こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】セラピストの鹿島 佑介です。
本日はセラピスト側の視点で書かれた本をご紹介します。
ですが一部クライアント様目線で書かれている内容もあります。
セラピストマインド 癒しの基本となる心の整え方 [ 片岡美沙 ]
自分の力で治すんだという意志がないと治りません~セラピストとして思う事~
この中で心に響いたことをいくつかご紹介します。太字の部分が引用部分です。
まずはクライアント様目線での話しです。
『確かに世の中には素晴らしい癒しのテクニックはたくさんあります。けれどもそれは、誰かが魔法をかけてくれる手法ではないのです。それはあくまで「自分の意志で変わるんだ!」と決めている人にのみ有効なのです。』
フィシオエナジェティックの創始者であるラファエル先生も同じようなことをおっしゃってましたね。
逆にセラピスト側から言うと、どうやって「自分の意志で変わるんだ」と思わせることが何よりも重要なんですね。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
『逆に、自分で変わる意志を持てずにいる人は、たとえどんな素晴らしいセラピーを受けたとしても、何かうまくいかない不快なことに遭遇すると、自分以外の誰かのせいにしたり、あるいは、自分が置かれている状況や過去の出来事のせいにしたりします。』
自分自身の症状は「ストレスのせいだ」「トラウマのせいだ」「親のせいだ」と最初から決めつけているクライアント様はとても難しいです。
もちろん1回の施術でその問題までたどり着くことができ、そのことを受け入れることができればいいのですが・・・
まだまだ私の力不足です。
次はセラピスト側の目線の話しです。
『同情のエネルギーは、負のエネルギーを増長させます。同調と言うのは同じ感情になってしまうので、自分までイライラしてきたり、何とかこの怒りをぶつけないと!と行動を起こしたくなります。それと似て非なるのが「共感」です。共に感じているのであって、一緒になってその感情になってしまっているのではなく、相手の気持ちを察して寄り添っている状態です。』
この問題は以前にもお話ししたことがあるかもしれません。
同情すると、患者様自身の信念システムが入り込んできたリ、怒らされてみたり、エネルギーを吸い取られたりします。
昔はよくあったのです。
クライアント様と共感できたと思っていたら、クレームの電話がかかってきたり、次回クライアント様が豹変したりということがあります。
これは共感ではなく同情なんですね。
『セラピストというのは、クライアントさんに対して「自分が変えてあげるんだ」という意識で接してはならないことです。』
上記の問題と繋がる話しですね。
自分が変えてあげるんだ、と思うとセラピーがうまくいかなくなるばかりか、同情してしまい自分自身の体調が悪くなることもあります。
例えば家族にセラピーをしようと思ってもうまくいきません。
「自分が変えてあげるんだ」という思いが消えないので同情してしまうのです。
『どうせ習得するのなら。人に教えられるレベルになろう」ときめて習います。つまり「人に伝えることを前提」にしながら」覚えているのです。』
まさしく私の最大の弱点です。この言葉を見るためにこの本に導かれた気がします。
私は人に教えることが大の苦手なんです。
だから覚えるのも苦手だし、覚えようともしないんですね。納得です(^^;
『セラピストとして、目の前の人を癒したいという意識が強すぎると、その人の役に立ちたい一心で、頼まれてもいないアドバイスをしてしまっているかもしれません。アドバイスをされるということは、はたから「なんかしらの改善が必要」と指摘されている状態です。つまり、現状の自分が「否定」されていることになるのです。そもそも人は、自分のことを否定されてしまうと、どんなに良いアドバイスであったとしても、耳をかたむけようとはしません。』
これは難しい問題です。
頼まれてもいないアドバイスなんですね。
続きは次の話題でお話しします。
最近フィシオエナジェティックのリピート率が落ちているわけ
クライアント様に向かってこんな話しをしてはいけないと思うのですが、自戒のためにお話しします。
最近フィシオエナジェティックコースの2回目のリピート率が極端に落ちています。
これは上記の話題にも関係があります。
まずはセラピストとしてということもありますが、客商売として考えてみたいと思います。
いつも思い出すのがもっこすラーメンです。
昔神戸市東灘区に住んでいた時に石屋川にあるもっこすラーメンで初めて注文したときの衝撃は今でも覚えています。
ラーメンを頼んだのですが、何故かチャーシューが山盛りにのチャーシューメン、かと思いきや実はそれが普通のラーメンだったのです。メニューと全然違う?
