こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、甲状腺ホルモンが減っているかもしれない、という話しをしたあるクライアント様から
「甲状腺ホルモンの検査を受けたほうがいいですか。甲状腺の西洋医学的治療を受けたほうがいいですか。」
という質問を受けました。
目次
Q&A : 甲状腺ホルモンの検査を受けたほうがいいですか?
答えは、
「診断を受けるのはいいですが、チラージンという甲状腺ホルモンを摂取することはおすすめしません。」
です。
甲状腺ホルモン薬は大変危険です
それはなぜかというとチラージンという甲状腺ホルモンは大変危険だからです。
心不全(甲状腺クリーゼ)を起こす人がいるのでそう簡単に処方してはいけない薬です。
(町医者では薬を簡単に処方されるケースがあります。)
それに病院に行っても根本原因を治すことはできません。
甲状腺ホルモン検査は誤診の原因になります
それに現在の血液検査は信ぴょう性がないので誤診の原因になるので、人間ドックでもオプションになっています。
その理由については後ほど説明します。
甲状腺ホルモンであるT3ホルモンとT4ホルモンの違い
甲状腺ホルモンは甲状腺で作られ、非活性型のT4ホルモン(サイロキシン=チロキシン)と活性型のT3ホルモン(トリヨードサイロンン=トリヨードチロニン)が分泌されます。
甲状腺で作られるのは約85%が非活性型のT4で約15%が活性型のT3です。
これは急に甲状腺ホルモンが作用して、心臓などに急激に負担がかからないように2段階で活性化するような仕組みになっているのです。
非活性型T4は肝臓などで活性型T3に変換されるのですが、変換中に重金属や毒素などの影響により役立たずのホルモンであるリバースT3(rT3)に変換されてしまうことがあるのです。
リバースT3がたくさん作られると甲状腺の検査では異常なしとされますが、現実に作用するT3が減っているということになるのです。
これを「隠れ甲状腺機能低下」と呼んだりします。
甲状腺ホルモン薬はT3ホルモン
西洋医学で使用する甲状腺ホルモン薬は昔はT3ホルモンだけでした。
副作用が大きいので最近はT4とT3が混ざったものになっています。
T3ホルモンは活性型なので心臓に大きな負担がかかることがありますが、T4ホルモンは肝臓で必要な分だけ活性化して使われるので急に心臓に負担になったりすることはありません。
本当は自然の甲状腺ホルモン(T3とT4の混合ホルモン、アーマーサイロイド)を摂取したほうがいいのですが、アメリカから個人輸入しないと手に入りません。
ということは当然肝臓での活性化機能に異常があるとアーマーサイロイドもあまり役に立たない、とも言えます。
最後に言っておきますが甲状腺ホルモンを摂取しても治るわけではありません。ただの対症療法です。
根本原因を治していく必要があります。
病院に行くことは意味がないわけではなく、大きな病気が隠れていないかを検査するという意味はあります。
以前甲状腺機能低下症の疑いで甲状腺専用病院に行った方が「何も問題無かった」と。
1年後突然電話があり甲状腺ガンが見つかったと。
こういうこともあり得るからです。