こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
テレビを見ていると、熱中症対策にスポーツドリンクを勧めていますが、スポーツドリンクはダメですよ!!
熱中症予防にスポーツドリンクは危険です
熱中症予防にスポーツドリンクが危険な理由は二つあります。
- 糖分が多すて、低血糖症を引き起こします
- 糖分が多すぎて、ビタミンB1不足によるウェルニッケ脳症を引き起こします
実際に熱中症を起こしたという人をフィシオエナジェティック検査で調べたときに、熱中症ではなくこういう問題であることがあります。
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1、糖分が多すぎて、低血糖症を引き起こします
糖分が多すぎて、低血糖症状を引き起こす原因となります。
低血糖症は、血糖値が上がった後にインスリンが大量に分泌され、血糖値が急降下してしまう症状です。
低血糖症状は、熱中症とよく似た症状を引き起こします。
昔は、ペットボトル症候群と言われていました。
特に、吸収の早い果糖ブドウ糖が入っているスポーツドリンクは要注意ですよ。
2、糖分が多すぎて、ビタミンB1不足によるウェルニッケ脳症を引き起こします
糖分はビタミンB1を大量に消費しますので、ビタミンB1不足を引き起こします。
ビタミンB1不足はウェルニッケ脳症という、熱中症によく似た症状を引き起こします。
ビタミンB1(チアミン)の役割
ビタミンB1(チアミン)の役割としては、
- 炭水化物の代謝(糖質代謝) ⇒ エネルギーを作る解糖系(ピルビン酸⇒アセチルCoA)やクエン酸回路において重要な役割
- 神経系と精神状態の機能維持に役立つ
- 消化液の分泌促進
- 甲状腺ホルモンの合成
- 筋肉・心臓の機能
- 飛行機酔いや船酔いを防ぐ
- 脳や神経のエネルギー源
- 副交感神経を刺激するアセチルコリンの合成(消化、粘液など)
などです。
ビタミンB1不足が引き起こす症状
ビタミンB1不足が引き起こす症状としては、下記のようなものがあります。
- 脚気(下半身の倦怠感、しびれ、むくみ、麻痺、動悸、息切れなど)
- 手足のしびれ(末梢神経障害)
- 腱鞘炎(手根管症候群)
- むくみ
- 動悸・息切れ
- 感覚異常(知覚異常)
- 精神・神経障害
- うつ症状
- 集中力低下
- ウェルニッケ症状(ウェルニッケ脳症 ⇒ 眼球運動異常、意識障害、記憶力低下、歩行障害など)
- 食欲不振
- 疲労感、倦怠感
- 便秘
- 肌荒れ
- 多発性神経炎
- 甲状腺機能低下
- 緑内障
- 筋力低下
- 乳酸アシドーシス(吐き気、嘔吐、呼吸障害、意識障害、ショック症状)
- 悪性腫瘍
ビタミンB1が含まれている食材
ビタミンB1は動物性たんぱく質に多く含まれます。
- 肉類(豚肉など)
- 魚介類
- そば
- 大豆
- 卵
ビタミンB1が減る理由
ビタミンB1が減る理由としては、
- アルコールによって破壊されやすい
- 砂糖などの糖質で消費される(特に乳酸アシドーシスに方は糖質を制限する必要があります。)
- 熱により破壊されやすい
- カフェイン・エストロゲンで消費される
- 胃酸不足には注意(制酸剤、亜鉛不足など)
などがあります。
熱中症の予防に水分摂取は重要ですが、アルコール(やカフェイン飲料も)はだめですよ!!
アルコールは利尿作用があるため逆効果になるばかりか、ビタミンB1を消費するので危険です。
ビタミンB1の特徴
ビタミンB1の特徴は
- 水溶性なので毎日補充が必要
ということです。
ビタミンB1サプリメント
体質に合わない方もおられますので自己判断での一か月以上の長期摂取はご注意ください。
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熱中症予防で重要なこと
重要なのは、水と塩分です。
塩分は本来は食べ物から摂取するのがベストです。
食べ物をきちんととっていれば、普通のミネラルウォーターで十分です。
熱中症予防にスポーツドリンクや経口補水液などを摂取している方は、糖質過多になりビタミンB1が不足しやすいので注意してください。熱中症ではなく、低血糖症やビタミンB1不足によるウェルニッケ脳症かもしれません。