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ブレインフォグの原因はアンモニアかも~アンモニアの代謝に関わるアミノ酸「L-オルニチン」

投稿日:2022年6月21日 更新日:

こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。

ブレインフォグの原因としてアンモニアが影響するケースがあります。

 

ブレインフォグの原因はアンモニアかも

アンモニアはタンパク質の代謝の際に発生する代謝産物。

最終的には尿素として排出されますが、その代謝異常によってアンモニアが増え、脳に大きな影響を与えることがあるのです。

アンモニアに関する記事をご紹介します。

『血液中のアンモニア値が上昇すると脳内でのアミロイドβの産生が増加する』
『新潟⼤学⼤学院医⻭学総合研究科⼝腔⽣化学分野の照沼美穂教授らの研究グループは、⾎液中のアンモニア濃度が上昇すると、脳内の⾮神経細胞であるグリア細胞の⼀つ、アストロサイト(注1)でのアミロイド前駆タンパク質(APP)(注2)量が上昇し、アルツハイマー病の特徴である⽼⼈斑(注3)の主要な構成成分とされるアミロイドβ42(注4)が増加することを発⾒しました。』

https://research-er.jp/articles/view/109838 より引用

 

アストロサイトはグリア細胞の一種で血液脳関門に関与しています。

⇒ グリア細胞について詳しくはこちら

アンモニアが血液脳関門に異常を起こすのではないかと思っています。

そうなると本来脳内に入れないようなタンパク質や化学物質などが入り込み、ブレインフォグを引き起こす可能性があるのでは、と思っています。

またアンモニアは興奮性神経伝達物質グルタミン酸が過剰になる原因である可能性もあります。

⇒ グルタミン酸について詳しくはこちら

グルタミン酸もブレインフォグの原因になります。

 

 

アンモニアの代謝に関わるアミノ酸「L-オルニチン」

本日はアンモニアの代謝に関わるアミノ酸「L-オルニチン」について説明します。

 

L-オルニチンとは?

L-オルニチン はアミノ酸の1種です。

有害なアンモニアを尿素に変換する尿素回路(オルニチン回路=オルニチンサイクル)を構成する物質の1つ。

アルギニンの分解によって生成されます。

 

L-オルニチンの役割

L-オルニチンの役割としては、

  • オルニチン回路(尿素回路)というアンモニアを代謝する経路で働き、アンモニアの解毒を促進
  • 筋肉の合成
  • 運動による疲労の軽減
  • 睡眠や目覚めの改善
  • 成長ホルモンの分泌促進

などがあります。

 

L-オルニチンを含む食品

L-オルニチンを含む食品としては、

  • しじみ
  • 魚介類
  • チーズ
  • キノコ類(えのき、など)

などがあります。

 

L-オルニチンサプリメント

※体質に合わない方もおられますので、自己判断での摂取にはご注意ください。

L-オルニチン

L-オルニチン(アイハーブ)

 

アンモニアの害

アンモニアの害としては、

  • エネルギー源であるATPの産を妨げる
  • 脳を動かす主要なエネルギーであるグルコースの生成を妨げる
  • ブレインフォグ
  • 興奮性神経伝達物質グルタミン酸が過剰になる
  • 脳疾患(統合失調症、てんかん、など)

などがあります。

 

ブレインフォグに関する記事

 

L-オルニチンから合成されるスペルミジン

スペルミジン はポリアミンに分類される有機化合物です。

体内では前立腺、膵臓、唾液腺などの、精子や酵素を生成する組織に多く存在しています。

ポリアミンとは、ウイルスから人間の細胞まで様々な生物に存在している、生きるために必要不可欠な成分です。

ポリアミンはアミノ基を2つ以上分子内に持つ炭化水素の総称で、主に細胞の生まれ変わりに関与しており、ポリアミンが不足することで細胞の老化は著しくなると考えられています。

加齢に伴って体内のポリアミンの量は減少していき、ポリアミンが不足すると、老化が加速するといわれています。

ポリアミンは人間の体内に20種類以上存在しており、中でも代表的なものは、スペルミン、スペルミジン、プトレスシンの3種類です。

 

スペルミジンはL-オルニチンから合成されます

アミノ酸の一種であるアルギニンやオルニチンによって、体内で合成される成分です。

アルギニン

オルニチン

プトレシン

スペルミジン

 

スペルジミンの効能

スペルジミンの効能としては、

  • 細胞の新陳代謝の活性化(細胞の生まれ変わりに関与している酵素を、活性化)
  • オートファジーの活性化
  • 細胞の老化を防ぐ
  • DNAへの結合・誘発作用
  • 一酸化窒素合成酵素 (nNOS) を阻害
  • 血管壁の炎症を予防

などがあります。

 

スペルミジン(ポリアミン)を含む物

スペルミジン(ポリアミン)を含む物としては、

  • 大豆(大豆を発酵させた納豆や醤油、味噌に多い)
  • きのこ類
  • ブロッコリー、ブロッコリースプラウト
  • ナッツ類
  • 鶏肉
  • 母乳
  • チーズなどの発酵食品

などがあります。

 

ブレインフォグに関する記事

アンモニアに関する記事

※当院でおこなうフィシオエナジェティック検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。

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