こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、抗コリン作用このようなに関するこのような記事を見つけました。
『厚労省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性せん妄」(令和3年3月)で、薬剤性せん妄のハイリスク薬として、次のような薬をあげています。高齢者にとって、わりと身近な薬も含まれているのに気がつきませんか。
・一般的な睡眠薬
・抗不安薬(GABAA受容体作動薬〈ベンゾジアゼピン系薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬〉)※長期間服用していたGABAA受容体作動薬を、急に中止したときにもせん妄を発症することがある
・麻薬性鎮痛薬(オピオイド)
・副腎皮質ステロイド
・抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)
・H2ブロッカー薬(制酸薬)
・抗パーキンソン病薬これらの薬の多くは、「抗コリン作用」のある薬です。抗コリン作用とは、アセチルコリンの働きを抑える作用のこと。アセチルコリンは記憶や注意、集中にかかわり、脳の活動を高める作用がありますが、この働きを抑えてしまうため、脳の活動が落ちてしまいます。』
https://gendai.media/articles/-/140030?page=2 より引用
抗コリン作用とは?
抗コリン作用とは、狭義ではアセチルコリンの合成もしくは受容体を阻害するものです。
- 抗ヒスタミン薬
- H2ブロッカー(制酸薬)
- 制酸薬などのアルミニウム(膨張剤など)
がこれにあたります。
広義の抗コリン作用
広義の抗コリン作用は最終的に副交感神経系を抑制するものすべてです。
交感神経を刺激するものすべてですからある意味カフェインにも抗コリン作用があるとも言えます。
- アドレナリン(エピネフリン:副腎髄質ホルモン)やコルチゾール(副腎皮質ステロイドホルモン)
- ノルアドレナリン(ノルエピネフリン:副腎髄質ホルモン、脳の神経伝達物質)
- 麻薬性鎮痛薬(オピオイド)
- 総合感冒薬や咳止め(アヘン系や麻黄系)
- 消炎鎮痛薬(NSAIDs(非ステロイド消炎鎮痛薬))
- 交感神経刺激薬(喘息吸入薬)
- 脳の神経伝達物質ドーパミンを増やすもの(抗パーキンソン病薬やチラミン(チーズ、チョコレート、コーヒー、アルコール、ナス科の植物、納豆などの発酵食品))
- ベンゾジアゼピン系薬/非ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬の離脱症状
ベンゾジアゼピン系薬抗不安薬や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬だけは表面上は副交感神経系を刺激するのですが、離脱症状としてドーパミン過剰(交感神経過剰)アセチルコリン抑制(副交感神経の抑制)状態になるのです。
抗コリン作用による症状
抗コリン作用による症状の一番わかりやすい症状は、「昼間眠くなる」です。
アセチルコリンは副交感神経系で睡眠時に働くと言われている神経伝達物質です。
抗コリン作用による「昼間眠くなる」と言う症状は、実際に睡眠とは全く違います。
どちらかと言えば正反対。
交感神経を刺激し覚醒した状態になると「昼間眠くなる」のです。
アルコールを飲んだときに眠くなるようなイメージでしょうか?