こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
食欲不振の原因をフィシオエナジェティック検査で調べると、胃酸不足のケースがあります。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくこちら
食欲不振の原因は胃酸不足かもしれません
胃酸が不足するとタンパク質が消化しにくくなるため、本能的に食欲がなくなります(他の消化酵素不足などの問題により、極度の栄養不足になると逆に食べ過ぎる原因にもなることもあります)。
胃酸は成長期がピークで、だんだん減ってきます。
成長期は食欲がピークで、年齢とともにある程度食欲が落ちていくのが普通です。
しかし、何らかの原因で胃酸が不足すると、急激に食欲が落ちてしまうことがあります。
食欲不振の方で胃薬を処方されている方がいます。
当然、さらに胃酸が減るので、食欲不振はひどくなります。
食べ物を見ても胃酸が分泌されないから、食べる気がしなくなります。
胃酸の役割
胃酸の役割は、
- 胃酸は塩酸を大量に含んだ殺菌剤です。細菌・ウイルスや寄生虫をやっつけます。
- 有害な重金属の解毒を行います(アルミニウムの解毒)。
- 体液のPhコントロールに重要(特に腸管のPhに影響)
- ビタミンB群(特にビタミンB12)やミネラルを吸収できる形に変える
- 消化酵素であるペプシンの活性化
です。
ペプシンとは?
ペプシンは、胃液に含まれているタンバク質分解酵素です。
ペプシノーゲンという前駆体が、強酸性の中で活性化し、ペプシンに変わります。
pH1~2という強酸性の中で最も活性化します。
つまり食べ物が胃の中に入ってきたときに分泌される強酸性の胃酸(塩酸)と一緒になって、はじめて働く特殊な酵素なのです。
つまりペプシンが働くのに、胃酸(塩酸)が重要ということなのです。
胃酸が不足すると・・・
胃酸が不足すると下記のような問題につながる可能性があります。
- ピロリ菌などの悪玉菌が増えやすくなります。ピロリ菌は強酸性の環境でも住み着く菌ですが、酸が好きなのではありません。アルカリの膜を作って酸から身を守っています。ですので胃酸が不足するとピロリ菌も増えます。
⇒ ピロリ菌について詳しくはこちら - 小腸の環境がアルカリ性に傾き、カンジダ菌などの悪玉菌が増えやすくなります。
⇒ カンジダ菌について詳しくはこちら - ビタミンB12吸収不全(ビタミンB12の吸収には胃酸に含まれる内因子が必要です。)⇒ 神経痛や精神症状など、他のビタミンB群も不足しやすくなります。
⇒ ビタミンB12不足について詳しくはこちら - ミネラル(カルシウムやマグネシウム、亜鉛、鉄など)吸収不全 ⇒ 爪が弱くなる(縦方向にスジが入る)と言われています。ミネラルはさまざまな酵素生成に重要になりますので全身に影響します。
- 体液がアルカリ性に傾く ⇒ 精神症状、結石ができやすくなる、など
- ゲップが出る。口臭
- 食後の胸焼け
- 食欲不振
- 膨満感
- 腹部の上の方にガスがたまる
- 便秘や下痢を繰り返す
- たんぱく質の消化不良 ⇒ 分子の大きいたんぱく質 ⇒ アレルギー反応が起りやすい。
- アミノ酸不足 ⇒ 肝機能低下、精神症状、粘膜が弱る、アレルギー体質など
日本人ではおよそ7割~8割の人が胃酸の分泌が少ないと言われています。
しかも欧米人と比べると胃酸は半分程度という研究データもあります。
日本人は欧米人と比べると食が細いのはそのためです。
あなたの胃酸過多という診断は本当?
胃酸過多と診断されている人も多いですが、胃酸は年齢とともに右肩下がりに減ってきますので、現実に胃酸過多の人は少ないと思います。
もちろん、本当に胃酸過多の人もいると思います。
そういう人は基本的には食欲があるのですが、突然気分が悪くなり吐き気がしたり食べれなくなることがあります。
これは、車酔いのような状態です。こういう方は、酔い止めや胃薬が役立つケースもあります。
胃酸が逆流するのは何故?
胃酸が逆流している人も、現実にはほとんどが胃酸不足です。
胃酸不足によって消化不良が起こり、消化不良によって発生したガスが横隔膜を押し上げるので噴門部が開きっぱなしになり、少ない胃酸が逆流するのです。
もしくは、胃酸を分泌させる神経伝達物質アセチルコリンが抑制されることにより、噴門部が開いてしまっているケースもあります。
つまり、胃酸不足の原因と噴門部が開いている原因が同じということです。
胃酸不足の原因
胃酸不足の原因としては、
- アルミニウム(ベーキングパウダーや膨張剤、ミョウバン、歯磨き粉、化粧品、胃薬などに入っています。)によるアセチルコリンの抑制
⇒ アルミニウムについて詳しくはこちら
⇒ アセチルコリンについて詳しくはこちら - 胃酸を中和する薬剤の入った乳酸菌(ビ○フェルミンなど)
- 栄養不足(亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB3(ナイアシン)など)
⇒ 亜鉛について詳しくはこちら
⇒ ビタミンB1について詳しくはこちら
⇒ ナイアシンについて詳しくはこちら
等が考えられます。
食欲不振に対する対策
食欲不振に対する対策としては、
- 胃酸を抑制する食べ物に注意!!(ベーキングパウダーを含むドーナツ、菓子パン、ホットケーキ、焼き菓子、ケーキなど。女性はファンデーションや日焼け止めの水酸化Al(水酸化アルミニウム)に注意!!)
- 胃酸やペプシンを食前にサプリメントで摂る(ベタインHCL)
- リンゴ酢を食前に摂取する
などです。
りんご酢
アップルサイダービネガー エクストラストレングス 750mg 180粒 NOW Foods
リンゴ酢大さじ一杯を水に溶かして食前に飲むと胃酸分泌が増えます。
※上記のサプリは合わない人もおられますので、自己判断での一か月以上の摂取には注意してください。
食欲不振の原因は胃酸不足かもしれません。もちろん食欲不振の原因は胃酸不足だけではありません。原因不明の食欲不振でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。