こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
化学物質過敏症の原因は脳過敏かもしれません。
先日このような記事を見つけました。
『化学物質過敏症は、外の環境からのさまざまな刺激に対して脳が敏感に関与する、脳過敏(中枢性感作)な疾患であることがわかってきました。わかりやすくいえば、気管支喘息は気管支が過敏な疾患、アトピー性皮膚炎は皮膚が過敏な疾患、化学物質過敏症は脳が過敏な疾患ということになります。』
https://news.yahoo.co.jp/articles/454f3447f7c6385eacddbe38f1f955deeaa1a8ab より引用
化学物質過敏症の原因は脳過敏!?
上記の記事を書いた先生は本も書かれているようですので読んでみました。
『化学物質過敏症とは何か 』
著者:渡井 健太郎
出版社: 集英社新書
価格:990円(税込み)
化学物質過敏症とは何か (集英社新書) [ 渡井 健太郎 ]
西洋医学で考えられる範囲内で真実に近づいている本だと思います。
『化学物質過敏症の発症メカニズムは、「脳過敏」、つまり中枢神経の関与が示される「中枢性感作」というキーワードで語られます。』
脳過敏と言うのは感覚過敏のことですね。
感覚には触覚・味覚・聴覚・視覚・嗅覚があります。
その感覚異常によって化学物質過敏症が起こるんですね。
当院でも化学物質過敏症についてたくさんの記事を書いています。
当院のフィシオエナジェティック検査で一番多い原因は嗅覚過敏です。
西洋医学では嗅覚過敏のことを化学物質過敏症と呼ぶらしいです。
嗅覚過敏とは入ってきた情報を「危険だ」「嫌いだ」と判断して「戦うか逃げるか」モードになり、交感神経系が過剰に働いている状態のことです。
だから「柔軟剤の匂い」でも「電磁波」という情報でも症状が出ます。
このことをクライアント様に説明しても受け入れられることはほとんどありません。
なぜなら脳の問題を自分で理解するのはほぼ不可能だからです。
『光、音、香りといった環境からの刺激は、眼、耳、鼻といった体の感覚器官にある知覚神経(感覚神経)と呼ばれる末梢神経を介して、信号として脳(中枢神経)を介して、信号として脳(中枢神経)に伝達されます。
受け取った時点で、その信号が増幅されるか抑制されずに通常より強い刺激として感じられてしまうと、それが自律神経を介して伝達され、さまざまな器官や臓器に過剰な反応(症状)を引き起こしてしまうのです。
これが「脳過敏(中枢性感作)』のメカニズムです。』
五感の異常のなかで嗅覚の問題が一番化学物質過敏症に影響しますが、その他の感覚も関与する可能性があります。
聴覚過敏を併発している人もおられますし、触覚過敏や視覚過敏や味覚過敏もありえますね。
この本には書かれていませんが、ベンゾジアゼピン系睡眠薬や抗不安薬の副作用が原因で化学物質過敏症になってしまっている方もおられます。
実はこの問題が一番難しい。この薬は禁断症状がひどいのでやめることは不可能に近いですからね。
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