと思っています。
- 早寝早起きができていなければ、早寝早起きを意識する。
- アルコールやたばこ、カフェイン、砂糖などの嗜好品をやめてみる
- 食事内容を見直す。
- 身のまわりの化学物質の影響を減らす。
など。
もちろんそれで何も変わらないかもしれないけど変えてみるということが重要だと思ってます。
環境が変われば変わる可能性がある、ということ。
遺伝子のスイッチは親からも受け継がれることが分かっています。
そういう場合でも健康的な生活を続けていればスイッチが変化する可能性があると思います。