こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
例えば遺伝子組み換え食品は、健康にとって悪い食べ物ということなんでしょうか?
皆様、なんとなく悪いんじゃないか、と思い込んでますよね?
本当なんでしょうか?
遺伝子組み換え食品は、健康にとって悪い食べ物なんでしょうか?
この本の中に書かれています。
知ってるつもり 無知の科学 [ スティーブン・スローマン ]
本には、こんなことが書かれています。
『2000年初頭にヨーロッパの科学者が、遺伝子組み換えによって自然にβカロチンを生成するコメの品種を開発した。新たな品種はβカロチンによって黄色く見えることから「ゴールデンライス」と命名された。コメはビタミンA不足に苦しむ多くの子供の主食であり、ゴールデンライスは大きな恩恵をもたらす可能性がある。(途中省略)たとえばフィリピンで収穫を控えたゴールデンライスの田畑を、反対派が踏み荒らした。それがゴールデンライスの安全性と有効性を検証するための実験農場であったのは、悲しい皮肉である。』
私自身は、遺伝子組み換え自体には、賛成でも反対でもありません。
正直なところメリットもデメリットもあって、どちらか判断がつかないからです。
皆様デメリットだけを見てメリットを見てないですよね、って話ですね。
例えば、遺伝子組み換えで虫に強くしたもののおかげで、農薬を減らすことができるというメリットもありますよね?
除草剤に強くするように遺伝子組み換えをすれば、人件費の節約にもなります。
まあ、いいとも思えませんが…
植物自体が虫をやっつけるために作る化学物質は苦いので、品種改良しておいしく変えていったために農薬がどうしても必要になりました。
今度は農薬を減らすために遺伝子組み換えして農薬を減らすことに成功しました。
今の野菜は、ある意味すでに自然ではありません。
自然の植物には毒があるので品種改良で毒を減らしてきたのです。
それは遺伝子組み換えと大差ないような気がします。
それでは、昔の品種に戻すことはできないんですかね?
まずいけど虫には強いとは思うんですが…
私は素人なのでさっぱりわかりません。
この本の中には、なぜ人間が知っているつもりになって思考停止してしまうのか、の理由が書かれています。
『ここまで、私たちが驚くほど無知であることを見てきた。また世界が複雑であること、私たちがおもうよりずっと複雑であることを見てきた。なぜならば、これほど未知な私たちは、世界の複雑さに圧倒されてしまわないのか。知るべきことのほんの一端しか理解していないのに、まっとうな生活を送り、わかったような口をきき、自らを信じることができるのか。それは私たちが「嘘」をいきているからだ。物事の仕組みに対する自らの知識を過大評価し、本当は知らないくせに物事の仕組みを理解していると思い込んで生活することで、世界の複雑さを無視しているのである。自分には何が起きているのかわかっている、自分の意見は知識に裏づけられた正当なものであり、行動は正当な信念に依拠したものであると自らに言い聞かせる。複雑さを認識できないがゆえに、それに耐えることができるのだ。これが知識の錯覚である。』
私たちは五感を通して情報が入ってきます。
五感にはフィルターがあって、都合のいいことだけを見て都合のいいことだけを聞いて都合のいいことだけを味わって都合にいいことだけを嗅ぎ分け都合のいいことだけを感じているのです。
情報過多でパニックにならないように、都合のいいことだけの情報を取り入れています。
情報過多の現代、すべての情報に対して深く考えていたらおかしくなってしまいますよね。
ですので、知らないことも知っているということで処理してしまうのです。
健康情報に注意!!
私は健康情報や医学情報を見たときに、最初に思うことは「この情報は嘘なんじゃないか?」ということです。
そして本を使って調べます。
ネットなんかは嘘ばっかりですし情報が偏っているのでダメです。
どうやら本当のことのようだ、と確信してようやく自分の知識になっていきます。
政治の情報でもワイドショー的な情報でもそうです。
簡単に信じてはいけません。
発言の前後を省かれて情報が歪められているんじゃないか、とかまず考えます。
健康情報の場合、この情報は嘘なんじゃないか、とまず考えます。
ただし、疑うにも体験したり本で調べないといけません。
何も体験しないで調べないで嘘だ、というのはおかしいですよね。
例えば、他の人が行っている治療法は知らないのに悪口を言ってはいけません。
何事も体験して勉強して精査して、間違っているかも、や、私には合わない、という結論を出します。
それでも私自身も、表面だけの問題で信じちゃっていること、表面だけで間違っている、嫌いなどというレッテルを張っちゃっているものはたくさんあります。
「人の振り診て我が振りなおせ」ですね。