こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は、トランス脂肪酸に関するおすすめ本です。
トランス脂肪酸から子どもを守る 脳を壊す「油」、育てる「油」 [ 山田豊文 ]
トランス脂肪酸の問題は、当院でもよく出る問題の一つですね。
トランス脂肪酸とは?
トランス脂肪酸は、主に水素添加という方法で、液体状の植物油を固形状に変える際に発生する物質です。
有名なのは、マーガリン・ショートニング・コーヒーフレッシュなどですね。
それだけではなく、高温で加熱した(揚げた)植物性油や化学抽出した油にも増えます。
化学抽出とは、塩酸を使って溶かして油を抽出したものです。
アルカリで中和すれば原材料名に入れる必要がないそうです。
スーパーで並んでいる植物油はほぼすべて化学抽出です。
化学抽出ではないものは低温圧搾かコールドプレスと書かれていますので、油を選ぶ際はどちらかが書かれているものを選びましょう。
普通のスーパーには売ってないですが…
この本に書かれている内容で初めて知ったことがあります。
加工品でよく使われている植物性油脂というのはほぼすべてパーム油というのは知っていました。
食品表示にパーム油ではなく植物性油脂と書かれているのは、パーム油に加工(水素添加など?)したものを植物性油脂と書いているので、トランス脂肪酸をたくさん含んでいるのだそうです。
知らなかったです。
妊婦さんはトランス脂肪酸に注意!!~妊娠中におけるトランス脂肪酸の胎児への影響~
トランス脂肪酸が何に影響するのかというと、主に細胞膜です。
つまり全身に影響するということですね。
この本のタイトルは『トランス脂肪酸から子どもを守る』です。
これは子ども自身が摂取する問題もありますが、お母さんが妊娠中に摂取するトランス脂肪酸の影響が特に大きな影響を及ぼすことが書かれています。
そうですよね。細胞分裂をおこなって胎児になっていく段階が一番影響が大きいのは当然のことですね。
特に脳は約8割が油でできていますから一番影響が大きくなります。
学習障害、発達障害、自閉症などが増えている一因かもしれません。
大人の場合は血管系にも大きな影響を与えます。
当院で多い問題は甲状腺機能低下です。
甲状腺機能低下は倦怠感(エネルギー不足)、低体温、低血圧などの症状を起こしますが、他にもこの本に書かれている不妊症や流産の原因になることもあります。
トランス脂肪酸の規制について
アメリカでは、まず州レベルからトランス脂肪酸の表示義務と規制がスタートし、昨年から国レベルでトランス脂肪酸の規制が行われていることは知っていました。
確か、アメリカは心臓病の原因になるということで禁止にしていたような記憶があります。
しかし、それ以外の国がどうなっているのかは知りませんでした。
カナダでも同時期から規制されているみたいですね。
それ以外にもデンマーク・スイス・オーストリア・シンガポール・台湾・タイ・アルゼンチン・ベルギー・ギリシャ・アイスランド・イスラエルなども規制が実施されているようです。
まだまだ少ないと言えますが、先進国である日本が無視し続けているのはどうなのでしょう?
しかも、中国・韓国・香港・ブラジルでもトランス脂肪酸の表示義務があるそうです。
中国が入っているのは不思議かもしれませんが、中国は他の部分(食品添加物や農薬など)でも規制が結構厳しいんですよ。
ただし、国が大きすぎて規制のチェックができていなかったりするため、少し危険なイメージはありますが…
世界保健機関は2023年までにトランス脂肪酸の根絶をしようという呼びかけをしているようです。
国が守ってくれないなら自分で守るしかありません!!!
そのためにも、まずは家で使用する油をいい油に変えることですね。
おすすめの油
加熱するなら変性しにくい油、オリーブオイルやグリーンナッツオイル(インカインチオイル=サッチャインチオイル)などの植物性油や動物性油(ラードなど)を使うといいと思います。
加熱に比較的強い植物油(できれば加熱しない方がいいです)
植物油はコールドプレス(低温圧搾)を選びましょう!!
オリーブオイル
ヴィラブランカ オーガニック エクストラバージンオリーブオイル 500ml 瓶 【コールドプレス製法 有機JAS認証】
インカインチオイル(=サッチャインチオイル=グリーンナッツオイル)
アルコイリス インカグリーンナッツインカインチオイル 180g
ラード
加熱するなら植物性油より動物性油のほうが変性しにくいです。
トランス脂肪酸は万病の元です!!