こんにちは、大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
サルコペニアという言葉を聞いたことあるかもしれません。
サルコペニア予防の基本は日光(紫外線)に当たることです
サルコペニアとは、一般的には加齢などが原因で筋肉量が減少したり筋力が低下したりすることをいいます。
サルコペニアが進むと転倒や要介護状態になる可能性があるので高齢の方にとっては深刻な問題になり得ます。
もちろん運動不足(筋肉の刺激が不足)により筋肉がついていないという問題もありますが、ビタミンD3不足によってサルコペニアが進行することがあります。
サルコペニアを予防するのに日光(紫外線)に当たることがどいう重要なのか、そのカギを握るのがビタミンDです。
骨活・筋活の基本はビタミンD
サルコペニアを防ぐ骨活・筋活の基本はビタミンD3です。
その合成に必要なのが紫外線(日光浴)です。
筋肉機能にとって重要な活性型ビタミンD3(1,25ジヒドロキシ-カルシトリオールD3)は、
コレステロール(7-デヒドロコレステロール(皮膚に蓄積))
↓
プロビタミンD
↓
紫外線(UV-B)
↓
プレビタミンD3
↓
肝臓
↓
25ヒドロキシ-カルシジオールD3
↓
腎臓など
↓
1,25ジヒドロキシ-カルシトリオールD3(活性型ビタミンD)
という機序で作られます。
紫外線は皮膚で活性型ビタミンD3の前駆体であるプロビタミンDをビタミンD3(プレビタミンD3)に変換するのに必要なんです。
活性型ビタミンD3不足は筋肉の衰えさけではなく、骨の健康にとっても重要。
つまり筋活・骨活にとって一番重要と言えます。
ビタミンD3が不足する原因は主に二つあります。
- 紫外線(UV-B)不足
- マグネシウム不足
です。
紫外線UV-Aは長い波長の光で、日焼けは起こさないが皮膚の深部まで届きシミやしわなどの老化現象を起こします。
紫外線UV-Bは日焼けを起こし、皮膚の上皮でビタミンD3を合成します。
UV-Aは活性型ビタミンD3の生成には役に立ちません。
UV-Bは窓ガラスや洋服に全て吸収されてしまいますので、室内ではダメなんです。
そのほかビタミンD3不足以外の活性型ビタミンD3が不足する原因
ビタミンD3不足以外の活性型ビタミンD3が不足する原因としては、
- 肝臓での活性化機能(プレビタミンD3から25ヒドロキシ-カルシジオールD3に活性化)の低下
- 腎臓などでの活性化機能低下(25ヒドロキシ-カルシジオールD3から活性型ビタミンD3(1,25ジヒドロキシ-カルシトリオールD3)への活性化)
があります。
歩けないなどの理由でなかなか日光に当たれない人はビタミンD3をサプリメントで摂取することもできます。
ビタミンD-3サプリメント
ただし肝臓や腎臓が原因で活性化ビタミンD3を作れない場合は摂取しても活性化されにくいため肝臓や腎臓のフォローが必要となります。
活性型ビタミンD3はサプリメントで摂取することはできません。
活性型ビタミンD3の薬剤もありますが、過剰になると高カルシウム血症などの問題を引き起こす可能性もありますので注意が必要です。