こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
サプリメントを飲むことに対して抵抗がある人は多いですね。
そんな私もサプリメントなんて全く飲んだことなかったし、否定的でした。
Q&A:サプリメントは肝臓に負担をかけませんか?~作用のある物には必ず副作用があります~
患者様から「サプリメントは肝臓に負担がかかるとお医者様に言われたんですけど」という質問を受けることがあります。
それについてお答えします。
A:
作用があるものは必ず副作用があります。
当院ではたくさんのハーブから副作用のない体質に合ったハーブを選んでご紹介します。
ですのでご安心ください。
まれに効果があったからといって「ほかの人にもすすめました。」という方がおられます。
絶対にダメです。
その人にとっては害になる可能性すらあります。
そもそも医薬品が一番肝臓に負担をかけます
お医者様がサプリメントを指摘することに対しては少し言いたいことがあるので説明します。
まずは何故、薬が肝臓に負担をかけるのかについて説明します。
なぜ、あなたの薬は効かないのか? 薬剤師しか知らない薬の真実 (光文社新書)
この本のなかに「薬がなぜ肝臓に負担をかけるのか?」ということの答えが書いてありました。
今から書くことは、解釈が間違っている部分もあるかもしれません。
それから、あらかじめ言っておきますが私自身は薬そのものを否定しているわけではありません。
西洋医学的薬について
まず薬には大きく分けると脂溶性のものと水溶性のものがあります。
脂溶性のものは小腸で吸収され肝臓で解毒されます。
解毒された物質は胆汁として排出されたり腎臓から排出されます。
解毒とは脂溶性のものを水溶性に変え腎臓で排出できる形に変えることです。
水溶性のものは肝臓で解毒する必要がなく腎臓から排出されます。
小腸で吸収された脂溶性の薬は全身を回る前に肝臓で解毒をされるため、肝臓の初回通過に耐えて残らないと薬として作用しません。
ですので、必然的に肝臓が1回で解毒できないくらいの毒が必要なのです。
肝臓の初回通過を越えた脂溶性物質は腎臓では排出されず、全身をめぐり、そして肝臓内の脂肪や全身にある脂肪組織に溜まり長時間からだの中に影響を与えることができるんです。
解毒とは脂溶性の物を水溶性のものに変えることです。
水溶性になってはじめて大腸や腎臓から排出されます。
当然、水溶性のものは身体に溜まらないので腎臓ですべて排出されるので、効果が短くなるんです。
ですので水溶性の薬は主に肝臓や腎臓に重大な問題がある人用で一般には使われないそうです。
つまり医薬品のほとんどすべては肝臓に負担をかけるということです。
逆にいうと西洋医学の薬は肝臓を治せないということになります。
例えば、ウコンの有効成分であるクルクミンはポリフェノールの一種で水溶性成分です。
西洋医学ではウコンの有効成分を薬としては使用しないのです。
水溶性有効成分ポリフェノール
ポリフェノールという物質は抗酸化物質として植物がつくる物質ですが、人や動物の健康にとっては役立つこともあるのです。
ポリフェノールのほとんどは副交感神経系を刺激し、リラックスをもたらし血管を拡張させます(すべてではありません)。
ほとんどの大人は交感神経系が緊張しているので、ポリフェノールはほとんどの大人に役に立つのです。
ですが、すべての人ではありません。
血管が拡張しすぎて問題を起こしている人もいますから、そういう人にはマイナスに働くこともあるんです。
そういう人にとっては血管を収縮させる(交感神経を刺激する)アルカロイド毒などが役立つケースもあるのです。
交感神経を刺激する毒は鎮痛作用・麻酔作用・抗アレルギー作用があります。
先ほども言ったようにポリフェノールの多くは水溶性ですので西洋医学の薬としてはほとんど使われません。
サプリメントは肝臓に負担をかけるのか?
ではサプリメントの話しに戻ります。
この本に書かれていますが、水溶性の薬が西洋医学で使用されるようになると困ったことが起こります。
わかりやすい例としては、欧州では水溶性の薬が普通に処方されています。
結果、欧州で一番使われている薬が「イチョウ葉」だ、というのを聞いたことがあります。
そうなんです。水溶性の薬が使われるようになるとハーブが医薬品になり製薬会社によって買い占められ、一般の人は医薬品としてでしか摂取できなくなるということです。
ハーブの効果というのはほとんどが水溶性のポリフェノールやフラボノイドなどの水溶性成分なんです。
脂溶性成分は少ないので一部例外を除いては大量に摂取しない限り蓄積したり肝臓に負担をかけることはありません。
ハーブや栄養素も作用も副作用があります
だからと言ってハーブのすべてが安全というわけではありません。
微量の脂溶性成分でも毒性の高いハーブはありますし、すべての栄養素やハーブには作用も副作用もあります。
漢方薬で使われるトリカブトなんかは量を間違えると死にます。
蓄積する脂溶性のハーブもあります
そういう毒性の強い蓄積する成分が有効成分であるケースがあります。
アルカロイド毒は薬にもなります
アルカロイド毒は小さな動物にとっては猛毒になりますが、人間のような大きな動物にとってはまれに役に立つケースもあります。
アルカロイド毒のほとんどは交感神経を刺激し、緊張をもたらし血管を収縮させます(すべてではありません)。
役に立つケースもありますが、ほとんどのケースは毒です。
毒にも薬にもなる物質と言えます。
先ほどにも言いましたが、麻酔や鎮痛剤・抗アレルギー作用として使えますが、覚醒作用があるので中毒にもなるとも言えます。
アルカロイドの多くが脂溶性ですので西洋医学の薬になります。
アルマオイル(精油成分)は危険です
飲める品質のアロマオイル(精油)をハーブとして使う場合は注意が必要です。
アルマオイル(精油)は脂溶性の精油成分を濃縮してありますので、大量に摂取すると蓄積する可能性があります。
欧州ではメディカルハーブとして精油(メディカルアロマ)が使用されますが、普通のハーブより効果が高い部分もある反面、副作用も強いうえに蓄積するので注意が必要です。
蓄積する栄養素もあります
蓄積する栄養素もあります。
脂溶性ビタミンであるビタミンA・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンDなどは脂溶性ですので過剰摂取は危険です。
またミネラル類も蓄積する可能性があります。
蓄積しやすいミネラル
- 鉄
- 銅
- 亜鉛
など。
ちなみにビタミンB群は水溶性ですので蓄積することはありませんし肝臓に負担がかかることもありません。ただし体質に合わない方はおられます。
日本のサプリメントは検査義務がないから危険!?
もう一つ日本独自のサプリメント問題があります。
それは日本のサプリメントは検査の義務がないということです。有効成分が入っているかすらわからないのです。
これについてはこちらの記事をご覧ください。
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