こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような記事を見つけました。
『「減塩でヘルシー」はウソ? 医療界が隠す「塩分たっぷり摂る日本人が長寿」という不都合な真実』
『人種を区別して減塩の効果が解析されました。
白人では1日11.8gの塩を4gに減らすことで、上の血圧が1mmHgほど下がっていました。黒人では4mmHgほど下がっていました。
アジア人では1.5mmHgほど、ただし誤差を考えるとじつは上がるのかもしれない、減塩で血圧が上がるのか下がるのかはわからないという結果でした。
アジア人が減塩をしても血圧が下がるとはいえないのです。』
『じっさいに、高血圧の人が減塩をすることで病気を防ぐ効果を調べたデータもあります(注10)。
注10 Cochrane Database Syst Rev. 2014 Dec 18;2014(12):CD009217.
結果は予想どおり、効果なしです。ですからやはり、高血圧の人であっても、減塩をしてもいいことはないのです。』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2022/11/post-100141.php より引用
減塩で血圧が下がるというのはほぼ嘘です
そうなんです。減塩で血圧がさがるというのはほとんどのケースで嘘なんです。
もちろん、過剰摂取が問題になることもありますが、当院のフィシオエナジェティック検査での臨床では、塩過剰より塩不足の方が圧倒的に多いのです。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
塩は人だけでななく動物にとって必要不可欠なものです
先日、娘がおいしい塩を見つけた、と興奮気味で話をしていました。
あまり聞いたことがない名前だったのですが「粟国の塩」という塩です。
結構長い事「ぬちまーす」を気にいって使っていましたが、一時ぬちまーすが買えなくなって「雪塩」に変えていました。
たまたま家族で成城石井に入ったときに「粟国の塩」を含む3種類の塩が欲しい、ということで購入したら気に入ったようです。
娘は小さなころから塩が大好きで塩の作り方やミネラル含有量、そして塩の味に異常なこだわりを見せていました。
特に義父母の家にある減塩の塩が嫌いで、わざわざマイ塩ボトルを持って行っていたくらいです。
さらに白いご飯に必ず塩をかけるので祖母からは「体に悪い。病気になる」と言われるので、そのたびにふてくされていました。
塩博士ですね。
娘の持っている本にこんなことが書いてありました。
塩のちから なぜ塩がないと人は生きられないか (知の森絵本) [ 尾方昇 ]
塩(ナトリウムイオンと塩化物イオン)の役割
塩はナトリウムイオンと塩化物イオンだけではありませんが、いわゆる塩化ナトリウムの役割と他のミネラルを分けて考えてみます。
以下は塩化ナトリウムの役割ですね。
- 胃酸の産生
- 栄養の吸収
- 細胞を健康に保つ
- 体の水分量を調節
塩が不足すると脱水症状になります。
人にとって塩は必須
人にとってミネラルは必須です。
例えば、砂漠を旅する人にとって水は無くなっても塩があれば生きていける、というのは常識だそうです。
塩が不足している状態で水を飲んでも、体の塩分濃度を上げようとさらに水分が出て行ってしまうだけになるため、意味が無いんです。
ミネラルがないと人は生きていけないんです。
ミネラル過剰になっても腎臓病でない限りは死なないですが、ミネラルが不足すると死にます。
もともと人にとって塩は高級品。
日本人の健康を守るために塩を国の政策の一つとして作るようになったのです。
そんなこと忘れちゃったんでしょうか。
塩は悪者?
私個人的にも塩を悪者にするのは間違っていると思っています。
お医者様から「塩分を控えるように」と言われている方は多いですよね。
言われる人は高血圧の薬を飲んでいる人ですから、ある程度仕方がない部分はあります。
でも、塩分は本当に悪者なのでしょうか?
義父は糖尿病と高血圧で塩分を控えるように言われているようですが、糖分を控えるようにはほとんど言われていないようです。
実際にネットで調べると、糖尿病の方は塩分を控えるように指導されるみたいですね。
塩分を控えるとインスリンレベルが上がるからだそうですが、そもそもインスリン抵抗性のある人がインスリン過剰になると血管障害を引き起こす可能性も指摘されています。
そんな役に立つかわからないものより、糖質を減らした方がいいと思うのですが。。。
おそらく甘いものやアルコールを控えろと指導すると嫌われるけど、塩分を悪者にしておけば嫌われないから、なんじゃないでしょうか。
健康のために塩は必須!?
