こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような記事を見つけました。
ステロイドの副作用に関する記事です。
『具体的には、以下のような副作用のリスクが高まる可能性があります:
1. 骨粗しょう症
2. 骨折
3. 2型糖尿病
4. 高脂血症
5. 高血圧
6. 心筋梗塞
7. 脳卒中
8. 心不全
9. 大腿骨頭壊死(骨の一部が壊死する病気)
10. 白内障
11. 緑内障特に注目すべきは、90日以上の使用で以下のリスクが顕著に増加したことです:
- 骨折のリスクが1.22倍に増加
- 高脂血症のリスクが1.16倍に増加
- 心筋梗塞のリスクが2.22倍に増加
- 大腿骨頭壊死のリスクが6.88倍に増加
』
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ad63bab4c69b6d253f3314d7445dae7090f73b16 より引用
上記は経口ステロイド(飲み薬)による副作用ですが、当然のことながら塗るステロイド薬やステロイド吸入薬(喘息吸入薬)にも似たような副作用が考えられます。
ステロイドとは?
経口ステロイドはコルチゾールと言うホルモンです。
副腎が作るコルチゾールホルモンはコレステロールから作られる副腎皮質ホルモンで糖質コルチコイド(ステロイドホルモン)の代表です。
ステロイドホルモンの一種なので、厳密にはステロイドホルモンはコルチゾールだけではありません。
エストロゲンなどの性ホルモンもステロイドホルモンです。
コルチゾールはストレスから身を守るホルモンですが、血糖調節、血圧、免疫機能、脳神経の覚醒、骨の代謝の調整、脂肪代謝、抗炎症作用、関節の潤滑、アレルギー反応のコントロールなどをおこなっています。
シンプルに説明すると自律神経の交感神経系を刺激するホルモンと言えます。
コルチゾールの役割
コルチゾールの役割としては、
- 血糖バランスを整える
- 活力を維持する
- 血圧と血流を正常に保つ
- 炎症を鎮める
- 関節の潤滑油として作用する
- 体内システムを制御する(自律神経系)
- 免疫反応を調節する
- 栄養素吸収の増加
などがあります。
ステロイドの副作用
ステロイドには副作用があります。上記の無いように少し補足して説明します。
- 免疫抑制剤ですので、ウイルスやカンジダ症などの日和見感染の問題が出てきます。
- 交感神経を刺激するので、高血圧や脳卒中、不眠症、頭痛、肩こり、心臓障害(心筋梗塞や心不全)などの症状になることもあります。
- 中心性肥満(満月様顔貌 (ムーンフェイス):顔に脂肪がつく)を引き起こします。
- 骨がもろくなり骨折しやすくなります。
- 大腿骨頭壊死症になりやすくなります。
- バランスをとるために甲状腺ホルモンが減少します。倦怠感や高脂血症などの問題を引き起こす可能性があります。
- 視床下部がステロイドホルモンを感知し、副腎皮質ホルモン刺激ホルモン(ACTH)を抑制します。結果として他の副腎皮質ホルモンにも影響します。
- コルチゾールは脳神経を破壊していく可能性があります。特に海馬の萎縮と関係があります。
- 長期間使用すると、ステロイドホルモンを生成する能力が落ちてしまいす。ですのでコルチゾール(ステロイド)は不足しているとしても、長期間の使用はおすすめできません。薬の接種をやめたときに、副腎がすぐにコルチゾールを作れないのでアレルギー症状や自己免疫疾患が急にひどくなるリバウンド症状が起こります。
ステロイドホルモンに変わる免疫抑制剤もたくさん出てきていますが、それでも副作用がありますので難しいですね。