脊髄空洞症/宝塚市より来院

脊髄空洞症（せきついくうどうしょう、英: syringomyelia）は、脊髄内に液体で満たされた空洞ができる状態を指します。これは、通常、脊髄の中央部分に形成される液体がたまった空洞が原因で起こります。この液体は、脊髄周囲の脊髄腔内に存在する脳脊髄液（CSF）と呼ばれる液体です。

脊髄空洞症は、通常、脊椎カナル内で何らかの障害がある場合に起こります。例えば、先天性の異常、外傷、脊髄腫瘍、炎症などが原因となることがあります。空洞が脊髄内に広がると、周囲の神経組織に圧迫がかかり、神経障害や症状が現れる可能性があります。

一般的な症状には、痛み、感覚障害、筋力低下、運動障害などが含まれます。診断は、神経学的な症状の詳細な評価、画像診断（MRIなど）などを通じて行われます。治療は原因によって異なりますが、手術や薬物療法が必要な場合があります。

脊髄空洞症は進行性の病態を持つことがあり、早期の診断と治療が重要です。専門の医療専門家に相談し、適切な検査と治療を受けることが勧められます。