こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、アレルギーに関するこのような記事を見つけました。
『本研究では、血中IgE濃度が高く維持される遺伝子改変(MyD88欠損)マウスを用いて、IgE自然抗体の産生メカニズムを調べました。すると、IgEの産生にはIgG型記憶B細胞(*3)が関与すること、また、このマウスの肺では共生細菌の一種Streptococcus azizii(S. azizii)が増加しており、この菌によりIgEの産生が誘発されることを見出しました。さらに、MyD88を欠損する肺の細胞ではサイトカイン(*4)であるCSF1(*5)が過剰に産生されており、これが樹状細胞の活性化を介して、IgE自然抗体の産生を誘導していることを解明しました。』
https://research-er.jp/articles/view/120652 より引用
アレルギーを悪化させる要因が肺の細菌?
アレルギーを悪化させる要因が肺の細菌とは、、、、
面白い研究ですね。
当院でも気管支の善玉菌が減って悪玉菌が増えているケースをよく見かけます。
気管支の乳酸菌を届けるのは簡単ではありませんので、まずは口腔内の乳酸菌などの善玉菌を増やすことにより肺の善玉菌も増えます。
気管支の善玉菌が少ない人は腸の善玉菌が少ない人も多いですので、それもIgE抗体を増加させます。
気管支にも善玉菌・悪玉菌がバランスを取りながら共生しています。
粘膜は乳酸菌などにより弱酸性になっており、悪玉菌や病原菌や増えてしまう原因になります。
ということは抗生物質を使えばいい、という話しではありません。
乳酸菌などの善玉菌を増やすことが重要ということです。
アレルギーを悪化させるIgE抗体とは?
IgEのIgは免疫グロブリンと呼ばれる抗体を意味します。
IgEは抗体の一種です。
抗体(免疫グロブリン)は白血球であるB細胞が産生する、抗原に結合できる糖タンパク分子です。
抗体はY字型の構造をしていて、その先端の部分の構造が1000億種類以上もあり、どんな抗原が来てもそれに結合する抗体が用意されています。
抗体はその先端部分によって「クラス」に分けられます。
- IgM
- IgG
- IgA
- IgD
- IgE
IgEは肥満細胞(マスト細胞)に結合し、ヒスタミンなどの生理活性物質を放出させ、Ⅰ型(即時型)アレルギー症状を引き起こします。
IgE抗体過剰の原因
IgE抗体過剰の原因のひとつとして、腸内の乳酸菌が関与しているというのは知っていましたが、気管支などの悪玉菌も関与しているのは知らなかったです。
IgE過剰になる原因としては、
- 腸内細菌のバランス
⇒ 腸内細菌について詳しくはこちら - その他、粘膜細菌叢のバランス(肺など)
- 副腎機能低下(ストレスなど、副腎はステロイドホルモンを造る場所です)
⇒ 副腎機能低下について詳しくはこちら - 活性酸素の影響
⇒ 活性酸素について詳しくはこちら - 肝機能低下
⇒ 肝臓機能低下について詳しくはこちら - ステロイドホルモン(コルチゾール)摂取の影響
⇒ ステロイドホルモン(コルチゾール)について詳しくはこちら - ワクチン(水銀、アルミニウムなど)
⇒ ワクチンについて詳しくはこちら - 有害な重金属の蓄積(水銀・アルミニウムなど、水銀はアマルガムという歯の詰め物、アルミニウムはベーキングパウダー・膨張剤、歯磨き粉、胃薬、鎮痛薬、風邪薬など)
⇒ 有害な重金属のデトックスについて詳しくはこちら - 農薬や殺虫剤、溶媒(ホルマリンなど)
- PGE2(プロスタグランジンE2)の過剰(アラキドン酸カスケードの問題) ⇒ オメガ6(紅花油、など)や動物性脂肪の過剰摂取、オメガ3(魚油、亜麻仁油、エゴマ油など)の不足
⇒ 必須脂肪酸について詳しくはこちら
などがあります。
もしかしたら将来は肺(気管支)の乳酸菌を増やしましょう!、という時代が来るかもしれませんね。