こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は細胞膜の重要性に関する本のご紹介です。
ホルモンが働くためには細胞膜(受容体)が重要です
カラダが脂肪燃焼マシンに変わる 代謝革命ダイエット [ アン・ルイーズ・ギトルマン ]
そんなに難しい内容ではありませんが、内容は最新の情報がもりだくさんという感じの本です。
この本で書かれていることで一番強調されている部分は、細胞膜の重要性です。
その細胞膜に重要なのが脂質なのです。
いくつか重要な点を引用します。
細胞膜の重要性
『細胞が健康になるには、何よりもまず健康な細胞膜が必要だ。健康な細胞膜がなければ、細胞はまったくの無防備な状態で毒素の攻撃にさらされることになる。』
『細胞膜の機能が落ちていたら、どんな病気も治らない。』
『細胞の健康は代謝状態にも影響を与える。』
『代謝をコントロールしているのはホルモンであり、そのホルモンをコントロールするのが細胞膜だ。』
『現代人の多くは内分泌系の問題を抱えているが、たいていはホルモン受容体が損傷したことが原因になっている。』
ホルモンや神経伝達物質の受容体の問題により、伝達がうまくいかないケースがあります。
いくらホルモンや神経伝達物質が出ていても受容体に問題があれば作用しないんです。
その細胞膜や膜にある受容体の健康に必要なのが必須脂肪酸です。
当院で行うフィシオエナジェティック検査でやせない原因を調べて、一番多いのが必須脂肪酸不足です。
細胞膜が健康でないとホルモンが働かなず、代謝も上がりません。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
細胞膜に重要な脂質
『多くのダイエットが失敗に終わるのは、そもそも脂肪を燃焼する体の機能がきちんと働いていないからだ。』
『質の高いオメガ6脂肪酸には、停滞した「ミトコンドリア(細胞のエネルギー源)」を活性化するという大切な働きがあるのだ。』
『炎症を引き起こす犯人は毒性のオメガ6脂肪酸だ。良質のオメガ6脂肪酸は脂肪を燃やすエンジンにとって欠かせない燃料になる。それに、体内の炎症を抑えて細胞膜を修復する働きもある。』
『正しいバランスはオメガ6が「4」に対してオメガ3が「1」になる』
『酸化した脂肪酸は細胞にとっては毒であり、炎症を起こして老化を促進する原因になる。』
『細胞膜が傷つくと、その影響は全身に現れる。すべての細胞は脂肪でできているので、「脂質過酸化反応」の影響を受けやすい。』
酸化(活性酸素)の問題も細胞膜の劣化につながりますが、当院のフィシオエナジェティック検査で調べると、一番多い問題はトランス脂肪酸の影響です。
オメガ3(必須脂肪酸)サプリメント
この本に書かれているオメガ6脂肪酸は炎症の原因にもなることもあるし、炎症を抑え細胞膜を強化する作用もあります。
悪玉のオメガ6脂肪酸と善玉のオメガ6脂肪酸があると思われます。
必須脂肪酸の消化吸収に重要な胆汁酸
『胆のうは胆汁をためておく臓器で、胆汁の役割は食事で摂取した脂肪を分解して体から毒素を取り除くことだ。(途中省略)胆汁の状態を改善することで、代謝が大幅に活性化する。』
『コリンが足りないと胆汁の生成ができなくなり、筋肉も損傷する。40歳以上の女性の実に90%がコリンが足りないとされている。』
『胆汁の量が足りなければ便秘になるのは当然の結果だろう。』
『ビターズや胆汁酸塩、適切なサプリメントなどを組み合わせれば、胆のうの状態を改善することができる。』
胆汁酸は脂肪を乳化させ吸収しやすくする役割や肝臓で解毒したものを排泄する役割があります。
最近になって胆汁酸の他の役割が科学的にも証明されてきています。
代謝に関係していた糖のコントロールにも関係していたり、腸内環境にも大きな影響を与えます。
胆汁酸塩サプリメント
その他、この本に書かれている役立ちポイント
『胃酸逆流症はむしろ、胃酸が少なすぎるのが原因になっていることが多い。』
『胃酸が多くても少なくても、下部食道括約筋が閉まっていなければ食道に逆流する。』
下部食道括約筋は胃の一番上のフタにあたります。
ほとんどのケースで胃酸不足=下部食道括約筋が開く、胃酸過多=下部食道括約筋が閉まる、となります。
だから逆流するのは胃酸過多ではなく、胃酸不足なのです。
『ほとんどの女性はエストロゲンが多すぎる「エストロゲン優位」という状態になっている。』
エストロゲンについては過去に何度も記事にしていますが、エストロゲンはないと炎症が起こらず(生理が起こらず)排卵ができない(子供ができない)ですが、過剰になると炎症体質になります。
エストロゲンは健康という意味では少なめの方がが健康なんです。
ファスティング
『インターミッテント・ファスティングには血糖値を下げ、インスリン抵抗性を改善する効果がある。一日おきに断食するという方法だ。1日は特に何も制限もなく食べ、次の日は摂取カロリーを500キロカロリーほどに抑える。』
時々のファスティングは役に立つことがあります。ただしやりすぎは栄養不足になり逆効果になります。
ファスティングの効果についてはまた記事にしようと思っています。
代謝
『体内で脂肪を燃やす仕事をしているのは「褐色脂肪細胞」と筋肉の二つ。そしてマイクロバイオームは、その3つめということになる。』
『太っている人は、バクテロイデス門の細菌が少なく、フィルミテクス門の細菌が多くなっている。』
理論上は腸内細菌バランスにより太ったり痩せたりすることがわかっていますが、そのバランスを変えることは現実的には結構大変なことです。
よい細菌だけを口から摂取しても腸内細菌バランスは現実にはほとんど変化しません。
おそらく母親からの腸内細菌情報が白血球の記憶として残っているために排除されてしまうからだと思っています。