こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は国民皆保険制度の問題点について皆さまに考えて頂きたい、ということで国民皆保険制度の問題点について簡単に説明したいと思います。
国民皆保険制度が無くなってもきっと困らない
厚生労働省のホームページにはこう書かれています。
『平成30年度の国民医療費は43兆3,949億円、前年度の43兆710億円に比べ3,239
億円、0.8%の増加となっている。人口一人当たりの国民医療費は34万3,200円、前年度の33万9,900円に比べ
3,300円、1.0%の増加となっている。 』
とあります。
少子高齢社会のもとで、国民医療費は現在は約43.4兆円となっています。
おそらくさらに増えているでしょうね。
その半分以上は65歳以上の医療費が占めており、しかもその割合は年々増えています。
日本は「国民皆保険制度」という仕組みをとっていて、生まれたときから亡くなる時まで何らかの医療保険に加入することになっています。
健康保険は、病気やけがに備えて加入者の皆様がお金を出し合いお医者さんにかかるときの医療費の給付などに充てる、国民皆保険の中核となる医療保険です。
会社員は健康保険組合、公務員は共済組合、自営者は国民健康保険のようにそれぞれ職域などによって、加入する医療保険が分かれています。
生活保護を受けている人は国が医療費を負担しています。
国民皆保険は素晴らしい制度なんです。
ですが、現実は健康保険はもう破綻してるのも同然です。
自転車操業みたいな状態になっています。
そのつけをすべて将来に先送りしているんです。
国民医療費は現在約43兆円。
そのうち私たちが支払っている保険料は約19兆円。患者の自己負担が約5兆円。その差額(43兆円-19兆円-5兆円=)の19兆円もの赤字を出しています。
現状、その赤字をすべて税金で穴埋めすることによりなんとか保険制度を維持しています。
赤字額15兆円のうち国庫から約10兆円、地方から約5兆円が流用されています。
国の税収は年間約50兆円ですから、私たちが納めている税金のうち毎年20%が、健康保険の赤字を埋めるために消えてしまっているのです。
先ほど1人当たりの医療費は約30万 という話しをしましたが、15歳~44歳まで若い世代の医療費は、平均するとせいぜい年間10万円です。
75歳以上の高齢者は平均すると年間94万円もの医療費を使っています。
高齢化が加速しているため医療費がどんどん増えており、巨額の税金を投入しないと維持できない状況になっているんです。
さらに生活保護を受けられている方は医療費が無料となっており、生活保護費の総額約3兆8千億円のうち約半分が医療費で占められている、というおかしな現状もあります。
つまり実際にもらっている生活保護費と同額の医療費を使っているということなんですね。
病院が無くなったら病気になる人が減った例
政治的な問題はもっとあるんですが、これくらいで置いといて、健康保険が破綻したらどうなるのか?を考えてみたいと思っています。
健康保険が無くなったらどうなるんでしょう?ってことですね。
結論から言うと、健康保険(医療補助)が崩壊すると、自分の身は自分で守ろうという意識が働きます。
自分で治さないといけない、という意識が働きます。
これは、良い方向に働く可能性もあるんです。
もちろん、健康保険(医療補助)がないと生活できない方もおられますので、崩壊を望んでいるのではありません。
例えば、アメリカのケース。
アメリカでは民間保険の保険料が高額のため、ほとんどの方が医療保険に入れないという現状や、医療費が自由に決められるため医療費が高騰しているという問題があります。
そのために「自分の身は自分で守る」という意識が高まり、特に栄養学の分野では世界の最先端と言えるまでになっています。
西洋医学だけではなく代替医療を併用することも一般的になっています。
日本では健康保険に守られ患者様の負担が少ないため、お医者さんは、より高い薬をたくさん処方するようになってしまってます。
儲からない栄養療法なんかは当然使われません。医療費が安いので「自分の身を自分で守る」という感覚がありません。
ここで財政が破綻して病院がなくなってしまった夕張市の例をお話しします。これはYouTubeで見られるTEDというプレゼンテーションビデオで流れていた話です。
結論だけ言いますが、病院が無くなったら、病気になる人が減った、と言う話しなんです。
自分の身は自分で守らなきゃ、といろんな取り組みを始めた結果、病気が減ったって事です。
健康保険は安心感はあるのですが、自分の身を自分で守る、という感覚がありません。
ですので食べるものなど気にしないのかもしれませんね。
最後に何度も言うようですが、私自身西洋医学を否定しているのではなく、いろんな選択肢があってもいいのにな、と思っているだけです。