こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような記事を見つけました。
『ビタミンD。ビタミンの中では例外的に、体内のコレステロールから作ることができる、れっきとしたホルモンです。皮膚が日光の紫外線を浴びることで作られ、腸に働きかけてカルシウムの吸収を高め、骨を強化してくれます。
ビタミンD不足は、高血圧やがん、免疫疾患などさまざまな病気の発症との関連も指摘されていて、ぜひとも増やしたいホルモンです。』
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ad85c2ed135981942337c63d01c3134c9539964 より引用
ビタミンDはホルモンの一種です
確かにビタミンDはホルモンのような作用をしています。
ですがホルモンと言える理由としては他にもあります。
- コレステロールから作られるホルモンをステロイドホルモンと呼ばれる
- 体内で必要量だけ活性化させて作用させている
というポイントです。
コレステロールから作られるステロイドホルモン
ステロイドホルモンには副腎が作るコルチゾールやDHEA、性腺が作る性ホルモンなどがあります。
ビタミンDもこの中に加えてもいいのでは、と言う話です。
ビタミンDは日光に当たると合成されるホルモン様物質です。
体内で必要量だけ活性化させて作用させている
体内で必要量だけ活性化させて作用させています。
甲状腺ホルモンなども体内で活性化されしようされますが、必要なだけを体内で活性化させることにより体内環境が急に大きく変わることを防いでいます。
活性型ビタミンD3が作られる機序
活性型ビタミンD3が作られる機序を説明します。
↓
紫外線(UV-B)
↓
ビタミンD3
↓
肝臓(酸素、マグネシウム、NADPH)
↓
25ヒドロキシ-カルシジオールD3(非活性、蓄積型(肝臓))
↓
腎臓(酸素、マグネシウム、NADPH、フェレドキシンレクターゼ、フェレドキシン、シトクロムP450など)、そのほかの細胞内
↓
1,25ジヒドロキシビタミン-カルシトリオールD3(活性型ビタミンD3)
↓
プロビタミンD
↓
紫外線(UV-B)
↓
プレビタミンD3
↓
肝臓(酸素、マグネシウム、NADPH)
↓
25ヒドロキシ-カルシジオールD3(非活性、蓄積型(肝臓))
↓
腎臓など(酸素、マグネシウム、NADPH、フェレドキシンレクターゼ、フェレドキシン、シトクロムP450など)、そのほかの細胞内
↓
1,25ジヒドロキシ-カルシトリオールD3(活性型ビタミンD3)
1,25ジヒドロキシ-カルシトリオールD3(活性型ビタミンD3)の役割
1,25ジヒドロキシ-カルシトリオールD3(活性型ビタミンD3)の役割としては、
- 骨のカルシウム吸収
- 副甲状腺ホルモンの抑制
- 血圧調整(レニン-アンジオテンシン系を抑制)
- 血栓予防・血管壁の強化
- 血糖の調整
- 細胞の分化・増殖・細胞内シグナル伝達(遺伝子を制御)
- ガン予防(特に大腸がん・乳がん、癌細胞のペントースリン酸経路を阻害、アポトーシス誘導、血管新生抑制、転移抑制)
- 免疫調整(Treg(制御性T細胞)、Breg(制御性B細胞)、IL-10(インターロイキン10)の活性化、ヘルパーT細胞(Th1/Th2,TH17)による免疫寛容)
- 炎症性サイトカインの抑制
- ホルモンの産生
- 筋肉機能の強化
などです。
ビタミンD-3サプリメント
体質に合わない可能性もありますので自己判断での長期摂取にはご注意ください。