一気にファンになりました。
チャーシュー麺はなんとチャーシューが2段になっている!!
今はどうなのかわかりませんし、過去の記憶ですので多少盛っている部分はあるかもしれません(笑)
今はグルテン不耐性があることが分かっているのでラーメンは食べてないですが、久々にもっこすラーメン食べたいな~
少し話はずれましたが、要するに想像を越えたときに次回の予約につながるのです。
- 患者様の期待を下回ったらもちろんダメ
- 患者様の期待通りでもダメ
- 患者様の期待に応えただけでもダメ
- 患者様の期待以上でないといけない
ところで当院は開業当時は想像を越えてたんです。
私はそれだけを考えていましたので。ショーだと思っていかにクライアントさんを驚かせるか、を考えていました。
上部頸椎頸椎だけで良くなるの?、という半信半疑の状態で来院され、上部頸椎だけで体がこんなに変わるの、と思わせることで次回の予約を頂いていました。
今はそれをやめてしまいました。
結果的には次回の予約が取りにくくなりました。
今は皆さん魔法のように良くなることを期待してきたら、めんどくさい工夫をしろ、甘いものをやめろ、食事制限しろと言われて落ち込んで帰られる方が多いです。
メニューには最短で治癒すると書いてあるのに…、と。
ウソを書いてあるわけではないのですが、都合の良いことだけを見てしまうのは、私も同じです。
ですので、メニューは控えめにしておく必要はありますね。
それに先ほどの話しの続きになりますが、頼まれてもいないアドバイスは人を傷つけます。
いくら患者様のためと思っていても、患者様は理解してほしいと思ってここにきているんですから。。。
理解してくれない人は仕方がないというのはダメですよね。反省です。
特に食生活を変えることは至難の業ですから、いきなり完璧を目指すと挫折してしまいます。
本来はお医者様がある程度指導びいてくれると助かるのですが・・・
例えば不眠症の人に睡眠薬だけわたしてカフェインを飲んでいる事すら問診で聞かない。。。
当然お医者様だってアドバイスが人を傷つけることをわかっていて、アドバイスしないんでしょうね。
たぶん当院でも食事のことは一切言わずにサプリメントで対応した方がまだ理解されるんでしょうね。
もちろんサプリメントは生体化学の分野で必要と出てきた人だけです。
まったく食事制限やサプリメントの必要の無い人も多いです。
分かってはいるんですが、、、どうも自分自身の信念が邪魔をしてしまいます。
その信念は「クライアント様自身で工夫して治してもらいたい」「そのための工夫を教えたい」という信念システムです。
私自身は「クライアント様」自身の力で治してもらいたいと思っています。
でも「クライアント様」は「先生に治してもらいたい」と思って来院されます。
このギャップを埋めるには、
- 来院前に理解してもらう工夫をする。食事制限やハーブなどをおすすめすることがありますよ、と。
- 問診時にどのような治療を望むのかを聞いておく。食事制限やサプリメントは嫌だ、というのならカイロプラクティックとボディートーク療法に変更する、など。
- カイロプラクティックの施術だけでも体は少しずつ変化していくことをしっかり説明する。
- まずはサプリメントで対応できる部分は対応して、信頼関係ができてから食事のアドバイスをする。
- 時間をかけて信頼関係を築いてから食事制限などの工夫をしてもらう。
- もっと対症療法を増やしていく。
などなど。
考えられることはたくさんあります。
理解してもらうための工夫はできますが、施術者側がクライアントさんを変えようとするのはダメですよね。
「人を変えようとしない」「人は変えられない」という考え方は、正しいと思います。
人は変えられませんし変えようとするとトラブルになります。
施術者として人を変えようという意識なしに、健康情報をどうやってお伝えするののか、食事の重要性をどのように伝えるのかが今後の課題ですね。
それは地道な努力しかありませんね。