歯並びの悪さは親や先祖の影響かもしれません～エピジェネティクスの影響～

こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。

歯並びの悪さなどの身体変化と食生活の関係を書いた素晴らしい本があります。

食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響

その歯並びの悪さは親や先祖の影響かもしれません

この本に書かれている研究によると、親の代の食生活が悪いと子どもの歯並びが悪くなるそうです。

ということは、歯並びが悪いもは自分のせいではなく、親やご先祖様が原因ということなんです。

これはエピジェネティクスという概念で説明することができます。

 エピジェネティクスとは？

エピジェネティクスとは、遺伝子を読み込むか（オンにする）、読み込まないか（オフにする）、をコントロールすることにより遺伝子発現をコントロールする仕組みです。

遺伝子装飾とも呼ばれ、同じ遺伝子でもエピジェネティクス的装飾によって発現したり、しなかったりするのです。

そもそも、すべての細胞には同じ遺伝子が入っています。にもかかわらず、すべて同じ遺伝子を持った細胞がさまざまな組織に変化します。

どのようにして違う組織になるのでしょう？

これも「エピジェネティクス」によるものなのです。

幹細胞からある臓器になるには、ある部分だけ遺伝子をオンにして、それ以外はオフにしないと、特定の臓器にはなりません。

例えば、女王蜂は働き蜂と同じDNAコードを持っています。にもかかわらず、容姿や全体の中の役割は大きく違います。これもエピジェネティクスです。

エピジェネティクスの環境適応

それだけではなく、エピジェネティクスは環境に順応していくための仕組みでもあります。

親やご先祖様の環境要因によるエピジェネティクスも受け継がれることがわかってきています。

もともと、エピジェネティクスは環境に適応するためにあるものです。

ご先祖様が環境に適応するために得た情報を遺伝させ、次世代でも環境に適応しやすいようにしているのです。

ですが、現代は環境の変化が激しく、１世代前の環境適応ですら現代には役立たないばかりか、邪魔になってしまうケースもあるのです

この環境要因が遺伝子に与えている影響が、エピジェネティクスです。

例えば、

などなど、さまざまな環境要因がエピジェネティクス的変化を生むのです。

環境要因の世代間の影響の研究

環境要因が世代間に影響することは、さまざまな研究により証明されつつあります。

⇒　妊娠期の化学物質曝露が孫世代の健康に影響を及ぼすメカニズム（外部記事）

エピジェネティクスにも対応するボディートーク療法

でも、たとえエピジェネティクス的装飾の変化は遺伝したとしても、今変えることができるのです。

ボディートーク療法ではエピジェネティクス的なスイッチをオンにしたりオフにしたりすることができるかもしれません。

これは私自身が何かをするわけではなく、自身の自己治癒力に「この遺伝子のエピジェネティクス的装飾は、現代では必要ないから変えてね」と言っているだけです。

歯並びに関するエピジェネティクス的要素を自然に変えることは、現代の食生活では非常に難しいと思われますが…

また自分自身が生きている間にも環境要因によって遺伝子発現が変わり、さまざまな病気につながることがあります。

これについては別の機会にお話しします。

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