こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような記事を見つけました。
『この3系統の薬は、中枢に抗アセチルコリン作用を持つことで神経伝達物質にブレーキをかけることが知られています。
認知症を引き起こす原因とされる脳内アセチルコリン低下の仕組みと被るため、一時的に認知機能低下症状を引き起こすものと考えられます。
薬が原因でアセチルコリンの作用が低下している場合は、服用を中止することで、認知機能低下から回復します。』
https://president.jp/articles/-/78028 より引用
この3系統の薬は
- 三環系抗うつ薬
- 過活動膀胱治療薬のオキシブチニン
- 睡眠薬・抗不安薬のベンゾジアゼピン系
と書かれています。
この薬そのものが認知症に原因になるわけではなく、認知症症状が元々ある人が飲むとひっどくなる要素になる、ということです。
認知症と神経伝達物物質アセチルコリン
認知症は神経伝達物質アセチルコリンの減少もしくは神経・受容体の減少です。
抗コリン作用(抗アセチルコリン作用)がある上記の薬がアセチルコリンを抑制するから認知症症状がひどくなるのです。
抗コリン作用のある薬は他にもあって、一番有名なものが抜けていますがそれは抗ヒスタミン剤や抗アレルギー薬です。
神経伝達物質アセチルコリンはほぼ副交感神経系(リラックス系自律神経)です。
世の中の自律神経に作用する薬の99.9%以上が交感神経系を刺激し副交感神経系を抑制します。
この本によると、アセチルコリンを増やす薬は4種類しかなくそのうちの3種類が認知症の薬と書かれています。
なぜ、あなたの薬は効かないのか? 薬剤師しか知らない薬の真実 (光文社新書)
神経伝達物質アセチルコリンとコロナ後遺症
副交感神経系を刺激する認知症の薬は、今後応用範囲が増えていく可能性があります。
先日、コロナ後遺症に認知症の薬が効くのではという記事をみました。
『「さらに調べると、アセチルコリンという神経伝達物質を産生する細胞が減っており、脳全体のアセチルコリンの量も減少していました。アセチルコリンには、炎症を止める作用があります。つまり脳の炎症は、アセチルコリンが減ったために起きていたのです。
(1)嗅球のアポトーシスが起きる→(2)その影響でアセチルコリンの産生が減り、炎症を抑える作用が弱まる→(3)肺などで作られた炎症性サイトカインが脳にやって来た時に、炎症を抑える作用が十分に働かず、脳の炎症が起きる……という図式です」
』
https://diamond.jp/articles/-/312794 より引用
「結果、ドネペジルを投与したことによって脳内のアセチルコリン濃度が正常値に戻ったマウスは、脳内の炎症性サイトカイン濃度も正常なマウスと同程度に戻り、倦怠感もうつ症状も正常なマウスよりもむしろ良好な数値にまで回復しました」
この内容については、この記事の著者の著書の中に書かれています。
疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた (ブルーバックス) [ 近藤 一博 ]
当院で使用するアセチルコリンを増やし脳の炎症(コロナ後遺症)を抑えるかもしれないハーブ
アセチルコリンを増やしコロナ後遺症を抑えるかもしれないサプリメントをご紹介します。
※下記のサプリメントは体質に合わない方もおられますので、自己判断での長期摂取はご注意ください。
カモミール
フェヌグリーク
ローズマリー
バコパ