こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
脳の神経伝達物質グルタミン酸が過剰になると強迫性障害の症状に影響することがあります。
脳神経伝達物質グルタミン酸を抑制するのにNAC(Nアセチルシステイン)が役に立つケースがあります。
そのようなことが一部書かれた本をまずご紹介します。
強迫性障害の症状にNAC(Nアセチルシステイン)が役に立つケースがあります
『脳の不調を治す食べ方』
脳の不調を治す食べ方 THIS IS YOUR BRAIN ON FOOD [ ウーマ・ナイド ]
「グルタミン酸塩とGABAの両方が増えすぎると、脳の中は「ゴー」と「ストップ」のサインが同時に出された状態になる。対立するメッセージが送られてくるので、脳は混乱して立ち往生してしまう。」
とあります。
「Nアセチルシステインは数多くの病気に使われるサプリメントだが、強迫性障害にも有効であることが確認されている。NACは皮質・扁桃体・海馬・線条体など、強迫性障害と関連する数多くの脳領域で、細胞間のグルタミン酸塩の放出を阻害する。
さらに強迫性障害の脳内で酸化ストレスと炎症を抑える。
2017年には、NACが子供や成人の強迫性障害において、抗うつ薬のシタロプラムのもつ衝動強迫に対する抵抗力を高め、自制を促す効果を強めることが実証された。」
Nアセチルシステインがどのように作用するのか機序はわかりませんが、本日はNAC(Nアセチルシステイン)について説明します。
NACとは?
NAC(N-アセチルシステイン)はアミノ酸の1種で、肝臓で合成される抗酸化物質です。
N-アセチルシステインは食品から摂取することはできず、食品に含まれるL-システインという非必須アミノ酸アミノ酸から体内で合成されます。
Lシステインは、Lメチオニンなどの他のアミノ酸から体内で作ることができるため、非必須アミノ酸に分類されます。
NAC(Nアセチルシステイン)の役割
NAC(Nアセチルシステイン)の役割としては、
- 抗酸化作用(活性酸素による障害を防ぐ「グルタチオン」の前駆体。グルタミンとグリシンという二つのアミノ酸と共にグルタオチンが合成されます。)
- 解毒作用(有害な物質と結合し、体外へ排泄する。アセトアルデヒドの解毒作用)
などがあります。
そのほかNAC(N-アセチルシステイン)が関係している可能性のある役割
そのほかNAC(N-アセチルシステイン)が関係している可能性のある役割としては、
- 免疫力を向上させる
- 血糖値を安定させる
- 一酸化窒素(NO)の産生を増加(静脈の拡張と血流の改善)
- 抗炎症効果
- 生殖能力の向上
- 慢性気管支炎や喘息、肺線維症などの呼吸器系の症状の緩和(気道の粘液を緩める)
- 精神疾患の改善(うつ病、双極性障害、統合失調症、強迫性障害、薬物依存の改善) ⇒ 脳内のグルタミン酸のレベルを調整する
- 脳の病気(アルツハイマー病やパーキンソン病)の進行を抑制
- 聴覚の問題
等です。
NAC(Nアセチルシステイン)サプリメント
NAC(Nアセチルシステイン)サプリメントはすべての人に合うわけではありません。自己判断で摂取する場合は1か月以上の長期摂取は控えてください。