こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
民間療法的なコロナ対応法としてイベルメクチンという薬が効く、という情報がSNSなどで流れています。
お医者様のなかにもイベルメクチンが効くという信憑性のない情報を流している方もおられます。
コロナにもかかっていないのにコロナ後遺症と診断して、コロナ後遺症にもイベルメクチンをすすめる。。。。
個人輸入して備蓄したりしている人もおられるみたいです。
イベルメクチンが新型コロナに効くというのは本当でしょうか?
イベルメクチンが効くというのは本当でしょうか?
今まではクライアント様に聞かれたら
「わかりません」と答えていました。
でも今は「絶対に摂ったらダメです」と答えています。
でも「効きましたよ」という意見があるのは確かなのですが、その意味が分かってきました。
イベルメクチンが効くように感じる理由
イベルメクチンが効くように感じるのは、ひとつは抗生物質が効いたように感じるのと同じ理由ではないか、ということです。
それは免疫抑制による一時的な免疫反応の抑制によるものです。
重症化した時や自己免疫疾患になった時に免疫抑制剤として役立つかもしれませんが、重症化予防のために摂取してはいけないと思います。
イベルメクチンの免疫抑制は腸内環境の悪化によるもの、これは抗生物質と同じです。
もうひとつはイベルメクチン特有のもので、骨髄に蓄積し細胞分裂作用の抑制する免疫抑制作用です。
実はこれは抗がん剤の仕組みと同じ作用で、抗がん剤が免疫抑制剤に転用されたものもあります。
もしかしたら抗がん剤や免疫抑制剤にはなるかもしれません。
そう思って「白血病 イベルメクチン」で検索してみると、やはりたくさんの情報が出てきました。
例えば、こんな記事を見つけました。
抗生物質イベルメクチンは、ミトコンドリア機能障害と酸化ストレスを誘導することにより、慢性骨髄性白血病のアポトーシスを選択的に誘導します。
https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/29428725 より引用
『ミトコンドリア機能障害と酸化ストレスを誘導する』というのは毒によりエネルギー生成を阻害して細胞分裂のパワーを奪う、ということ。
免疫力は確実に下がります。
一時的に免疫の暴走を抑えられたとしても最終的に不健康になります。
イベルメクチンは強力な免疫抑制剤
つまりイベルメクチンは強力な免疫抑制剤だということ。
「イベルメクチンは新型コロナ感染により免疫の暴走(サイトカインストーム)が起こり重症化した時には免疫抑制剤として役立つかもしれない」
ということですね。
実際にコロナ後遺症の治療にステロイドとイベルメクチンを使用しているお医者様もおられるようですね。
完全に間違ってはいませんが、まだ後遺症になっていないコロナ感染初期の段階や予防でイベルメクチンなんて飲んだらダメということです。
風邪をこじらせ、逆にコロナ後遺症の原因になってしまいます。