こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
カルシウムが悪さをすることがあります。
カルシウムはほとんどが骨にあり、微量血液にあるのが一番いい状態です。
ところが、骨以外のところにカルシウムがあると大きな問題になります。
先日、首こりや肩こり、手のしびれなどの症状の原因をフィシオエナジェティックで調べるとカルシウムによる血管の石灰化?の問題というケースがありました。
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首こりや肩こり、もしかしたら副甲状腺の問題による石灰化が原因かもしれません
石灰化(カルシウムの沈着)はさまざまな問題を引きおこす可能性があります。
- 動脈硬化(コリやしびれ)
- 骨棘
- 後縦靭帯骨化症
などなど。
では石灰化はなぜ起こるのでしょうか?
さまざまな問題が考えられますが、カルシウムのコントロールに重要な臓器としては、
- 腎臓
- 副腎
- 甲状腺
- 副甲状腺
- 骨
などがあります。
今回のケースは副甲状腺の問題でした。
副甲状腺とは?
副甲状腺は、甲状腺の左右裏側に上下・左右に四つある米粒の半分くらいの大きさの非常に小さな臓器です。
副甲状腺は、「上皮小体」とも呼ばれます。
副甲状腺ホルモン(パラソルモン)
副甲状腺は、ホルモン(副甲状腺ホルモン=パラソルモン(PTH))を分泌しています。
主に骨や腎臓に働き、血液中のカルシウムの濃度を上昇させる役割をしています。
甲状腺が分泌するカルシトニンというホルモンは、パラソルモンと拮抗して働くホルモンで、血液中のカルシウム濃度が上がりすぎると分泌され、血中カルシウム濃度を下げます。
今回のケースは有害な重金属が影響し、血中カルシウム濃度が上がりすぎていたようです。
病的になると副甲状腺機能亢進症という診断を受けることもあります。
副甲状腺機能亢進症
副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。
骨からカルシウムが血中に流れ、小腸からのカルシウム吸収が亢進されます。
それにより、血液中のカルシウムが増えます。
骨量が減少し骨粗しょう症になります。
血中のカルシウム値が高くなりすぎると、腎尿細管での再吸収能力が追いつかず、多量のカルシウムが尿中に排泄され、腎・尿路結石ができたり、腎臓に石灰沈着を起こしたりします。
高カルシウム血症による問題
高カルシウム血症はさまざまな症状を引き起こす可能性があります。
- 頭痛
- のどが乾く
- 胸焼け
- 吐き気
- 食欲低下
- 便秘などの消化器症状
- 精神的にイライラする
- 錯乱・昏睡
- 倦怠感
- 筋力低下
- 尿路結石
- 異所性石灰化(動脈硬化・心臓弁膜症・関節炎)
など。
副甲状腺機能亢進症の原因
副甲状腺機能亢進症の原因としては、
- 腎臓機能低下(慢性腎不全)のよる活性型ビタミンDの合成不全 ⇒ 副甲状腺ホルモンの過剰分泌
- ビタミンD欠乏症
- 活性型ビタミンD過剰(薬の副作用、通常のビタミンDサプリメントでは起こりません)
などがあります。
ビタミンD-3
副甲状腺機能低下症
副甲状腺機能低下症は、この副甲状腺ホルモンの分泌が低下することにより、副甲状腺ホルモンの作用が低下し、血中のカルシウム濃度の低下している状況です。
低カルシウム血症の問題
低カルシウム血症によりさまざなな症状を引き起こします。
- テタニー(手足の筋肉の痙攣)
- 錯乱
- 抑うつ
- 忘れっぽくなる
- 唇や指や足のチクチク感
- 筋肉のこわばり
- 白内障
など。
副甲状腺機能低下の原因
副甲状腺機能低下の原因としては、
- 低マグネシウム血症
- ビタミンD欠乏
- 腎臓機能低下(過剰なカルシウム排泄)
などがあります。
※下記の栄養素は体質に合わない方もおられますので、自己判断での長期摂取にはご注意ください。
マグネシウムサプリメント
マグネシウムは関節や血管にカルシウムがたまるのを防いでくれるかもしれません。
カルシウム過剰(石灰化)はさまざまな病気を引き起こしますので、カルシウムのサプリメントの摂取には注意してください。
どうしても取りたい場合はマグネシウムと一緒になったものを摂取するといいかもしれません。
カルシウム/マグネシウム
あなたの首こりや肩こり、もしかしたら副甲状腺の問題による石灰化が原因かもしれません。原因不明の首コリや肩こりでお悩みの方、お気軽にご相談ください。