ホリスティックキネシオロジー検査法を確立したラファエル先生は、毎日、健康のために塩水を飲んでいるそうです。
方法は岩塩を水に最大限に溶かした原液を水に数滴混ぜて飲んでいるそうです。
現代は塩を悪者にする傾向があります。何故でしょうか?
その最大の原因はナトリウムというミネラルだけを精製することができるようになったのが原因です。
いわゆる「食卓塩」です。
ナトリウムだけを過剰に摂取しているためにミネラルバランスが崩れるのです。
ミネラルとは?
ミネラルとは鉱物のことで、生体内において酵素がその活性を発揮するために必要な補酵素として機能する五大栄養素の一つです。
酵素とは体内で行われる化学反応の触媒となる物質で、約5000種類以上の酵素のうち、半数以上がミネラルとタンパク質の複合体です。
ミネラルの補酵素以外の役割
ミネラルの補酵素以外の役割としては、
- 骨の形成
- 体液の構成成分
- 細胞の恒常性
- 抗酸化作用(抗酸化物質SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)やグルタチオンペルオキシターゼ、カタラーゼの合成)
- ホルモンや神経伝達物質の合成
- 神経伝達
- 体内のPh調整
- 解毒作用
- 酵素合成の補酵素として働く
などがあります。
必須ミネラル
必須ミネラルの必須とは体内で合成できないために摂取する必要があるという意味です。
必ず食事からとる必要のあるもの、そして体内にとって必要不可欠な16種類のミネラルを必須ミネラルといいます。
16種類の必須ミネラルの種類
これらのミネラルは、身体の構成成分になったり、体内の生理機能や代謝などの生命活動を維持したりする大事な役割を担っているにもかかわらず、体内では合成されません。
そのため、これらの必須ミネラルは食物として外部から摂取する必要があるのです。
ミネラルが不足する原因
ミネラルが不足するのは、たくさんの理由が考えられます。
- 土壌のミネラルが不足することによる野菜の栄養不足 ⇒ その植物をエサにする動物のミネラル不足
- 有害な重金属の蓄積(ミネラルの利用を阻害)
- 塩不足
- 利尿剤などの薬剤の使用
- 水不足
- タンパク質不足
- 胃酸不足などの消化酵素不足
など。
ミネラルのキレート作用
後ほど紹介する『動物たちの自然健康法』という本にも書いてありますが、森に住む哺乳類や鳥や昆虫や蝶や爬虫類らが塩溜まり(岩塩のようなもの)や血をを含んだ土(泥)などに皆集まって塩水を舐めたり吸ったりしているのです。
特に草食動物は草に塩が含まれていないため、塩不足になりやすく、塩を持てめて移動したりします。生きるためです。
実際に以前テレビやYouTube画像で見たことがあります。塩の多い泥がある場所に大型動物だけじゃなく小型の動物やカラフルな蝶などの昆虫がたくさん集まってので、ひじょうに幻想的な映像だったのを覚えています。
家畜のエサとして塩を与えることは必須です。
この本には、天然塩は必須ミネラルの補給の意味もあるのですが、有毒物質の解毒の意味もあると書かれています。
実際に当院でも解毒のフォローにミネラル不足がないかを必ずチェックします。
理由はミネラル不足があると水銀や鉛などがたまり易くなるためです。
ミネラル不足になると身体の中に水が貯められなくなります。
通常カリウムとナトリウムのバランスだけが重要視されますが、亜鉛やマグネシウムなど他のミネラルも関与します。
天然塩の塩水は天然のマルチミネラルなのです。
安価で簡単にできる健康法です。ぜひ試してみてください。
もちろん料理に使ってもOKです。
ただし、腎臓の機能が原因で高血圧になっている方はナトリウムを取らないほうが良いケ-スもありますのであくまで過剰摂取には注意が必要です。
東洋医学では塩は体を温めるもの
東洋医学では塩は体を温めるもの、とされています。
寒い冬を乗り越えるには塩が必要なのです。
動物性食品を食べるような民族は動物に塩が含まれていますので必要ありませんが、日本の東北地方などでは動物性食品が少ないので、塩は必需品です。
味噌汁や漬物に塩を使うことは、冬に食料が少ない雪国に人にとっては重要な事。そこには食べ物を保存する意味もあります。
それでも腎臓病の中にはナトリウム不足になるケースもありますし、個人的には20:1(ナトリウム不足:ナトリウム過剰)くらいだと思っていますので、ある程度意識して塩を摂っても問題ないと思っています。