こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
以前、ヒスタミン不耐性といってヒスタミンが過剰になることによって皮膚のかゆみなどの症状を引き起こす話しをしました。
本日はヒスタミン不耐性の原因になるヒスタミンの代謝について簡単に説明します。
その皮膚のかゆみ、ヒスタミン代謝不全かも
ヒスタミンは以下のように代謝されます。
- ひとつはヒスタミンはDAO(ジアミンオキシダーゼ)という酵素によりイミダゾール酢酸という物質に代謝されます。
- もうひとつはSAMe(サミー)を用いてHNMT(ヒスタミンNメチルトランスフェラーゼ)という酵素の手助けによりNメチルヒスタミンという物質に代謝されます。
DAO(ジアミンオキシダーゼ)不足の原因
DAO(ジアミンオキシダーゼ)不足の原因としては、
- 栄養不足(亜鉛・マグネシウム・ビタミンB6(P-5-P))不足
などです。
亜鉛
マグネシウム
ビタミンB-6
P-5-P(ビタミンB6誘導体)
HNMT(ヒスタミンNメチルトランスフェラーゼ)不足の原因
HNMT(ヒスタミンNメチルトランスフェラーゼ)不足の原因としては、
- 低メチル化(SAMe不足(L-メチオニン不足、ビタミンB6・ビタミンB9(葉酸)・ビタミンB12不足など)
などです。
SAMe(サミー=サムイー)とは?
SAMeは含硫アミノ酸であるメチオニンとATP(アデノシン3リン酸)から作られます。
体内で一番活発なメチル供給体がSAMe(Sアデノシルーメチオニン)という物質です。
主に肝臓で造られます。
SAMeの役割
SAMeの役割としては、
- 睡眠を司るセロトニンをメラトニンに変換
- 体内の解毒に必要なグルタチオンの合成
- 神経が適正に作動するのに重要な神経鞘であるミエリンを含むタンパク質の合成
- 細胞のエネルギー工場であるミトンドリアの働きに欠かせない、クレアチン、カルニチン、CoQ10の生産
- 神経伝達物質のノルエピネフリンをエピネフリン(アドレナリンとして知られています)に変換
- ヒスタミンのメチル化(分解)
などです。
SAMeが不足すると
SAMeが不足すると、下記のような問題が起こる可能性があります。
- ヒスタミンの増加(アレルギー症状など)
- 不眠症
- 抑うつ症状
- 副腎機能低下
- 肝臓機能低下
- 関節炎
など。
SAMeが不足する原因
SAMeが不足する原因としては、
- 栄養不足(L-メチオニン、葉酸、ビタミンB12)
- 遺伝子の問題
などです。
L メチオニン
ビタミンB100 コンプレックス (ビタミンB群)
SAMeサプリメント
その皮膚のかゆみ、ヒスタミン代謝不全かもしれません。原因不明の皮膚のかゆみでお悩みの方、お気軽にご相談ください。