こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
膝の慢性炎症はモヤモヤ血管による膝の痛みにつながるかもしれません。
膝の慢性炎症はモヤモヤ血管による膝の痛みの原因になることがあるのですが、慢性炎症というのは自己免疫疾患以外でも起こります。
膝の慢性炎症はモヤモヤ血管による膝の痛みにつながるかもしれません
膝の慢性炎症について、専門的に書かれた本がありますのでご紹介します。
慢性痛のサイエンス 第2版 脳からみた痛みの機序と治療戦略 [ 半場 道子 ]
専門書ですので一般の人には難しいと思いますが、医学ではこれだけのことが分かっているということです。
ただし、西洋医学ではその根本原因や解消方法がわからないので、そんなときは我々、代替療法者の出番です。
慢性炎症とは?
『慢性炎症とは、全身にくすぶり続ける低程度の炎症を指し、「万病の源」と言われる反応系である。慢性炎症を基盤病態とする疾患には、変形性関節症、アルツハイマー病、2型糖尿病、大腸がん、前立腺がん、アテローム性動脈硬化症、慢性肺疾患などがある。』
当院でも慢性炎症の悪循環が引き起こしているであろう症状に出会うことがあります。
慢性炎症の悪循環を断ち切るためには、慢性炎症の仕組みを知る必要があります。
『慢性炎症を引き起こすのはマクロファージ、樹状細胞、好中球などの自然免疫系細胞などである。これらの細胞にはNod細胞(Nod-like receptor:NLR)があって、PAMPS(病原体関連パターン)か、DAMPS(障害関連パターン)を検出すると活性化し、ASCとprocaspase-1を呼び寄せてインフラソームを形成する。caspace-1は活性化し、IL-1βとIL-18の前駆体を成熟型のIL-1β、IL-18に変化させ、危険物のPAMPSやDAMPSを除去する。処理が完了すれば組織は元通りに正常に保たれるが、除去処理が進まないときは、IL-6やTNF-αなどの炎症性サイトカインも次々と増加され、ついには重要な臓器組織までも破壊されてしまう。』
難しい仕組みですが、要するに異物除去処理がうまくいかないと慢性炎症につながるということです。
『DAMPSには、脂肪酸、セラミド、活性酸素、高血糖、ATP、DNA、尿酸、LDLコレステロール、変性タンパク質などが含まれる。PAMPSには、細菌、ウイルス、病原体の構成成分などが含まれる。』
慢性炎症の原因物質はさまざまですね。
膝関節の慢性炎症
慢性炎症が引き起こす問題で厄介な問題のひとつとして、膝関節の問題があります。
慢性炎症は最初に説明したモヤモヤ血管にもつながりますし、半月板などの軟部組織の破壊にもつながります。
特に変形が進んで内反膝がひどくなっているケースやひどいむくみを伴うケースは大変です。
『関節の外傷時や抗重力筋の萎縮時には、軟骨微細胞片や細胞内分子は多量になる。除去処理できない場合は、さらに多くの免疫細胞が遊走し、関節腔に集積される。』
『ついには骨膜にも炎症拡大が及び、軟骨細胞にアポトーシスを起こす。』
『IL-βとTNF-αには、軟骨の細胞外マトリックス(ECM)を阻害する作用があり、軟骨プロテアーゼを増加させる作用もある。これらの作用によって軟骨細胞は次第に破壊されていく。』
『分解された軟骨基質片、壊死細胞もDAMPSと認識されるため、炎症が拡大していく』
『炎症部位に滲出した血漿グロブリン類からはIL-6、TNF-α、NGF、VEGFが誘導され、炎症はカスケード状に進行する。』
『滑膜や関節腔にはさらに多くの免疫組織が遊走/集積し、組織破壊とリモデリングが軟骨下骨、靭帯、関節包に拡大して、関節破壊が進行する。』
まとめると、
DAMPS、PAMPS ⇒ IL-1β、IL-18 ⇒ TNFα、IL-6、IL-8 ⇒ NGF、VEGF ⇒ 慢性炎症
非常に難しいことが書いてありますが、要するに炎症が悪循環になる前に対処が必要ということです。
もやもや血管(慢性炎症)が原因で起こる可能性がある症状
もやもや血管(慢性炎症)が原因で起こる可能性がある症状としては、
- 五十肩
- 膝の痛み
- へバーデン結節
- ブシャール結節
- モヤモヤ病(ウィリス動脈輪閉塞症)
- 目の問題( 糖尿病網膜症や加齢黄斑変性)
などがあります。
慢性炎症の原因
慢性炎症の原因フィシオエナジェティックで調べると慢性炎症の原因は、
- 有害な重金属
- 活性酸素
- 血行不良
- 感染症
- 抗炎症作用の低下(必須脂肪酸不足など)
- 悪玉エストロゲンの影響
- 自己免疫疾患
- 腫瘍(良性腫瘍・悪性腫瘍)
などが多いです。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
血行不良が悪化してひどいむくみを伴う変形性膝関節症になると、それを治すのは簡単ではなくなります。
ですので、できるだけ早期の対処が必要です。
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