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正しいアイシングの方法

投稿日:2023年7月17日 更新日:

こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。

先日、アイシングに関するこのような記事を見つけました。

『アイシングはスポーツ傷害の急性期に行われている「RICE (ライス)」処置 (Rest (安静)、Ice (アイシング)、Compression (圧迫)、Elevation (挙上)) の1つとして、体育やスポーツ、医療の現場でも一般的に使用されています。その後傷害の急性期に行う処置が様々述べられ、アイシングを行うべきとする説と、行わない方がよい、とする説が存在しています。しかし、アイシングの効果に関する十分な根拠は示されていませんでした。』

『アイシングは軽微な筋損傷後に実施すれば筋再生を促進できることを、実験的に明らかにした
アイシングによって筋再生を促進できるシチュエーションを示した、世界初の研究成果である
アイシングは、実施方法やタイミングの問題よりも、そもそもの傷害程度によって得られる効能が違う可能性が示された
臨床やスポーツ、体育の現場での正しいアイシングの効能を広めるきっかけになる研究成果である』

https://research-er.jp/articles/view/120333 より引用

 

アイシング

 

実はアイシングの効果というのは科学的に証明するのがとても難しい問題として、現在も良い、悪いという様々な意見があります。

逆に患部を温めたほうが良いとかいう意見もあります。

どちらが正しいのでしょうか?

 

例えば昔、野球選手は肩を冷やしてはいけないと言われていました。

でも今は氷水で冷やすのが当たり前になっています。

 

正しいアイシングの方法についての個人的考え

私は状況によって違うとは思っています。

 

急性疾患(ぎっくり腰、捻挫など)で内出血などの出血がある場合

急性疾患(捻挫など)で内出血などの出血がある場合は氷で冷やしたほうがいい、と思っています。

冷やすと出血が収まりやすく、瘢痕組織がつくられるのを抑えられる可能性があります。

また、痛みもおさまります。

当日は冷やしたほうがいいですね。

間をあけながら何度も冷やしましょう。

ただし0度以下になるようなものは要注意!!

0度以下になりにくいようなタイプのものか、氷嚢に氷を入れ少し水を入れれば約0度になります。

急性疾患で出血や炎症がある場合、温めるのは厳禁です(お風呂も厳禁です)

患部の血行が良くなり過ぎるので、炎症をひどくさせます。

2日目以降は慢性疾患と同じ対応でいいと思っています。

 

炎症反応は悪ではありません

炎症は治癒反応なので悪いことではありません。

ですが過度な出血や炎症は痛みを伴う上、瘢痕組織を作るため、組織の弾力性が失われまた炎症が起こりやすくなってしまいます。

そこでアイシング(氷で冷やす)をすることにより、一時的に血管を収縮させ炎症を抑えるとともに、麻痺作用により痛みを軽減してくれます。

 

慢性疾患で出血は無いが炎症がある場合

慢性疾患で出血は無いが炎症がある場合は、お風呂で温めるのも冷やすのも最終的には血行促進作用があるので治癒を早めることができます。

ただし温めるのも冷やすのもやり方を間違えると逆効果になるのでご注意を!!

 

温める場合の温め方

温める場合はお風呂がおすすめです。

入浴により温める場合は、38度から40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりつかりましょう。

42度以上のお湯は熱で細胞が死んでしまうため、交感神経が働きます。

結構は悪くなるため、逆に血行不良が起こります。

これは一般的に「湯冷め」と呼ばれているものですね。

使い捨てカイロで温めるのは40度以上になるので厳禁です。

血行不良を起こし治癒を遅らせます。

 

正しいアイシングの方法

私が考える正しいアイシングの方法は、

  1. 氷嚢もしくはビニール袋2枚用意します。専用のアイシング用品もあります。
  2. 必ず0度から5度で冷やします。氷嚢もしくは二重にしたビニール袋に氷を入れ、必ず真水を少し入れなじませてください。冷凍庫はマイナス18度くらいに設定されていますので、溶けていない氷はそれに近い温度ですから凍傷になってしまいます。
  3. 必ず直接皮膚に当ててください。
  4. 患部の場所やその人の体形によって、冷やす時間は変わります。それは脂肪層の厚さによって変わり、約10分から30分です。首や肩など脂肪の少ない部分は10分程度が良いでしょう。腰は脂肪層が厚いので20分から30分程度が良いでしょう。
  5. アイシング終了の目安は冷たい(痛い)という感覚が完全になくなり、触られている感覚がなくなるくらいです。

という流れです。

アイシングの効果

子寝具により適度に患部が冷えてくると脳幹の働きにより副交感神経が働き、血流を増やし治癒を早めてくれます。

結果的には急性疾患にも慢性疾患にも効果的です。

アイシングを外すとすぐに血行が回復しポカポカしてきます。

組織の損傷を回復させるポイントは血行の促進です。

温めるにしろ冷やすにしろ、どちらも血流を良くして治癒を早める効果です。

※当院でおこなうフィシオエナジェティック検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。

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